パシフィック・リムの紹介:2013年アメリカ映画。突如太平洋グアム沖に次元の裂け目が生まれ、そこから怪獣が出現するようになる。怪獣は街を襲い、人類は多大は犠牲を払いながらも、対怪獣決戦兵器巨大ロボット、イェーガーを完成させた。イェーガー完成当初、優勢に転じた人類ですが、出現の度に怪獣も強力になり、次第に劣勢を強いられるようになる。追い詰められた人類は、決死の覚悟で裂け目を破壊する為の作戦を決行する。日本のロボット、怪獣作品に触発され作られたSFアクション映画。タイトルの「パシフィック・リム」とは、環太平洋地域を意味する。
監督:ギレルモ・デル・トロ 出演者:ローリー・ベケット(チャーリー・ハナム)、森マコ(菊地凛子)、スタッカー・ペントコスト(イドリス・エルバ)、ハーク・ハンセン(マックス・マルティーニ)、チャック・ハンセン(ロバート・カジンスキー)、ニュートン・ガイズラー(チャーリー・デイ)、ハーマン・ゴットリーブ(バーン・ゴーマン)、テンドー・チョイ(クリフトン・コリンズ・Jr)、ハンニバル・チャウ(ロン・パールマン)ほか
映画「パシフィック・リム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パシフィック・リム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「パシフィック・リム」解説
この解説記事には映画「パシフィック・リム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パシフィックリムのネタバレあらすじ:序幕
2013年、突如太平洋グアム沖に次元の裂け目が出来、そこから怪獣が出現、襲って来ます。人類は核まで使いそれを退治しますが、出現する度強力になっていく怪獣に対向する為、ロボット兵器イェーガーを完成させました。イェーガー、ジプシー・デンジャーのパイロット、ヤンシーとローリーのベケット兄弟は、怪獣出現の報を受け出撃します。イェーガーはパイロットがドリフトと呼ばれる脳波接続をし操縦しますが、負担軽減の為に複数のパイロットを搭乗させます。ジプシーは怪獣と対峙し快勝したかに見えましたが、止めを刺し損ねた為兄のヤンシーが犠牲になりました。ローリーは何とか一人で操縦して怪獣の退治しました。
パシフィックリムのネタバレあらすじ:第1幕
ローリーが兄を失って5年の月日が経ちました。出現する怪獣が強さは遂に人類を押し始めていました。イェーガー計画は中止され、新たに防壁を築きそれで怪獣の侵入を防ぐ防衛計画が進行中でした。しかしその壁もシドニーでは突破され、結局最終型とも言えるイェーガー、ストライカー・エウレカに退治されます。その頃ローリーは、アラスカの壁建設現場に居ました。そこにかつての司令官スタッカーがやってきます。彼は、イェーガーの完全廃棄前に最後の作戦を計画しており、ローリーにその一翼を担わせる為探していました。ローリーは最初パイロット復帰を拒みましたが、スタッカーが彼の尊厳を揺さぶり受け入れさせます。香港、イェーガーの出撃基地には、4機のイェーガーが集められ、復旧、調整を受けていました。今回の計画は、核弾頭をイェーガーに搭載し次元の裂け目を爆破するというものでした。次元の裂け目は普段閉じていますが、数理学者ハーマンの計算によりその出現予測は出来ていました。それは怪獣タイマーとしてカウントダウンを刻んでいます。そしてそのハーマンの計算では、次の出現は2体同時でその次は3体同時、更にはどんどん強力な怪獣が出現するという事でした。それとは別に生物学者であり怪獣オタクのニュートンは、怪獣はまったく別な固体でありながら同一のDNAを持つという調査報告をします。そして彼は、スタッカーに怪獣の脳にドリフトしたいと言い出します。しかし、スタッカーの許可は下りませんでした。ローリーの乗機ジプシーの復旧を指揮していた森マコは、彼は無鉄砲なの今回の任務に向かないと提言します。また彼女はパイロット志望でもありましたが、スタッカーに反対を受けていました。ランチの席、ストライカーのチャックはローリーを見て喧嘩を売ってきます。彼は、イェーガー廃棄の原因は破れたパイロットにあると豪語していました。その場はもう一人のパイロットで父親のハークが諌めましたが、彼は息子との付き合い方に悩んでいました。
