パターソンの紹介:2016年アメリカ映画。ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手のパターソン。彼は秘密のノートに詩を書きとめる詩人でもある。妻の隣で目覚め、出勤し、帰宅し、犬の散歩をしてバーでビールを飲む。そんな決まりきった生活をおくる彼の人生の中のある七日間のささやかな事件や意外な出会い。
監督:ジム・ジャームッシュ 出演者:アダム・ドライバー(パターソン)、ゴルシフテ・ファラハニ(ローラ)、バリー・シャバカ・ヘンリー(ドック)、ウィリアム・ジャクソン・ハーパー(エヴェレット)、永瀬正敏(日本の詩人)
映画「パターソン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パターソン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パターソンの予告編 動画
映画「パターソン」解説
この解説記事には映画「パターソン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パターソンのネタバレあらすじ:月曜日
6時15分頃、パターソンはベッドの上で妻のローラの横で目覚める。ローラは双子の子を産む夢を見たという。パターソンはテーブルの上でマッチ箱に目を留めてからシリアルを食べて、徒歩で出勤する。途中で双子の老人を見、バス倉庫に着く。バスの中で出勤の道すがら考えたマッチ箱の詩をノートにメモしていると車庫長のドニーに「準備はできたか」と言われて仕事に出る。彼は市の路線バスの運転手。市の名もパターソン。ボクサーのハリケーン・カーターが、コメディアンのルー・コステロが、詩人のアレン・ギンズバーグが生まれた町、そしてウィリアム・カーロス・ウィリアムズの長篇詩の町だ。滝を見ながら弁当箱を開ける。そして詩の続きを書く。マッチ箱の詩は愛の詩になった。帰宅したパターソンにローラは詩を公表したらいいのにと言うが彼にまだその気はなかった。ブルドックのマーヴィンの散歩がてらいつもの時間にドックの経営するバーに行くと双子の兄弟の客がいた。
パターソンのネタバレあらすじ:火曜日
6時10分頃に目覚めて今日も職場へ。仕事の合間に詩を書き進める。そしてローラとマーヴィンの待つ家へ帰る。詩を書いた秘密のノートのコピーを取るようにローラが強く勧めるので、週末にコピーを取ると約束してしまう。そしてローラは200ドルか300ドルするギターを買うのを許してとおねだりする。いつかカントリー歌手になれるかもと言うローラ。そして今日もビールを飲むためにマーヴィンを連れてドックのバーへ。友人で俳優のエヴェレットは別れた恋人マリーへの未練をパターソンに話すのだった。
パターソンのネタバレあらすじ:水曜日
6時15分頃起きて仕事へ行き、仕事から帰る。ローラは壁にペンキを塗っている。いつものようにドックの店へ行く途中、コインランドリーでラッパーが作詞をしているのを聴く。
パターソンのネタバレあらすじ:木曜日
6時30分頃に起きて仕事へ。帰宅途中、バスに乗っているのを見たことのある少女に声をかける。彼女も秘密のノートに詩を書く詩人であることがわかる。彼女の雨についての美しい詩を見せてもらう。待ち合わせていた母と姉――彼女たちも双子だった――と去っていく少女は別れ際にエミリ・ディキンスンは好きかと尋ねるのだった。夕食はローラの新作料理のパイ。詩を読んでほしいというローラのためにパターソンは自分の詩の代わりに少女の詩を読む。ドックの店ではエヴェレットがまだマリーの愛を取り戻そうとしていた。
パターソンのネタバレあらすじ:金曜日
6時30分頃目覚めると今朝はもうローラが明日の市場に出すカップ・ケーキを作るのに励んでいた。バスが電気系統の故障で動かなくなる。乗客を降ろす。車内の電話が使えない。携帯電話をもたないパターソンは乗客の少女が貸してくれたスマートフォンで代替車両を手配する。帰宅するとローラのギターが届いていた。バスの故障の話をするとローラは携帯を持ったらいいのにと言う。でもパターソンは、昔は携帯はなかったと言って、まだ携帯をもつ気はなかった。ドックのバーに入ってきたエヴェレットは拳銃を取り出してマリーに銃口を向ける。客は逃げ出す。しかし、マリーが動じないので銃口を自分の頭に向ける。パターソンはとっさにエヴェレットにとびつく。だが、それはおもちゃの銃だった。
パターソンのネタバレあらすじ:土曜日
今朝はローラがエヴェレットを起こす。大量のカップケーキを自動車に詰めてローラは市場へ出かける。パターソンは日中にマーヴィンの散歩をする。カップケーキが大いに売れてご満悦のローラが帰宅する。今晩はお祝いに映画を見に行くことにする。『獣人島』、アボットとコステロの『凸凹フランケンシュタインの巻』の二本立て。だが、映画が終わって帰った時、家にはマーヴィンがいたずらをして粉々になった秘密のノートが散らかっていた。
パターソンのネタバレあらすじ:日曜日
パターソンはノートが粉々にされたショックから立ち直れない。一人で散歩に出る。エヴェレットに出くわして金曜の晩の騒ぎについて謝罪される。ベンチに座って滝を見ていると、一人の日本人の男が同じベンチに座る。男はパターソンが好きなウィリアム・C・ウィリアムズの長篇詩『パターソン』をカバンから取り出す。男はパターソンにニュージャージー州パターソンの住人であるか問う。さらに詩人であるか問うが、詩人ではない、ただのバス運転手だとパターソンは答えてしまう。男は大阪からウィリアム・C・ウィリアムズの町、パターソンを見に来た詩人だった。二人は詩について語り合う。詩人は空白のノートをパターソンにプレゼントして去っていった。
また月曜日、パターソンはいつものようにローラより先に起きるのだった。
以上、映画パターソンのあらすじと結末でした。
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