ザ・バンド かつて僕らは兄弟だったの紹介:2019年カナダ,アメリカ映画。ザ・バンドは1960−70年代を中心に世界中の若者を熱狂させました。ブルース・スプリングスティーンやエリック・クラプトンなどの大物歌手もザ・バンドのファンです。『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』は、メンバーのロビー・ロバートソンがインタビュー形式で彼の少年時代からザ・バンドの最盛期を中心に語るドキュメンタリー映画です。
監督:ダニエル・ロアー 出演:ザ・バンド、ロビー・ロバートソン、レヴォン・ヘルム、リック・ダンコ、リチャード・マニュエル、ガース・ハドソン、マーティン・スコセッシ、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、エリック・クラプトン、ロニー・ホーキンス、ヴァン・モリソン、ピーター・ガブリエル、タジ・マハール、ジョージ・ハリソン、ほか
映画「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・バンド かつて僕らは兄弟だったの予告編 動画
映画「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」解説
この解説記事には映画「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・バンド かつて僕らは兄弟だったのネタバレあらすじ:起・ロバートソンと音楽の出会い
ロビー・ロバートソンは自らの人生と「ザ・バンド」について振り返ります。映画はザ・バンドのメンバーである、ロビー・ロバートソン、レヴォン・ヘルム、リック・ダンコ、リチャード・マニュエル、ガース・ハドソンの若き日の映像を流します。
ブルース・スプリングスティーン、エリック・クラプトン、マーティン・スコセッシらが、ザ・バンドを褒め称えます。ロバートソンは1943年にカナダのトロントで生まれました。ロバートソンは、カナダの先住民族の血を引く母の思い出を語ります。ロバートソンは先住民居留地でギターを弾き始め、先住民の音楽から多大な影響を受けたと言います。ロバートソンは13歳の時にラジオでロックを聞き衝撃を受けます。ロバートソンは14歳から音楽活動を開始します。
人気歌手のロニー・ホーキンスはロバートソンの才能に注目します。ホーキンスは、1959年にロバートソンと曲を作ります。ロバートソンは、ホーキンスのバックバンド「ザ・ホークス」の一員として音楽活動を開始します。ロバートソンは、レヴォン・ヘルムら後のザ・バンドのメンバーと出会います。1963年にロバートソンはホーキンスから独立します。
ザ・バンド かつて僕らは兄弟だったのネタバレあらすじ:承・ザ・バンドの結成
ロバートソンはニューヨークに向かい音楽活動をします。ロバートソンは、歌手のボブ・ディランに会います。ディランはロバートソンと彼の仲間(後のザ・バンド)をコンサートのバックバンドに加えます。1965年にディランのツアーは開始されます。しかし、ディランのコンサートは評判が悪く、客からブーイングを受けます。
ディランとロバートソン達はヨーロッパでツアーを開始します。ロバートソンはパリでドミニクという女性と出会い、恋愛関係になります。1967年、ロバートソン達はアメリカに戻りニューヨーク州、ウッドストックに暮らし、音楽活動を始めます。
ロバートソンは、ウッドストックにドミニクも呼び寄せます。彼らが暮らす家は大きなピンク色の家で「ビッグ・ピンク」と呼ぶようになります。そしてロバートソンはバンドの名前を正式に”The Band”(ザ・バンド)に決めます。
ザ・バンド かつて僕らは兄弟だったのネタバレあらすじ:転・ザ・バンドの全盛期
1968年、ザ・バンドの”Music from Big Pink”(ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク)は彼らの大ヒットアルバムとなります。スプリングスティーン、クラプトンらが、そのアルバムの素晴らしさを語ります。関係者は、当時のザ・バンドのメンバーは兄弟のように仲が良かったと語ります。クラプトンはザ・バンドのメンバーに加わりたいと思ったと語ります。
マーティン・スコセッシやジョージ・ハリソンらが彼らの音楽の素晴らしさを語ります。ロバートソンはドミニクと結婚し、子供も生まれます。しかし、他のメンバーは酒や麻薬に溺れます。メンバーのリチャード・マニュエルはドミニクを乗せて車を運転中に、酒酔いで事故を起こします。ロバートソンは、この件に激怒します。メンバーは麻薬をコンサート前にも使用していたと言います。
このころからロバートソンは仕事に疲れるようになります。1973年、ロバートソンはウッドストックからロサンゼルスへ引っ越すことにします。
ザ・バンド かつて僕らは兄弟だったの結末:メンバーのその後
1970年代に、ザ・バンドはボブ・ディランと再び活動を始めます。1960年代には、ブーイングを浴びたディランとの共演は絶賛されます。しかし、メンバーが麻薬で体調を崩し、コンサートに参加できない事態が生じます。メンバー間の対立も問題となります。
ロバートソンはバンドのツアーを休止することを考えます。ザ・バンドは”The Last Waltz”(ラスト・ワルツ)という休止前の最後のコンサートを企画します。コンサートは、1976年11月25日にサンフランシスコで開催されました。マーティン・スコセッシがコンサートの模様をフィルムに収め、のちに劇場公開されます。ディランとホーキンスも、コンサートに友情参加します。映画ではその時の映像が流れます。ラスト・ワルツは、メンバー五人でステージ共演した最後でした。
メンバーのその後が紹介されます。レヴォン・ヘルムは2012年に死去、リック・ダンコは1999年に死去、リチャード・マニュエルは1986年に死去、ガース・ハドソンはウッド・ストックで妻と暮らしていること、ロビー・ロバートソンは映画音楽の分野や著作活動でも活躍します。
以上、映画「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」のあらすじと結末でした。
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