ポーリーヌの紹介:2001年ベルギー,フランス映画。マルタの死により、ポーリーヌの世話を誰がするかでもめる姉妹。ポーレットと一緒に住みたいと言うポーリーヌの願いは叶うのか。
監督:リーフェン・デブローワー 出演:ドラ・ファン・デル・フルーン(ポーリーヌ)、アン・ペーテルセン(ポーレット)、ローズマリー・ベルグマンス(セシール)、ジュリアンヌ・デ・ブロイン(マルタ)、イドヴィグ・ステファーヌ(アルバート)、ほか
映画「ポーリーヌ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ポーリーヌ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ポーリーヌ」解説
この解説記事には映画「ポーリーヌ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ポーリーヌのネタバレあらすじ:起・マルタの死
小さな村で姉のマルタと暮らしているポーリーヌは姉が世話をしないと朝食もままならず、靴紐も結べない。そんな、ポーリーヌの好きなことは庭の花の水やりと、買い物の最中に妹のポーレットの店を覗く事、アルバムに花の写真や絵を貼ることだった。
そんなある日、マルタが倒れ、急死してしまう。末の妹のセシールも駆けつけ葬式が営まれた。それまで献身的にポーリーヌの世話をしてきたマルタが亡くなり、店とオペレッタ歌手としても忙しいポーレットと、都会で恋人と暮らしているセシールの間で、どちらがポーリーヌの世話をするかでもめ始め、ポーレットは施設に入れようとした。
公証人はマルタの遺書により、姉妹三人で仲良く暮らす事と、遺産は三等分にするけれど、条件はどちらかがポーレットを引き取る事、施設に入れた場合は遺産の全てはポーリ―ヌのものになると告げた。
ポーリーヌのネタバレあらすじ:承・ポーレットと暮らし始めたポーリーヌ
ポーレットはポーリーヌを店には出てこないようにといって、メモも持たせずに買い物にやった。いつもメモを持って系ものに出るポーリーヌは、目的の物は変えず、ステーキ肉だけ買って帰って来た。
ポーレットはオペレッタの初日に行き、彼女に留守番をさせた。ポーリーヌは、ポーレットの寝室に入って香水を使ったり、店先で花柄の包装紙をいじった。
ポーレットはポーリーヌにパンにジャムの塗り方を教え、買い物がきちんとできたからと、オペレッタの劇場に連れて行き、楽屋のスピーカーで聞くように言った。しかし、靴紐が取れてしまった事に木が対がポーリーヌな舞台まで来てしまい、オペレッタは台無しになってしまった。疲れたポーレットは、セシールの所に彼女を預けることにした。
ポーリーヌのネタバレあらすじ:転・セシールの所へ預けられたポーリーヌ
恋人と一緒に暮らしているセシールの所に預けられたポーリーヌは、セシールのフランス人の恋人アルベールの言う言葉が全くわからなかった。アルベールもポポーリーヌの言っている言葉がわからず、イライラが溜まった。
そして都会に住む彼女の家には客用の寝室は無く、今のソファが彼女の寝床だった。とにかくポーレットの所に帰りたいポーリーヌは、手紙を書いているセシールが捨てようとした住所を拾い、ある朝タクシーでポーレットの家まで帰ってきてしまった。
仕方なくポーレットは当初の通り、ポーリーヌを施設に入れようとするものの、施設は満杯で順番待ち。その間にポーレットは海辺に家を買い、店を閉めるために閉店セールを始めた。ポーリーヌがもう靴の紐を結ばなくてもいいように、紐の無い靴を買おうとすると、マジックテープの運動靴が欲しいと言うので、黒い靴をポーリーヌに買った。
ポーリーヌの結末:新しい生活の中で
オペレッタを引退し海辺の町へ、引っ越したポーレットは、近所仲間を部屋に呼ぶものの、世間話に辟易していた。
一方、施設に入ったポーリーヌは、赤い花のカードを作っては、いつも店を赤い花で飾っていたポーレットへ送った。そして、アルバムには花の柄の切手が溜まって行った。
海辺でポーレットははポーリーヌを思い出し、ポーリーヌを海辺の家へ呼んだ。
以上、映画「ポーリーヌ」のあらすじと結末でした。
ポーリーヌのレビュー・考察:ひとりになって気づく事
ポーレットが最終的にポーリーヌを引き取ったのかどうかは明示されていない。店を売りに出し、施設に預け一人暮らしを始めたポーレットは贈られたカードや、彼女が石だ言っていた氷から度々ポーリーヌを思い出している。ポーリーヌはどこまで理解しているのかわからないが、ポーレットの好きな「赤い花」と言うのを常にアルバムの中に持っている。
同じ村で店に来るなと言っていても、店でポーリーヌが客にひどいあしらわれ方をすると怒るのがポーレットだった。献身とはまた違うスタンスで、ポーリーヌに寄り添っていたように思う。
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