この子の七つのお祝いにの紹介:1982年日本映画。夜の東京の部屋で池畑良子という女性が、鋭利な刃物でかき切られ殺害されました。警察と同時に事件を調査する記者の母田と後輩の須藤は、思わぬ事実を知ります。そして母田が自殺し残された須藤は・・・というミステリー映画です。第一回横溝正史ミステリ大賞を受賞した小説の映画化です。
監督:増村保造 出演:岩下志麻(ゆき子)、根津甚八(須藤)、杉浦直樹(母田)、岸田今日子(真弓)、辺見マリ(青蛾)、村井国夫(秦一毅)、芦田伸介(高橋佳哉)ほか
映画「この子の七つのお祝いに」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「この子の七つのお祝いに」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
この子の七つのお祝いにの予告編 動画
映画「この子の七つのお祝いに」解説
この解説記事には映画「この子の七つのお祝いに」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
この子の七つのお祝いにのネタバレあらすじ:起
戦後、古いアパートでは真弓と幼い娘の麻矢が二人で暮らしていました。真弓は麻矢に対しいつも「お父さんは二人を捨てた悪い人、恨んで、憎んで、絶対に仕返ししなさい」と毎日毎日繰り返し話しました。そして麻矢が7つになった正月、真弓は手首を切って自殺しました。傍らでは無く叫ぶ麻矢がいました。月日は流れ、夜の東京の部屋で池畑良子が体中をかき切られ殺害されました。現場検証した刑事はこれは恨みによるものだと推測しました。そして部屋に残されたショートケーキから、買った人間を割り出し、犯人は女だと断定しました。
この子の七つのお祝いにのネタバレあらすじ:承
今回の事件を取材していた記者の須藤は、昔自分が世話になった先輩のルポライターの母田に会いました。母田は殺された池畑良子と会う約束をしていたため、警察に事情聴取されていました。その話を須藤にすることになって、二人は須藤の行きつけのスナックで会いました。スナックのママは美人のゆき子で、須藤は彼女に惚れていました。一方ゆき子は無愛想な母田に魅かれていました。母田は池畑良子が総理の右腕の秦一毅の自宅で女中をしていて、妻の青蛾は手相占いで政治家を占い、指南しているといいました。そして青蛾はある手相の男をずっと探していると話しました。この二人の話をママのゆき子はじっと聞いていました。大酔いになった須藤をタクシーに乗せた母田にゆき子が近寄って行きました。
この子の七つのお祝いにのネタバレあらすじ:転
母田が持病の発作を起こし、ゆき子が母田を部屋まで送ると、寝ずの看病をしました。目覚めた百田はゆき子と結ばれました。その後母田が今回の事件の秘密は会津に有ると言って調査に行きました。そして帰って来た母田は部屋で手首を切って自殺しました。母田の死で須藤は代わりに自分が事件を探る決意をし会津に向かいました。そして青蛾の過去を洗いました。聞き込みを続け、母親を亡くしてから手相を勉強し、スナックで働いていたと言われる麻矢の高校時代の写真を見た須藤は、麻矢が青蛾ではなくゆき子であることがわかりました。そのころ青蛾の元にホテル王と言われる高橋佳哉の手相を占ってほしいと言う依頼が来ました。この手相こそ、ゆき子の探す自分らを捨てた父親でした。青蛾はその手相を持ってゆき子の家に向かうと、ゆき子が殺すと言い出したため、警察に云うと言った青蛾をゆき子が殺しました。
この子の七つのお祝いにの結末
一方須藤も高橋佳哉の事を知り、二人でゆき子の元へ向かいました。そこはかつて真弓と麻矢が住んでいた部屋でした。高橋佳哉はゆき子に対し、真実を話しました。戦時中結婚していた高橋佳哉は日本に帰って来るため、真弓と偽装結婚しました。日本に帰って来ても妻の生死もわからないことから、真弓と暮らし始めました。そして娘が生まれ麻矢と名付けました。しかし麻矢はすぐ死んでしまい、真弓は狂い、佳哉は酒に溺れました。しばらくして佳哉は妻と再会し、大金を渡し真弓と別れました。しかし真弓の恨みは酷く、佳哉と妻の間に埋まれた「きえ」を盗み麻矢として育て、佳哉への恨みを伝えていたのでした。証拠を見せろというゆき子に対し、池畑良子の殺害現場に残っていたゆき子の手形を見せ、佳哉には似ているが、真弓の手相とは全く違うと須藤が言いました。手相のことを知っているゆき子は事実を受け入れ泣き崩れました。
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