パトリオット・ゲームの紹介:1992年アメリカ映画。トム・クランシーの『愛国者のゲーム』を原作としたクライム・アクションシリーズ“ジャック・ライアン”の三部作の第2弾で、『レッド・オクトーバーを追え!』(1990年)の続編です。今回から主人公のCIA情報分析官ジャック・ライアン役がアレック・ボールドウィンからハリソン・フォードに交代となり、テロ事件に居合わせたライアンがテロリストを射殺したことからその兄に命を狙われ、愛する家族を守るために立ち向かう姿を描いています。
監督:フィリップ・ノイス 出演者:ハリソン・フォード(ジャック・ライアン)、アン・アーチャー(キャシー・ライアン)、ジェームズ・アール・ジョーンズ(ジェームズ・グリーア)、サミュエル・L・ジャクソン(ロビー)、ショーン・ビーン(ショーン・ミラー)ほか
映画「パトリオット・ゲーム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パトリオット・ゲーム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「パトリオット・ゲーム」解説
この解説記事には映画「パトリオット・ゲーム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パトリオットゲームのネタバレあらすじ:起
CIA情報分析官の職を辞し、今は海軍学校の歴史学教官となっていたジャック・ライアン(ハリソン・フォード)は、妻で眼科医のキャシー(アン・アーチャー)やまだ幼い娘サリー(ソーラ・バーチ)を伴い、講演の仕事も兼ねた休暇旅行のためロンドンへ飛びました。英国海軍大学での講演を終えたライアンは、キャシーらとの待ち合わせ場所であるバッキンガム宮殿へ向かったところ、英国王室の一員で皇太后の従弟のホームズ卿(ジェームズ・フォックス)の乗った車がIRAの流れを組むテロリスト集団に襲撃されているところに遭遇、持ち前の正義感に駆られてテロリストに立ち向かい、負傷しながらも1名を射殺してホームズ卿を救いました。テロリストの1人でライアンが倒した男の兄ショーン・ミラー(ショーン・ビーン)は駆けつけた警官により逮捕されました。
パトリオットゲームのネタバレあらすじ:承
ライアンはホームズ卿の命を救った功績によりサーの称号を贈られることが決まり、1ヶ月程英国に滞在したのち家族と共にアメリカに帰国しました。キャシーが新しい命を授かったことを喜ぶライアンでしたが、そんな折、IRAの幹部パディ・オニール(リチャード・ハリス)が資金集めのためアメリカに上陸、時を同じくしてテロリスト集団のリーダー、ケヴィン・オドンネル(パトリック・バーギン)は手下のアネット(ポーリー・ウォーカー)らと共に護送車を襲撃、護送中のショーンを助け出しました。ショーンが脱走したとの報はCIA副長官にしてライアンのかつての上司ジェームズ・グーリア提督(ジェームズ・アール・ジョーンズ)にも届もたらされました。ライアンも授業を終えた帰りテロリストの刺客に襲われ、海軍兵守衛の助けも借りて撃退しました。家族の危険を察知したライアンは家路を急ぎますが、テロリスト一味は走行中のキャシーとサリーが乗った車を高速道路上で狙撃、車はコンクリート壁に激突して大破、キャシーは軽傷で済みましたがサリーは重傷を負ってしまいました。怒りに燃えるライアンはCIAへ復職、専門家らと共にテロリストの行方を追うことにしました。
パトリオットゲームのネタバレあらすじ:転
ライアンの証言や衛星などの情報から、北アフリカにテロリストの訓練キャンプがあることを突き止めたCIAは早速特殊部隊を送り込んで殲滅作戦を実行しますが、ケヴィンらは一足早く脱出しており、再びアメリカへと向かっていました。その頃、アメリカでは、ホームズ卿がライアンの叙勲式のため訪米、秘書のジェフリー・ワトキンス(ヒュー・フレイザー)と共にライアン家を訪問しましたが、実はワトキンスの正体はケヴィン一味のスパイであり、程なくしてケヴィンとアネット、そしてショーンが押しかけてきました。ワトキンスは銃撃戦で死亡し、ライアンはキャシーや退院したばかりのサリー、ホームズ卿と共に脱出用ボートに向かいました。
パトリオットゲームの結末
ケヴィン一味はボートで逃げるライアンの後を追いますが、ボートに乗っていたのはライアン一人だけであり、自ら囮となって一味を引き付けていたのです。ホームズ卿を捕まえたいケヴィンとアネットは一旦引き返そうとしましたが、ライアンへの個人的復讐に執着するショーンはケヴィンとアネットを射殺、ライアンに襲いかかりましたが、ライアンはボート上での死闘の末にケヴィンを殺害しました。ようやく平和な暮らしを取り戻したライアンは、新たな家族の誕生をキャシーやサリーと共に楽しみにしていました。
人気小説家トム・クランシーが生み出した、最も有名なCIAエージェントがジャック・ライアンだ。
海兵隊員からキャリアをスタートさせ、証券マン、CIA分析官、大統領補佐官、副大統領、大統領といった具合にアメリカの危機を救いながら、アメリカンドリームを駆け上がっていく活躍を描いたのが、ジャック・ライアンシリーズだ。
そのシリーズ2作目の「パトリオット・ゲーム」は、「愛国者のゲーム」の映画化作品で、CIAを退官したライアンが、ロンドンでIRAのテロに巻き込まれ、テロリストを撃退する。
その戦いの中で、弟を殺されたIRAのリーダーの復讐の戦いを描いた作品だ。
この作品でのライアン役はハリソン・フォード。
前作の「レッド・オクドバーを追え!」と違って、完全にライアンが主人公の物語になり、完全無欠のライアンの活躍が堪能できる作品になっている。