ネバーセイ・ネバーアゲインの紹介:1983年アメリカ映画。『007』シリーズ第4作目『007 サンダーボール作戦』(1965年公開)を『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』のアーヴィン・カーシュナー監督がリメイクしたシリーズ番外編で、初代ジェームズ・ボンド役のショーン・コネリーが約12年ぶりにシリーズ復帰した作品です。冷戦時代を舞台に、一度は引退を決めた初代ボンドが核ミサイルを巡って国際的犯罪組織“スペクター”と駆け引きを繰り広げます。
監督:アーヴィン・カーシュナー 出演者:ショーン・コネリー(ジェームズ・ボンド)、キム・ベイシンガー(ドミノ・ペタチ(ボンドガール))、マックス・フォン・シドー(エルンスト・スタヴロ・プロフェルド/スペクターNo.2)、クラウス・マリア・ブランダウアー(マキシミリアン・ラルゴ/スペクターNo.1)、バーバラ・カレラ(ファティマ・ブラッシュ/スペクターNo.12)、エドワード・フォックス(M)ほか
映画「ネバーセイ・ネバーアゲイン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ネバーセイ・ネバーアゲイン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ネバーセイネバーアゲインの予告編 動画
映画「ネバーセイ・ネバーアゲイン」解説
この解説記事には映画「ネバーセイ・ネバーアゲイン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ネバーセイネバーアゲインのネタバレあらすじ:起
時は冷戦真っ只中。一時はスパイを引退していた元英国秘密情報部(MI6)の“007”ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)は、新たに赴任してきた上司・M(エドワード・フォックス)の命を受け、現役復帰を目指して訓練に励んでいました。敵地を想定した場所に潜入したボンドは見事に人質役の女性を救出しますが、罠にかかって人質に倒されてしまいます。Mから詰めが甘いと指摘されたボンドは、酒と美食でたるんだ体をデトックスすべくロンドン郊外のシュラブランド療養所で療養するよう命じられました。時を同じくして、国際的犯罪組織“スペクター”の首領、No.2ことエルンスト・スタヴロ・ブロフェルド(マックス・フォン・シドー)は部下を前に新たなる作戦「アラーの涙」の概要を発表し、女殺し屋のNo.12ことファティマ・ブラッシュ(バーバラ・カレラ)をシュラブランド療養所へ向かわせました。
ネバーセイネバーアゲインのネタバレあらすじ:承
療養所で看護婦と戯れていたボンドは、在英の米空軍パイロット、ジャック・ペタチ大尉(ギャヴァン・オハーリー)がファティマと接触しているところを目撃しました。スペクターの協力者でもあるジャックは、表の顔は慈善家の大富豪にしてその正体はスペクターのNo.1であるマキシミリアン・ラルゴ(クラウス・マリア・ブランダウアー)の命により、アメリカ大統領の眼紋をコピーした義眼を右目に移植していたのです。ボンドの存在に気付いたファティマはすぐさま屈強な殺し屋を送り込み、ボンドは格闘の末にようやく倒しました。一方、在英米軍基地に向かったジャックは義眼の眼紋を利用して核弾頭を搭載した巡航ミサイル2機を発射させ、スペクターはミサイルを海中に誘導させて確保しました。ジャックは用済みとしてファティマに始末されました。核ミサイルを手に入れたスペクターはNATO(北大西洋条約機構)諸国を脅迫し、年間石油購入予算の25%に及ぶ大金を渡さねば7日後にミサイル2機を発射すると警告しました。
ネバーセイネバーアゲインのネタバレあらすじ:転
Mからミサイルの回収を命じられたボンドは、新兵器開発担当者・Q(アレック・マッコーエン)から秘密兵器を受け取ると、ペタチの部屋に残されていた僅かな手掛かりからラルゴの存在を突き止め、ラルゴが所有する豪華クルーザー「空飛ぶ円盤号」が停泊するバハマに飛び、大使館員フォーセット(ローワン・アトキンソン)に出迎えられました。ボンドの到着を知ったファティマはあらゆる手段を使ってボンドを抹殺しようとしましたが失敗に終わり、ボンドは南フランス・ニースに向かったラルゴの後を追いました。ラルゴの傍らにはジャック大尉の妹・ドミノ(キム・ベイシンガー)がおり、ラルゴは彼女に“アラーの涙”というペンダントをプレゼントしました。ニースに到着したボンドは盟友でCIA局員のフェリックス・ライター(バーニー・ケイシー)や英国情報部員ニコル(サキア・コーヘン・タヌージ)と合流、ドミノの存在を知りました。ボンドはラルゴ主催のパーティーに潜入してドミノに対面、兄の死を伝えました。
ネバーセイネバーアゲインの結末
ニコルはファティマに殺害され、後を追ったボンドは秘密兵器の特製万年筆銃でファティマを殺害しました。ラルゴのクルーザーに潜入したボンドはアフリカのパルマイラにある島に監禁され、ラルゴはミサイルの1つがワシントンにあることを告げてその場を立ち去りました。何とか脱出したボンドは裏切り者と見なされて監禁されていたドミノを救出し、ボンドの連絡によりワシントンのミサイルは無事に回収されました。ボンドはもう1つのミサイルはドミノのペンダントの模様によく似た地形のパルマイラ湾の海底洞窟に隠されていると確信、ドミノやライターと共に潜水艦に乗り込んで現地に向かいました。ボンドやライターはラルゴの手下と銃撃戦を展開、ドミノは逃げようとしたラルゴを殺害して兄の仇を討ちました。核ミサイルの発射は阻止され、ボンドはドミノとリゾートホテルのプールで戯れていました。そこにフォーセットが現れてボンドに新たな仕事を持ち掛けましたが、ボンドは「ネバーアゲイン(もう二度としない)」と言うとフォーセットをプールに落としました。
この映画の感想を投稿する