ニノチカの紹介:1939年アメリカ映画。映画公開当時、資本主義国家の大国として君臨していたアメリカ。全編にわたって貧乏主義?の共産国ソビエト連邦(=現ロシア)を皮肉ります。アメリカ各都市の映画館はさぞ爆笑につぐ爆笑だったに違いなく、ロシア官僚役のガルボがけたたましく笑いだすシーンも、共産主義の頑なさに対してアンチを突きつけています。そういった意味ではレッド・パージ以前のハリウッドの姿勢を上手にコメディにし、大スター(グレタ・ガルボ)をラストへと運んでいます。
監督:エルンスト・ルビッチ 出演者:グレタ・ガルボ(ニノチカ)、メルヴィン・ダグラス(レオン・ダルグー伯爵)、アイナ・クレア(スワナ大公妃)、シグ・ルーマン(イラノフ)、)、ベラ・ルゴシ(ラジーニン)ほか