映画「パドルトン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パドルトンの紹介：2019年アメリカ映画。隣人同士のマイケルとアンディーは時間が許す限り2人でカンフー映画を見たり、自分たちで考えたボールゲームをしたりして過ごす親友のような関係でした。そんな日常がマイケルの末期癌が宣告されたことによって変わります。マイケルは安楽死を希望し、アンディーは反対しつつもその選択をしたマイケルを支える、おじさんの友情を描いた映画です。地味な作品でありながら映画ファンの心を掴んだ良作です。
監督：アレックス・レーマン 出演：マーク・デュプラス（マイケル）、レイ・ロマノ（アンディー）、カディーム・ハーディソン（デイビッド）、デンドリー・テイラー（ナンシー）、ほか
この解説記事には映画「パドルトン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
おじさんのアンディー（レイ・ロマノ）とマイケル（マーク・デュプラス）は同じアパートに住んでおり、アンディーが2階、マイケルが１階に住んでいます。2人は一緒にカンフー映画を見たり、自分たちで考えたボールゲーム“パドルトン”をしたりするなど仲良しです。
ある日、マイケルは余命6ヶ月の末期癌と診断され、医者から打つ手がないと言われてしまいます。マイケルは癌で苦しんで死ぬ前に自分で終わらせたいと考えます。それを手伝ってほしいとマイケルはアンディーに頼みます。
余命6ヶ月以内と診断されると安楽死の薬を処方してもらうことができ、マイケルはそれを希望しました。アンディーは諦めないでほしいと説得しますが、マイケルの気持ちは変わりません。
とりあえずアンディーはマイケルの最期に向かって手伝うことにします。調べてみると、その薬を受け取りに行くためには、一番近くても6時間かかる薬局に行かなくてはなりません。倫理上、安楽死の薬を取り扱う店が少ないことが理由です。
そこで2人は6時間のロードトリップをすることにします。途中、ダチョウランドに寄るなど、2人はそれなりにロードトリップを楽しみました。
ようやくその薬局に着いて服用の仕方を教わります。値段は3500ドル。アンディーは「自分が払う」と譲りません。しかし、アンディーのカードが使えず、結局マイケルがこっそり薬代を支払います。
今日は2人でモーテルへ泊まり、マイケルは部屋で昼寝をします。その間にアンディーは子供用金庫を購入してその中に薬を入れ、マイケルが自由に薬を取り出せないようにします。それに気付いたマイケルは怒りますが、アンディーは頑なにその暗証番号を教えません。
このようにしてアンディーは静かに安楽死に反対します。マイケルは一旦諦め、2人はバーへ行ったりモーテルのホットタブに入ったりして、のんびり過ごします。
翌朝、アンディーが起きるとマイケルの姿がなく金庫もありませんでした。急いでアンディーはマイケルを探すと、ただ金庫を持って朝食を食べに行っただけでした。
2人はそのまま薬が入った金庫を取り合います。2人はケンカをして気まずいまま、6時間かけて自宅へと戻ります。家に到着すると、考えなおしたアンディーは、金庫をマイケルに渡して暗証番号を教えます。
癌で苦しそうなマイケルにアンディーは時間が許す限り一緒に過ごします。マイケルは日に日に弱っていきます。
薬を受け取ってから数日後、薬を飲む心の準備ができたマイケルは、薬を飲む時にそばにいてほしいとアンディーに伝えます。2人で薬の準備をしながら思い出を語り合います。
その会話のときに、マイケルに離婚歴があることをアンディーは初めて知ります。2人は親友だと思っていましたが、お互いの過去についてはあまりよく知らないのだと今更気付かされます。
準備を終えたマイケルはどこで死ぬか考え、やっぱりベッドがいいと横になります。アンディーも隣で横になります。落ち着いていたマイケルでしたが薬を一気に飲み干した後、薬を飲んだことを後悔してパニックになります。それをアンディーが優しく支えてあげます。そしてマイケルは静かに息を引き取りました。
その後アンディーは、1人でいつも通りカンフー映画を見たり、パドルトンをしたりして過ごしていました。マイケルの部屋に親子が引っ越してきました。アンディーはその息子にパドルトンをいつかしようと誘い、新しい人生を歩むことを予感させるかのようにして、映画の幕は降ろします。
以上、映画「パドルトン」のあらすじと結末でした。
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