インフェルノ 大火災脱出の紹介:2013年香港映画。消防士だったダーグンとクンの兄弟。感情的な対立から、消防士を辞め、ビルの消防システムの会社を立ち上げたクンが高層ビルで設立パーティーを行います。そのビルで火災が発生し、消火に向かった消防隊の中に兄のダーグンがいました。高層ビル火災をテーマにしたパニックアクションです。CGを使った脱出劇と、袂を分かつことになった兄弟が再び分かりあえる人間ドラマがミックスされた香港映画です。
監督:オキサイド・パン、ダニー・パン 出演者:ラウ・チンワン(ダーグン)、ルイス・クー(クン)、アンジェリカ・リー(シーラ)、チェン・シーチェン(リーキン)、クリスタル・リー(ラムラム)、マーク・マー(ホー)ほか
映画「インフェルノ 大火災脱出」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「インフェルノ 大火災脱出」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「インフェルノ 大火災脱出」解説
この解説記事には映画「インフェルノ 大火災脱出」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
インフェルノ 大火災脱出のネタバレあらすじ:起
消防隊員による火災を想定した訓練が行われています。指揮を執るのは昇進したばかりのダーグンです。彼は規律を重んじる、まじめで忠実な男です。同じチームには弟のクンがいます。クンはダーグンとは対照的に、その場その場で臨機応変に対応を帰るタイプです。そんな二人は、いつも現場でぶつかります。
叔父に呼ばれた二人は、「高層ビルが増える中、ビル消防システムを確立した会社を立ち上げたい、協力してくれ」と誘いを受けます。ダーグンは「昇進したばかりだから」と断ります。弟のクンは、ダーグンの対応を見ていました。
4年後、ダーグンの妻・シーラが妊娠の定期検査の為、産婦人科の入っている高層ビルに入ります。そこで、義弟のクンに会います。クンは「ビル消防システムの会社を設立した、今からこのビルでお披露目パーティーをする」と言います。シーラは「今度ダーグンと尋ねるわ」と言います。クンは「兄貴は休みの日も消防士は待機するもんだという男だからどうかな?」と言ってエレベーターに乗りこみます。
お披露目会場に到着したクンは、すでに契約を交わしたビルのオーナーたちとあいさつをし、招待された客たちに、展示した火災防災の器具の数々を説明します。会場にいる、仕事のパートナー兼婚約者も紹介します。そして実際に警報を鳴らし、システムを稼働させて見せようと制御室に向います。
インフェルノ 大火災脱出のネタバレあらすじ:承
制御室に入ると、指示もしていないのに警報が鳴っています。「鳴らしたのか?」と聞くクンに、担当者は「鳴らしていない」と言います。「誤作動の可能性もあるから制御盤を調べろ」と言って、社員達を向かわせますが、今度は地下の空調室から警告が発せられています。慌てたクンは、作業員を空調室に向わせます。すでに空調室では火の手が回り、燃え広がっています。
そのころダーグンは生まれてくる子供の為に、危険な消防士の仕事を辞めようと辞表を出していました。しかし自動的に消防に連絡が入り、ダーグン達が出動します。病院にいたシーラが火事に気付きダーグンに電話をし、クンもいることを伝えます。ダークンがクンに電話をすると、クンは「はしご車の届く15階の避難室に誘導する」と伝え下に降ります。
14階にいるシーラが医師と逃げていると、女の子を見つけます。「助けよう」と言うシーラでしたが、「自分の命を守れ」と言う医師の言葉に従い女の子を置き去りにします。客たちを避難室に誘導したクンが、火に囲まれたシーラと医師を見つけ、窓からロープで引き上げます。
そのころ宝石店では、オーナーに恨みを持つ従業員のホーが火災のついでにオーナーを殺しダイヤモンドを奪い、同僚のドンと逃げます。避難室に集まると、夫婦がシーラに「女の子を見なかったですか?」と尋ねます。嘘の付けないシーラは「見たけどどこだったかわからない」と言います。ホーとドンはダイヤを振り撒いて拾っています。そして避難室の隅に、ブルーシートに覆われた大量の化学薬品を見つけたのです。
インフェルノ 大火災脱出のネタバレあらすじ:転
ビルの検査をごまかすために、テナントのある会社がここに隠していたのです。クンは「火がついたら危ない」と非難させようとした時、一部に火がつき毒ガスが発生し、大爆発を起こしたのです。そこへダーグンら消防隊員がやってきます。毒ガスは消えたものの、はしご車が使えない状態になり、ダーグンは隊員たちに指示をし、30階へ避難させレッカー車で救出することにします。
その間、妻である自分に全く気遣いをしないダーグンを見たシーラは機嫌を損ねます。その様子を見ていたクンは、シーラに「兄のダーグンは規律を守る真面目な性格ゆえ、仕事でいつもぶつかっていた、そのことが消防隊員を辞める理由にもなった」と教えます。
30階へ着くと大型レッカー車がやって来ます。ダーグンが先に乗り、一人ずつ助け出します。10人ほど救出したあとシーラを呼びます。その時ホーとドンが割り込みます。そのタイミングで火の勢いが強まり、レッカー付近で小爆発が怒ります。早く逃げようとレッカーに飛び乗る人たちがドンを巻き込んで転落します。ダーグンはこれ以上は無理と判断し、ホーとビルに戻ります。クンはホーを怒鳴りつけます。
ダーグンに「25階まで救出完了」の報告が入ります。ダークンの誘導で下に降りはじめます。クンの会社のパーティー会場まで降りた時、一人の男性の気管が詰まって倒れます。医師は「ここで手術しないと死んでしまう」と言います。クンはシーラに「マネキンに着せている消防服に救急セットが入っている」と教えます。
インフェルノ 大火災脱出の結末
シーラがマネキンまで行くと、座り込んでる女の子を見つけます。それは自分が見捨てたラムラムでした。その時、天井が落ちてきます。巻き込まれたシーラとラムラムをダーグンが助けると、今度は床が高熱で崩れ落ちはじめます。
クンらがエレベーターのドアをこじ開けます。するとホーが先に逃げようと揉みあいになり、クンが転落してしまいます。ダーグンに突き飛ばされたホーは落下した天井に巻き込まれ死んでしまいます。
クンは生きていました。消防の水がエレベーターに溜まっていたのでした。クンはダーグンに無線で、「潜ると1階のドアがある。ドアを開ければたまった水が流れて火が消える」と言います。ダーグンは順番にハシゴを使って下に降ろします。そして全員が下に降りると、クンが「全員で潜って1階のエレベータのドアをこじ開ける。そのタイミングで止っているエレベーターを落としてくれ」とダーグンに言います。
ダーグンは消防隊に連絡し、目いっぱいの水を放水させます。シーラが「ダーグンは?」と言います。クンは何も言えませんでした。そして作戦が実行されます。ダークンは時計を見て、エレベーターのケーブルを切断します。エレベーターが一気に1回めざし落ちて行き、クンたちは水と一緒に勢いよく押し出されます。
クンとシーラがダーグンのヘルメットを見つけます。絶望感の二人の前に、ダーグンがやって来ます。クンとダーグンは何年振りかに抱き合います。そしてダーグンはシーラの元へ向かいます。「私たちの子供が・・・」と泣きながら抱き着くシーラに、ダーグンは「お前は助かった。それでいいんだ」と言います。外に出たクンは婚約者と抱き合ったのでした。
以上、映画「インフェルノ 大火災脱出」のあらすじと結末でした。
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