PARIS 2010 ―パリ大洪水―の紹介:2007年フランス映画。パリの大洪水を想定し、パリ市の行政の協力も得て作られたディザスター作品です。内容は普通のディザスタームービーと違い、ドキュメンタリータッチで、一見記録映画と見間違うような展開で進みます。
監督:ブリュノ・ヴィクトル=プジュベ 出演者:クロティールド・モワノ(マルシャン長官)、イヴォニク・ミューレル、ニコラ・ビアンヴニュほか
映画「PARIS 2010 パリ大洪水」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「PARIS 2010 パリ大洪水」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「PARIS 2010 パリ大洪水」解説
この解説記事には映画「PARIS 2010 パリ大洪水」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
PARIS 2010 パリ大洪水のネタバレあらすじ:起
100年に一度大洪水に見舞われると言われるパリで、1910年以来の大洪水が起ころうとしていました。2010年2月20日、降り続く雨でセーヌ川が警戒水位を超えたため、マルシャン長官は洪水に対する緊急対応計画を実施すると発表しました。午後3時、1000人態勢の作業員による、水門の閉鎖と防護壁設置により、地下に水が流れ込まないようにする対策が始まりました。
1910年に8m69cmを記録した水位に対し、現在5m95cmでした。美術館では美術品の移動が始まり、病院では入院患者の移転も行われていました。夕方6時10分には6m20cmの水位になっていました。その頃、作業員の一人の妻が産気づき、上司に早退を希望するも、認められませんでした。またマルシャン長官の息子は彼女とパリ市内にいて、遊んでいました。
PARIS 2010 パリ大洪水のネタバレあらすじ:承
パリ郊外で始まった浸水が市内にも迫って来ました。ゴミ焼却場も浸水し、ゴミを森へ持っていく決断をしました。これに伴いマルシャン長官は病院以外の公共サービスの停止、学校の停止を発表し、市民にパリ市内を離れるよう勧告しました。深夜0時35分、6m35cmになった水位で変電所が浸水し、電力の供給を停止し、ストックされた電気は行政の防災用に回すと発表しました。
その頃、市内で浸水から逃げようとATMに入ったマルシャン長官の息子と彼女は、自動ドアが停止し、ATM内に閉じ込められました。2月21日AM5時36分、パリ市内の浸水が広がり始めました。そしてセーヌ川湖畔の住宅へのライフラインの停止が発表され、AM8時10分、6m56cmになったところで市民に避難命令が発令されました。
PARIS 2010 パリ大洪水のネタバレあらすじ:転
AM10時10分、水位は3m79cmとなり、パリ市長は、小売店は日曜日でも営業をするように通達しました。すると市民が店に殺到し、瞬く間に商品は売り切れました。そして市内の避難所は満杯状態になりました。12時25分、6m89cmの水位になった頃から海外メディアが市内で自国向けに報道を始めだしました。PM2時15分、地下鉄が浸水で立ち往生し救出活動が行われていました。道路は大渋滞し、避難して無人化した商店では略奪者に襲われ始めました。
マルシャン長官はパリ市内での自家用車の使用を禁止しました。違反者は自家用車の没収という懲罰も発表しました。その頃、作業員の妻は病院で出産の最中でした。ATMに閉じ込められたマルシャン長官の息子と彼女は助け出されました。
PARIS 2010 パリ大洪水の結末
2月22日、AM8時、水位は7m89cmに達し、市内全域が浸水し、刑務所の囚人の移送も始まりました。そして水位が8m57cmまで上がった時、上流では雨が止み、晴れ間が見えだしました。
翌月曜日、水位が下がり始めました。1910年の8m62cmに迫る水位でしたが危機的状況は終わり、パリの市内の浸水は水が引き解消されました。作業員は病院に駆けつけ、妻と生まれた子供に会い、妻と喜びを分かち合いました。マーシャル長官の息子は出来事を長官に電話しました。こうしてパリは犠牲者も出さず、100年に一度の水害を乗り切るのでした。
以上、映画「PARIS 2010 パリ大洪水」のあらすじと結末でした。
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