エマニュエル・ベアール 赤と黒の誘惑の紹介:2014年オーストラリア映画。16歳の少年が謎めいた美女と出逢ったことから陥っていく誘惑と官能の世界を描いたエロティック・ラブストーリーです。父の自殺というトラウマに苛まれ続けていた少年。しかし、美女もまた人知れず心に闇を抱えていました…。
監督:スティーヴン・ランス 出演者:エマニュエル・ベアール(マギー)、ハリソン・ギルバートソン(チャーリー・ボイド)、レイチェル・ブレイク(ケイト・ボイド)、ソクラティス・オットー(オットー)、リア・パーセル(オードリー)、マルコム・ケナード(マイケル)ほか
映画「エマニュエル・ベアール 赤と黒の誘惑」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エマニュエル・ベアール 赤と黒の誘惑」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
エマニュエル・ベアール 赤と黒の誘惑の予告編 動画
映画「エマニュエル・ベアール 赤と黒の誘惑」解説
この解説記事には映画「エマニュエル・ベアール 赤と黒の誘惑」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エマニュエル・ベアール 赤と黒の誘惑のネタバレあらすじ:起
16歳の少年、チャーリー・ボイド(ハリソン・ギルバートソン)は、すさんだ日々を送っていました。チャーリーは公園で酒を飲み、煙草を吸い、自転車で自宅へと戻りました。
ところが、自宅は鍵がかかっており、チャーリーは車庫から家の中に入ろうとしたところ、車庫の中ではチャーリーの父が首を吊って自殺を遂げていました。チャーリーの母・ケイト(レイチェル・ブレイク)がちょうど友人たちを招いてホームパーティーを開いている最中でした。
父の葬儀に参列したチャーリーは、ケイトが浮気相手と逢瀬を重ねている様を目撃してしまいました。その日を境にチャーリーとケイトの関係は冷え込んでいき、父の死を目の当たりにしてしまったというトラウマが深くチャーリーの心を蝕んでいました。
そんなある日、チャーリーが公園で煙草を吸っていると、腕に五芒星のタトゥーを入れた謎めいた美女がいました。どうやら女性は煙草を切らしていた様子で、チャーリーは煙草を分けてあげると、女性と一緒に煙草を吸いながら軽く会話を交わしました。
この日からチャーリーはすっかり女性の虜となっていきました。この美女の名はマギー(エマニュエル・ベアール)といい、つい最近近所の大邸宅に引っ越してきたばかりでした。
エマニュエル・ベアール 赤と黒の誘惑のネタバレあらすじ:承
チャーリーはマギーの邸宅を訪ねてみたところ、1階には誰もおらず、2階の窓が開けっぱなしになっていました。チャーリーが邸宅の中に入ってみると、2階の一室では“女王様”と化したマギーが見知らぬ男を相手にSMプレイに興じていました。マギーに気付かれたチャーリーはその場から逃げ出しました。マギーは男に部屋で待つよう指示し、チャーリーの後を追いました。
その後、マギーは着替えて外出しました。庭の大木に隠れていたチャーリーはこっそり彼女の後を追うと、マギーは近くのバーに庭師募集の張り紙をしていきました。チャーリーは早速マギー邸の門を叩き、マギーに雇ってもらえるよう頼みました。マギーはチャーリーが若すぎることを理由に渋りましたが、明日もう一回来るよう告げました。
翌日。チャーリーがマギー邸を訪れると、昨日とは別の見知らぬ男が出てきました。正式に庭師として雇われたチャーリーはその日から庭の手入れやプールの清掃などに精を出しましたが、どうしてもマギーのSMプレイが脳裏から離れませんでした。
チャーリーは仕事の合間にこっそり邸宅内を覗き見ると、マギーは見知らぬ男と戯れていました。男が帰った後、マギーはチャーリーを呼び出し、二度と覗き見するなと注意しました。チャーリーはあの男たちとはどのような関係なのかと尋ねましたが、マギーは多くを語りませんでした。
その後、マギーは公園に行き、遊んでいる子供に声をかけました。子供の父親は先程マギー邸を訪れた男であり、マギーから与えられる“痛み”によって心の傷を癒していたのです。
一方、チャーリーは父宛ての留守電メッセージを度々聞き返すようになり、そのことでケイトと口論になりました。家を飛び出したチャーリーはマギー邸に向かいましたが、彼女はまだ公園から帰ってきていませんでした。
チャーリーがマギーの部屋に入り込んでいるちょうどその時にマギーが帰宅してきました。チャーリーは調教の部屋でパンツ一丁になってマギーの帰りを待っていました。チャーリーの意思を汲んだマギーは鞭で彼の尻をぶち始めました。