パシフィックリムのネタバレあらすじ:第2幕
ジプシーのもう一人のパイロットを選ぶ試験が行われます。生身の格闘試験で、マコはローリーが手を抜いていると指摘しています。彼はそれを受け、マコに試験を受けるよう指名します。スタッカーは反対しますが、マコがそれを押し切りました。マコの実力はローリーと互角以上で彼はマコをパートナーに選びます。無論スタッカーは拒否しました。ローリーは従順に従うマコを叱咤します。彼女には我慢しているのだといい、スタッカーとの奇妙な絆を感じさせます。そのスタッカーはテレビで壁計画が失敗に終わる報道を見ていました。彼の体は病魔に蝕まれていました。スタッカーはマコの私室を訪ね、彼女に赤い小さな靴を渡しパイロットスーツに着替えさせました。ローリーは新たなパートナーと同調試験に挑みます。そこに現れたのはマコでした。ニュートは独断で怪獣とドリフトし、それがスタッカーに報告されました。彼は怪獣と同調した事で、クローン複製されていく怪獣とそれを行う異次元人の姿を見ていました。彼等は植民地を探していたのでした。それを報告すると、スタッカーはもっと情報が欲しいと怪獣の死骸を闇取引している男を紹介しました。ローリーとマコの試験中同調が崩れ、マコがジプシーが暴走をさせてしまいます。ローリーは幼い頃怪獣に襲われている時の記憶にいる彼女を必死に呼び戻そうとします。ジプシーは管制室で無理矢理接続を切り停止させました。チャックは試験失敗でマコを侮辱し、それが元でローリーと取っ組み合いになりますが、スタッカーが二人を止めます。チャックを追い払ったスタッカーはマコに不適格を告げます。ローリーはスタッカーに食い下がります。彼はマコと同調した事で二人の関係を知っていました。スタッカーはマコを救ったイェーガーのパイロットでした。その後彼女を引き取り育てたのも彼でした。ローリーは彼が今はマコの妨げになっていると激白しますが、決定は覆りませんでした。
パシフィックリムのネタバレあらすじ:第3幕
裂け目から新たな怪獣が2体出現しました。スタッカーは前衛に2機、ストライカーを後詰めに待機を命じます。その頃ニュートンは、怪獣の脳が欲しいと闇業者のハンニバルと交渉していました。彼はドリフトする計画も話してしまい、それを聞いたハンニバルはニュートンが既に経験済みだと見抜きます。湾岸ではイェーガーが怪獣と接敵していました。しかし前衛の2機はすぐに窮地に陥り、ストライカーは待機の命令を無視して戦闘に参加します。ストライカーは善戦しますが2機はあえなく撃破されてしまいます。そしてストライカーもまた、怪獣が放った電磁波を受けて行動不能に陥ってしまいました。この状況で動けるのは原子炉とアナログ回路で構成されているジプシーだけでした。スタッカーはローリー、そしてマコに出動を命じます。
2体の怪獣の内1体は何故か街に向かいます。それを聞いたニュートンはそれに驚きます。ハンニバルはニュートンがドリフトをした所為だと指摘します。同一DNAの怪獣は双子のテレパシスのように情報を共有しているようでした。それと同調したニュートンを狙っているというのが彼の予測でした。ハンニバルはニュートンを道に放り出し、自分は自前のシェルターに逃げ込みます。怪獣はニュートンを追い始め、彼は公共のシェルターに逃げ込みました。
