普通の人々の紹介:1980年アメリカ映画。郊外の中流家庭が崩壊してゆく様をドラマチックに描いたロバート・レッドフォードの監督処女作。批評家からの絶賛を浴び、アカデミー賞では作品、監督、助演男優、脚色の4部門で受賞した。
監督:ロバート・レッドフォード 出演:ドナルド・サザーランド(カルビン)、メアリー・タイラー・ムーア(ベス)、ティモシー・ハットン(コンラッド)、ジャド・ハーシュ(バーガー医師)、ほか
映画「普通の人々」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「普通の人々」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「普通の人々」解説
この解説記事には映画「普通の人々」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
普通の人々のネタバレあらすじ:1
シカゴ市郊外の住宅地。湖もあり落ち着いた佇まいです。そこにある高校で生徒たちがコーラスの練習中。そのなかにコンラッドがいます。彼の父親カルビンは弁護士をしていて裕福な家庭です。何の問題もなさそうに見えるコンラッドですが、よく夜中に悪夢にうなされます。そのせいでバーガーという精神科医の治療を受けています。悪夢の原因はコンラッドの兄バックの死にあるようでした。秀才でコンラッドの憧れでもあったバックは、ボートの事故で溺死したのです。
普通の人々のネタバレあらすじ:2
しかもその時はコンラッドも一緒で、彼だけが助かりました。母親のベスはまるでコンラッドのせいでバックが死んだと思っているようで、何かと冷淡な態度を示します。実はコンラッドはそのせいもあって自殺を図ったのです。結局未遂に終わりましたが、4ヶ月も精神病院に入院。それ以降も周囲の人たちとは距離を置き、孤独な気持ちを抱えていました。カルビンは妻のベスとコンラッドを仲良くさせようと努力するのですが、ベスはかつての充たされた生活にこだわり、それを破壊したコンラッドが許せないのでした。
普通の人々のネタバレあらすじ:3
やがて孤独なコンラッドにもデートをする女友達が出来ます。聖歌隊仲間のジェニンです。彼女との付き合いでコンラッドの気持ちは明るくなりますが、それを再びどん底に突き落とす出来事が起きます。病院で知り合いになったカレンという女の子が、病に勝てずに自殺してしまったのです。バーガーの診察を受けた彼は徹底的にそのトラウマを探ることでようやく平安な気持ちを得ます。
普通の人々の結末
頑なな気持ちを捨ててベスの前にゆき、彼女にキスをするコンラッド。しかし、自分の価値観に拘泥して周りの見えないベスはもはや息子の愛情すら受け入れることが出来ません。そんな彼女にカルビンは絶望。ベスに対し、「もう愛情をもてない」と告げるのです。明け方になって、突然ベスは家を出てゆきます。弱々しい夫と息子に愛想を尽かしたようでした。彼女を見送ったカルビンのところへコンラッドがやってきます。父と子は家庭が崩壊したことを悟り、抱き合うのでした。
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