無防備都市の紹介:1945年イタリア映画。ロッセリーニ監督によるネオレアリズモの傑作。荒々しくリアルな映像が世界に衝撃を与え、イタリア映画の全盛期をもたらした。のちの巨匠フェデリコ・フェリーニが脚本に参加している。
監督:ロベルト・ロッセリーニ 出演:アルド・ファブリーツィ(ドン・ピエトロ・ペレグリニ神父)、アンナ・マニャーニ(ピーナ)、マルチェロ・パリエーロ(ジョルジオ・マンフレーディ)、フランチェスコ・グランジャッケ(フランチェスコ)
映画「無防備都市」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「無防備都市」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「無防備都市」解説
この解説記事には映画「無防備都市」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
無防備都市のネタバレあらすじ:1
1944年、連合国側に寝返ったイタリアはドイツ軍による占領下にありました。レジスタンスのリーダーでコミュニストでもあるジョルジオ・マンフレディはナチスの親衛隊による逮捕の直前、部屋から脱出。屋上から別の建物に移り、難を逃れます。同じレジスタンス・メンバーであるフランチェスコの家にゆくと、ピーナという女性がいました。彼女はフランチェスカのフィアンセで、既に彼の子供をお腹に宿しています。やはりレジスタンスである彼女の紹介で、ジョルジオはドン・ピエトロ・ペレグリニ神父と接触。ローマの市外にいるレジスタンス仲間へのメッセージと資金を託します。神父もレジスタンスの協力者でした。
無防備都市のネタバレあらすじ:2
翌日はフランチェスコとピーナの結婚式。しかしゲシュタポと親衛隊はその日にフランチェスコの部屋を急襲。ジョルジオを匿っているのを察知したのです。多くの人々を逮捕されますが、肝心のジョルジオは逃げおおせます。フランチェスコは逮捕者の1人となり、トラックに乗せられます。彼が連れ去られるのを目撃したピーナは警察の制止も振り切って後を追いかけ、途中で撃たれて死亡。武器を隠すために逮捕現場に来ていた神父はその遺体を抱き上げ、祈りを捧げるのです。
無防備都市の結末
一方、フランチェスコたちを乗せたドイツのトラックは郊外でレジスタンスに襲われ、逮捕者は自由の身に。フランチェスコは市内に戻り、ジョルジオと再会。2人は一旦ジョルジオの元恋人であるマリーナのところへゆきますが、彼女は現在ゲシュタポのせいで同性愛者となり、また麻薬中毒に犯されていました。神父のところへゆき、修道院に隠れることになったジョルジオたちをマリーナは裏切り、ゲシュタポへ連絡。神父とジョルジオたちは逮捕されます。ジョルジオは拷問の末、死亡。そして神父もサン・ピエトロ寺院の見える丘の上で銃殺刑に処せられます。その様子を見ていた子供たちは黙りこくったまま丘を下ってゆきます。彼らもまたレジスタンスの仲間でした。
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