行動不能のストライカーを出てチャックと負傷したハークは、悪あがきに怪獣の目を狙って照明弾を撃ち込みます。一発が見事に命中して怪獣が怒った時、そこにジプシーが到着します。ジプシーは怪獣に街まで放り投げられますが勝利します。そして過去の反省から止めも刺し、もう1体を追います。ニュートンの逃げ込んだシェルターは怪獣に襲われ、天井が破られました。絶体絶命と思われたニュートンですが、そこにジプシーが到着します。ジプシーは苦戦しながらも怪獣を退治し無事帰還しました。スタッカーはイェーガーの修理を命じ、怪獣タイマーをリセットして爆破作戦に備えさせます。しかしその時、彼が病に侵されている事が露見しました。
パシフィックリムの結末
ニュートンはハンニバルに怪獣の脳摘出を依頼します。怪獣の体内に入ったハンニバルの部下は、脳の破損を確認します。そしてその部下の報告から、今回の怪獣が子供を宿していた事に気付きます。子怪獣は親の口から出てきてニュートンを追います。しかしへその緒が首に絡まっており、それが絞まって死んでしまいました。ハンニバルはすぐに死ぬと見抜いていたと言い勝ち誇って見せます。ですが子怪獣にはまだ息があり、ハンニバルは丸呑みにされてしまいました。その直後、子怪獣は今度こそ死にました。裂け目から新たに怪獣が出現しましたが、計算では3体なのに2体しか出てきていません。その2体も裂け目を守るように周囲に留まっていました。作戦準備は順調でしたが核爆弾を運ぶストライカーはハークの負傷で一人しか居ません。そこでその補充はスタッカー自らが行いました。スタッカーが昔乗った機体は、動力の放射能対策等が不十分で彼は被爆していました。医師からは次イェーガーに乗れば死ぬといわれていました。皆スタッカーの身を案じますが彼はここで戦わなければ人類が滅びると激を打ちます。残されるハークは大事な息子をスタッカーに託し、イェーガーは出撃をします。その頃、機材運搬に同行してきたハーマンとニュートンが子怪獣の脳にドリフトします。二人は怪獣が組み立てられるイメージから重大な事実を知りました。
イェーガーは作戦ポイントに到着しますが怪獣達は襲って来ません。2機は不審に思いつつ裂け目に近付いて行きます。しかしそれをハーマンとニュートンが止めます。二人が知った情報は、裂け目は怪獣のDNAを読み込んで開き、怪獣以外の物は異物として排除する仕組みでした。その時、裂け目から3体目、出現記録中最強の怪獣が現れ出ます。そしてそれに呼応するように残りの2体もイェーガーに襲い掛かってきました。ジプシーは右腕を失いながらも1体退治しましたが、戦闘でストライカーの投下装置が故障します。ストライカーは2体を相手にしておりジプシーは救援に向かおうとしますが、スタッカーがそれを止めます。彼はジプシーの原子炉で裂け目の爆破を命じます。そしてストライカー自身は怪獣2体を巻き込み、核で自爆しました。ジプシーは怪獣の死体を引き摺り裂け目に向かいます。そこに生き残った最強の1体が立ちはだかりました。ジプシーはその怪獣に突撃し、そのまま裂け目に突入しました。ローリーは生命維持装置が故障したマコを先に脱出させ、原子炉を暴走させます。ジプシーは向こう側に出た所で自爆手順が終了し、ローリーは脱出します。ジプシーの核爆発は敵異次元人を吹き飛ばし、次元の裂け目も破壊しました。無事海上に出る事が出来た二人を基地が確認、ハークは司令権限で怪獣タイマーの停止を指示しました。マコとローリーの上を救難ヘリが飛び交います。二人も程なく救出されるでしょう。
以上、映画パシフィックリムのあらすじと結末でした。
続編「パシフィック・リム:アップライジング」のあらすじはこちら。
日本人なら必ず見るべき映画です。吹替えキャストも下手な芸能人を充てずにちゃんとしたベテランを充てて来たのはホント感激した。日本では絶対に作ることのできない規模で作ってくれたギレルモ・デル・トロに感謝こそすれ、難癖つけちゃだめです。鑑賞時は正座して見ましょう。それだけの価値がある素晴らしい作品です。杉田のロケットパーンチを聞けるのはここだけ