ニュー・ジャック・シティの紹介:1991年アメリカ映画。街を牛耳る麻薬の売人のニーノは、幼馴染で仲間のジー・マネーからクラックの存在を知らされ、大きなアパートを乗っ取りクラックの精製と販売を始めます。ニーノを逮捕しようとするニックとスコッティの刑事コンビと、のさばるニックを抑え込もうとするマフィアが圧力をかける中、ニーノは勢力を拡大していき…という実在したオ-クランドの黒人麻薬王フィリックス・ミッチェルをモデルにしたギャングの成り上がり物語です。
監督:マリオ・ヴァン・ピーブルズ 出演:ウェズリー・スナイプス(ニーノ・ブラウン)、アイス・T(スコッティ・アップルトン)、マリオ・ヴァン・ピーブルズ(ストーン)、ジャド・ネルソン(ニック・ペレッティ)、アレン・ペイン(ジー・マネー)、クリス・ロック(プーキー)、ラッセル・ウォン(パーク)、ヴァネッサ・ウィリアムズ(キーシャ)ほか
映画「ニュー・ジャック・シティ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ニュー・ジャック・シティ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ニュージャックシティの予告編 動画
映画「ニュー・ジャック・シティ」解説
この解説記事には映画「ニュー・ジャック・シティ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ニュージャックシティのネタバレあらすじ:起
1986年、刑事のスコッティは麻薬のおとり捜査をしています。少年プーキーが引っ掛かり、追いかけて公園で逮捕します。黒人だらけのこの街はヤクの売人とマフィアが仕切り、犯罪の絶えない地区です。
ここを牛耳っているニーノは、幼馴染で仲間のジー・マネーから「これからはコカインから精製したクラックの時代だ」と言われます。早速ジーノは自分が経営するクラブに配下のメンバーを集め、クラックの話を始めます。「カーターアパートを乗っ取り、ここでクラックを精製し、販売まで行う」とニーノが説明します。「ライバルの売人はどうする?」と言うと「殺せばいい」とニーノが言います。
早速アパートのオーナーを連れ出し、脅してアパートを乗っ取ります。追い出されたアパートの住人の中に一人の老人がいました。貧乏人に食べ物を与えながら味方につけていたニーノのやり方に、ただ一人「悪魔のような悪党だ」と言って抵抗していました。
次にライバルの売人を路上で射殺し、カーターアパートでのクラック精製と販売が始まり、ニーノは自らの組織を『CMB』と名乗り、メンバーに忠誠を誓わせます。そのころ警察署では、ストーンが署長から「ニーノを逮捕しろ」と迫られていました。ストーンは「ニックとスコッティをメンバーに入れないと無理だ!」と逆らいます。署長は「好きにしろ」とストーンに言います。
ニュージャックシティのネタバレあらすじ:承
早速ストーンは白人のニックと黒人のスコッティを呼びます。スコッティはニックに「白人に何がわかる」と言って不機嫌になります。3人はニーノが貧乏人に食料を配給している現場を観察します。
その中に、かつてスコッティが逮捕した少年プーキーがいました。スコッティはプーキーの元へ行き、逮捕して「麻薬をやめたらオレの仕事を手伝わせてやる」と言って、麻薬更生施設に送り込みます。
ニーノの元へ、マフィアのフランキーがやって来ます。「クラックの売り上げの10%をよこせば、大目に見てやる」と言いますが、ニーノは追い帰します。その後ニーノはジー・マネーの彼女のユニーカの事が気に入り、自分の彼女のセリーナに暴言を吐きユニーカに近づいていました。
やがて、麻薬を断ち切ったプーキーがスコッティの元へやって来ます。「カーターアパートに潜入して情報を流す」というプーキーに、「危険だ!」と言うスコッティでしたがプーキーを使うことになります。プーキーはカーターアパート内の販売のシステムや、精製場所を克明に教えます。
しかしこれ以上望めない事から、プーキーがジー・マネーに配置換えを要求します。要求が通り精製場所の監視役になったプーキーに隠しカメラを仕込みます。カメラ越しに見るカーターアパートの内部が克明に見え始めます。
ニュージャックシティのネタバレあらすじ:転
麻薬から手を切ったプーキーでしたが、目の前で扱うクラックを見て、やりたくなり盗んでしまいます。そしてクラックを隠れて吸い込んだプーキーはラリってしまい、精製場所で歌を歌って踊りはじめます。
異変に気付いたジー・マネーが、プーキーを押さえこみ服を脱がせます。隠しカメラが見つかり、プーキーは「スコッティ助けてくれ、殺される」と叫びます。スコッティらは応援を呼び、カーターアパートへ突入します。
ジー・マネーはメンバーに「アパート内部を爆破して燃やせ」と命令します。銃撃戦になり、証拠品の押収もできずに終わりました。そして殺されて時限爆弾をセットされたプーキーを見つけます。
爆弾を解除したものの、少年をおとり捜査に使った事で、ストーンからスコッティは責められ捜査から外されました。プーキーから報告を受けたニーノは、ユニーカとベッドにいました。メンバーを集めたニーノは全員に「どうしてこうなったのかを説明しろ」と怒鳴ります。誰も言わない事から、ジー・マネーに発言を求めます。
ジー・マネーは「女と遊んでいるからだ」とニーノを責めます。怒ったニーノはジー・マネーの隣に座っているメンバーを殺そうとします。周りが止めるものの、これを機にニーノはジー・マネーを疑いはじめ、ジー・マネーはニーノを信頼しなくなりました。
プーキーの仇を取ると決めたスコッティにニックが同調し、二人で独自に動くことになります。二人はフランキーを呼び出し、ジー・マネーと接触します。ワシントンと名乗ったスコッティは、ヤクの売り上げからジー・マネーに20%利益を落とすことで裏取引を成功させます。
ニュージャックシティの結末
ニーノと会ったスコッティでしたが、その時、ニーノ配下の男が、スコッティを見て「どこかで見た男だ」とつぶやきます。うまく潜り込んだスコッティはファミリーの結婚式に参加します。そこへマフィアのアマティオが殺し屋を送り込みました。ニーノは子供を盾にして逃げます。怒ったニーノは白昼アマティオを射殺します。
ニーノとスコッティの取引が始まり、ニックらも待機しています。取引中、メンバーの一人が思い出し「こいつはおとり捜査の刑事だ」と叫びます。銃撃戦になり、メンバー数人を殺したものの、ニーノには逃げられました。
そしてニーノはジー・マネーに会います。ニーノは「裏取引したのか?」と言うと、ジー・マネーは「二人で新しい組織を作ってやり直そう」と言います。ニーノは涙を流しながら「裏切った事には変わりはない」と言ってジー・マネーを射殺します。
ユニーカと隠れていたニーノをスコッティが追い詰めて暴行し、アパートから叩き落とし銃口を向けます。ニックが「こんなやつの為に一生を台無しにするな」と言って止めます。
裁判が始まり、セリーナが証言します。しかしニーノは共犯者として傍聴席にいたカリーム・アクバーの名を出します。これにより執行猶予になり、揚々と引き揚げるニーノはスコッティの前で立ち止まります。スコッティが「あの時お前を殺しとけばよかった」と言うと、ニーノは「オレの仕事を手伝わないか?」と言います。
その時、アパートを追い出された老人が、ニーノに銃を向けて射殺しました。この時、老人を誰も止めず、ニックとスコッティは顔を合わせて微笑むのでした。
以上、映画「ニュー・ジャック・シティ」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する