おかしな子の紹介:2021年インド映画。お見合い結婚をしてすぐに夫と死別した若きインドの未亡人サンディヤ。夫と知り合って間もないことから、涙が流れてこず、食欲が増す一方。そんなサンディヤをまわりは勝手に心配し、これからのサンディヤの人生について勝手に話し合われ、サンディヤはうんざり。夫の喪中13日間で、サンディヤは自分の人生について見つめなおします。インドの風習を通して、女性の立場に視点を置いたヒューマンドラマ映画です。
監督:ウメシュ・ビシュト 出演:サニャー・マルホートラ(サンディヤ)、セイヤニ・グプタ(アカンシャ)、シーバ・チャダー(アスティックの母)、アッシュートッシュ・ラナ(アスティックの父)、シュルティ・シャルマ(ナジア)、ほか
映画「おかしな子」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「おかしな子」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
おかしな子の予告編 動画
映画「おかしな子」解説
この解説記事には映画「おかしな子」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
おかしな子のネタバレあらすじ:起
結婚してから5カ月でサンディヤの夫アスティックが亡くなってしまい、家族は喪に服します。しかし、サンディヤはあまり悲しそうではありません。サンディヤはアスティックと結婚をしてから、アスティックの実家で暮らしています。サンディヤはこの家族が好きではない様子。
サンディヤを心配して友達のナジアが駆けつけてくれます。喪中のサンディヤは気軽に外出をすることができないので、ナジアにジャンクフードを買ってきてもらって、涙を一滴も流すことなく食欲を満たします。
サンディヤがアスティックの遺品整理をしていると、ある女性の写真を見つけます。その写真の裏には「愛しい人」と書かれていました。これで、生前アスティックとの会話が弾まなかった理由にサンディヤは納得をします。
サンディヤはその写真をナジアにも見せられずにいましたが、この家で唯一信頼しているおばあちゃんにその写真を見せます。おばあちゃんはその女性を知っているようです。そして、その女性の名前がアカンシャだとわかります。
おかしな子のネタバレあらすじ:承
サンディヤの父親は、サンディヤを連れて帰ろうと提案をしますが、サンディヤの母親は、未婚の娘が家に2人いるのに、未亡人までも帰ってきてしまったら世間体が良くないと反対の雰囲気を醸し出します。
サンディヤは外出をするために、お腹が痛いと仮病を使い、ナジアと共に病院へと向かいます。とりあえず病院へは行きましたが、そのあとは、食べ歩きをします。そのときに、ナジアに例の写真を見せ、この女に会いに行くと宣言をし、ナジアに反対をされます。
アスティックの遺灰は、すべての罪を洗い流して天国に行くためにガンジス川に撒かれます。その報告を受けた家族や親せきたちが、よかったと安心をしていましたが、サンディヤは納得がいきませんでした。浮気をしていた人がそんなことで天国に行けるなんておかしいと。
家にアスティックの同僚がやってきました。そこにはあの写真に写っていた女性アカンシャがいました。サンディヤはアカンシャを呼びだして、例の写真を見せます。アカンシャは一瞬戸惑いを見せて、過去に愛し合っていたけど、アスティックの結婚後はただの同僚に戻ったから、サンディヤに対しての裏切り行為はしていないと説明をします。
おかしな子のネタバレあらすじ:転
別の日、サンディヤとアカンシャは一緒にお茶を飲み、サンディヤはアスティックのことをもっと教えてほしいと、アカンシャに頼みます。サンディヤはアスティックとお見合い結婚をしたものの、家ではあまり会話は繰り広げられておらず、アスティックのことをあまり知りませんでした。
それをきっかけに、サンディヤとアカンシャはよく会うようになります。アカンシャの職場に訪れて、キャリアウーマンとしてバリバリと働くアカンシャの姿に、サンディヤは憧れを抱くようになります。
一方、家では、サンディヤの再婚相手を探した方がいいのではないかとの会話が繰り広げられ、出会い系サイトにも登録しようという会話を聞いてしまい、サンディヤは気分を悪くします。
保険会社の人がやってきて、アスティックの保険金の申請が始まります。アスティックの両親は自分たちが受け取れると思っていましたが、受取人はサンディヤのみでした。この家はアスティックが金銭面で支えていたので、稼ぎ頭がいなくなった今、保険金がないと生活が厳しい状況です。
サンディヤが帰ってくることを渋っていた母親でしたが、保険金を受け取った後、ここの家族は何かおかしいと言い、あなたは頭がいい子だから一からやり直せると、帰ってくるよう、考え方を一変させます。
おかしな子の結末
サンディヤがアカンシャの家に行くと、アスティックが好きなお茶が置いてありました。それを見つけたサンディヤは、結婚後も2人の関係が続いていたことを確信します。それをアカンシャに伝えると、アスティックはそんな人ではないと、アカンシャは泣いてしまいます。家に帰ったサンディヤは、涙が止まらなくなります。その理由はアスティックを許したからでした。
アスティックの父親は家族に促されるままに、保険会社に行って、アスティックの保険金の受取を自分に変えてもらうように賄賂を渡そうとします。それをきっぱりと保険会社の人に断られて、大恥をかき落ち込みます。
サンディヤはアスティックのいとこアディティアに結婚を申し込まれます。サンディヤは「愛のない結婚はごはんをたべる前のデザートと同じだ」と忠告をしますが、正式に好きだと告白されて心が揺らぎます。アディティアの結婚を承諾したと知ると、サンディヤの母親は反対をしますが、サンディヤは聞く耳を持ちません。
喪中の13日間、サンディヤは自分の人生についてずっと考えていました。そこで、新しい結婚相手にアスティックの子供を妊娠したと嘘をついて、出方を見ることにします。するとアディティアはあっさりと荷物をまとめて出ていってしまいます。これでサンディヤは決意が固まります。
サンディヤは喪明けすぐに保険金と手紙を残して家を飛び出し、バスへと乗り込みます。その手紙には仕事の面接を受けること、自分の力で働いて稼ぎたいこと、今度は私がみんなを支える番だから安心してほしいと書かれていました。バスの中でサンディヤは晴れやかな表情を見せるのでした。
以上、映画「おかしな子」のあらすじと結末でした。
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