エマニュエル・ベアール 赤と黒の誘惑のネタバレあらすじ:転
ケイトは帰宅したチャーリーの背中に鞭打ちの傷跡があることに気付きました。チャーリーは自転車で転倒したのだとごまかしました。ケイトはチャーリーと話し合いを持とうとしましたが、チャーリーはそれを無視して部屋に籠り、マギー邸から持ち去った彼女の下着を顔に被せて眠りにつきました。
翌日。マギーは1枚の写真を見つめていました。その写真にはマギーの他に幼い少年が写っていました。マギー邸にやってきたチャーリーはマギーを好きになってしまったことを告白しましたが、マギーは自分はチャーリーが思っているほど良い女ではないと返答しました。チャーリーはマギーの言うことは何でも聞くと言い、マギーは鞭でチャーリーのしつけを始めました。
その夜、チャーリーが帰宅すると、ケイトが車でどこかへ行こうとしていました。ケイトは父のことを愛していたと語り、チャーリーと話し合おうとしましたが、チャーリーはケイトを拒絶しました。
その頃、マギーはあの子供の父親と情事に耽っていました。子供の父親が窓の外を見ると、チャーリーが全裸でプールで泳いでいました。やがて帰路につこうとしたチャーリーを子供の父親が呼び止め、話があるから車に乗るよう迫ってきました。チャーリーは子供の父親の誘いを拒絶し、自転車を捨てて逃げ出しました。チャーリーが帰宅すると、ケイトはチャーリーがまだ幼かった頃のビデオを見ていました。
翌日。チャーリーは投げ捨てた自転車を回収し、マギーに子供の父親との関係を問い詰めました。するとマギーはチャーリーに用意した棺の中に入るよう指示しました。チャーリーは棺に開けられた覗き穴から、マギーが別の男を調教する様を見つめていました。
マギーはチャーリーに車を運転させ、とある家まで走らせました。チャーリーは自分の父が死んだことを打ち明けると、マギーはチャーリーに家の庭で元気に走り回る子供の姿を見せました。そしてマギーは実は自分には息子がいたこと、そして息子は交通事故で命を落とし、それ以来マギーはドラッグに溺れるようになったことを赤裸々に打ち明けました。
チャーリーとマギーはゲームセンターで遊び、その夜チャーリーはマギーを自宅に招き入れました。チャーリーはマギーに愛を伝え、彼女を抱こうとしましたが、マギーはただ黙ったままでした。しかし、チャーリーがマギーを招き入れたことはケイトに気付かれていました。
エマニュエル・ベアール 赤と黒の誘惑の結末
翌日。ケイトはマギーの元に向かうチャーリーを車で尾行しました。そうとも知らぬチャーリーはマギーと共に調教の部屋に入り、マギーに鞭で打たれました。終わった後、マギーは胸が急に苦しくなりました。その後、マギー邸の外で待ち構えていたケイトは、チャーリーが帰路についたのと入れ替わりに門を叩き、マギーに今度一切チャーリーに近づくなと警告しました。
その翌日。チャーリーはいつものようにマギー邸に向かいましたが、マギーはチャーリーと会うことを拒みました。チャーリーは決して引き下がらず、何があったのか問うと庭の物をプールに投げ込みだしました。ふてくされるチャーリーの前にマギーが現れ、チャーリーを家の中に入れました。
マギーはチャーリーにお茶を出し、会うのは今日で終わりにしようと伝えるとチャーリーに初めて抱かれました。その直後、マギー邸に子供の父親が現れ、マギーとチャーリーの関係を問い詰めるとマギーと激しい口論となりました。チャーリーは子供の父親を止めようとして取っ組み合いとなり、マギーは鞭を持ち出して二人とも出ていくよう告げました。
帰宅したチャーリーはケイトが連れてきた女性からマギーとの関係を問われました。その後、チャーリーはケイトから亡き父の写真を見せられ、母を憎む子とは一緒にいられないので家を出ていくよう命じられました。しかし、ケイトはいつでも帰りを待っていると付け加えました。
その夜、チャーリーはケイトに決して見せなかった涙を見せました。そしてチャーリーはこっそりとマギーの部屋に忍び込み、そこで一夜を明かしました。
翌朝。チャーリーの前にマギーが現れました。マギーは今後一切連絡を取ってこないようチャーリーに約束させました。チャーリーは親元を離れて学校に入り、マギーへのほんの少しの未練を抱きながらも学生生活に没頭してきました。
以上、映画「エマニュエル・ベアール 赤と黒の誘惑」のあらすじと結末でした。
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