映画「隠密な計画」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
隠密な計画の紹介：2015年韓国映画。貧乏な生活から抜け出したいと考えるジヨンに、カジノ王の婚外子の息子ソンヨルからゲームを持ちかけられます。会長の後妻になり巨額な遺産を受け取り、その半分をソンヨルに渡すというのです。だがジヨンと結婚後、籍を入れる前に亡くなった会長、そしてジヨンは会長を殺した犯人にされてしまうのでした。罠にはまってしまったジヨンはその後どうなってしまうのか、スリルとサスペンスの作品です。
監督：ユン・ジェグ 出演：イム・スジョン（ジヨン）、ユ・ヨンソク（ソンヨル）、ドヒ（オ・李密）、イ・ギョンヨン（キム・ソクグ）、ほか
この解説記事には映画「隠密な計画」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カジノで働く韓国人ジヨンは、三ヶ月間の給料を滞納されており、ヤミ金融から借金もあり、今日も取立屋に催促されるのでした。そんな時、求人広告で見つけた「ヘルパー募集 月給5000ドル」に応募したのでした。
マカオでカジノ王と言われる、富豪の会長宅に面接に行ったジヨンは、面接を行う秘書のソンヨルから「船上生活を送る会長は気難しくて偏屈だ」と言われます。そこで、あなたが適任だと言われ、ソンヨルから提案があると言われます。その提案とは、明日午後7時に再度来てくれれば来るだけで1000ドルやると言われ、翌日ジヨンはソンヨルを尋ねます。
会長の隠し子であるソンヨルは、会長の死後に全額寄付をするという財産を得る為に、ジヨンが会長と結婚をして、会長の財産を奪い、半分をソンヨルに渡すという内容でした。ソンヨルの条件をのんだジヨンは、ソンヨルによって会長の亡き妻にそっくりに変身させられます。
会長の居る船に乗り込んだジヨンは、次第にソンヨルに心を奪われていき、その様子を横目で見る会長は不快な顔をしていたのでした。
会長は、家族が会長のピアノ演奏会に行く途中で事故に遭って亡くなった事で、ピアノを弾かなくなった事を知ったジヨンは、自分の母親の死について会長に話します。するとジヨンが立ち去った後、ピアノの音色が聞こえてきたのでした。
そんな中、事件が起きます。車椅子の会長が釣りを楽しんでいると、大物がかかって吊り上げようとし、車椅子が動きだして危険を感じた使用人が釣り糸を切ったことで、使用人に暴言を吐いて暴力を振るう会長をジヨンが止めに入ります。その後、会長に「言う事を聞けないなら消えろ」と言われたジヨンは、船を降りたのでした。
自宅に帰ったジヨンに、もう一度戻りましょうとソンヨンが説得します。ジヨンは「私はあの人の横暴に何年も耐えなきゃいけない」。ソンヨルは「勝手にして、どん底の生活にまた戻ればいい」と言って部屋を出て行きました。
会長が船を降り、ジヨンを訪ね、戻るように説得します。「1万ドルやろう」「韓国にも帰れるぞ」会長は昔の話を始めます。そして「私の周りに居たのは金にたかるハエだけだ。この性格は直ぐには変える事は出来ない。だが変化は生じている。そうさせたのはユ・ジヨン、お前だ。私を変えた人と一緒に居たくなった」。ジヨンは「それは？」と会長に尋ねると「私はお前に求婚してるんだ」
どん底の生活に戻りたくなかったジヨンは心を決めます。
結婚式当日、会長の世話をするソンヨルに会長は「カジノはチャンに任せる」と言い、「お前に合った事業を考えろ」「母親に感謝するんだな」「私の反対を押し切りお前を産んだんだ」「一夜の過ちを愛と信じたバカな女だ」。ソンヨルは「母を悪く言うな」と声を荒げます。
そしてジヨンもまた複雑な心境で会長の妻になり、深夜にデッキでソンヨルとワインを飲みながら話をしていて、どちらともなくキスをします。朝を迎えたジヨンが会長を起こそうとすると、すでに会長は亡くなっていました。
すぐにソンヨルを呼ぶジヨン。ソンヨルは「結婚して間が無い為、今は遺言書が書き直されていないので何も手に入らない」と言い、ジヨンに会長の死を伏せるように言います。そして「船が釜山に着いた後、役場に届けを出す」と言い、皆には会長が亡くなった事を伏せるようにジヨンに言い聞かせるのでした。
釜山に着くと、そこにはシンデレラになったジヨンを撮影するため、大勢の記者達がいる中、死んだ会長を車椅子に乗せて自宅まで移動します。様子を怪しんでいたマネージャーのヘジンは、使ったはずの昼食のさじが汚れていなかった為、警察に通報します。
会長の遺体は運び出され、ジヨンは連行されます。そしてジヨンは警察から、他殺で死亡時刻は午前2時から3時だと聞かされます。そしてジヨンは自らにかかった容疑を晴らす為、正直に話してソンヨルが事情を知っていると自白します。
だが出頭したソンヨルの口からは「事実無根です」「何故父を殺した」。その言葉を聞いたジヨンはそのまま倒れて意識を失います。
目覚めるとソンヨルがいて、最初からジヨンを罠にはめるつもりだったと言います。留置所を尋ねたソンヨルはジヨンに「僕は数年の歳月をかけてこの計画を立てたんだ、何の努力もしない人間にハッピーエンドは訪れない。」ジヨンは叫びます「止めて！」
うたた寝をしていたジヨンが目覚めると、そこにはソンヨルは居ませんでした。
ジヨンは取り調べ中、鏡に映った自分の姿を見て会長が言っていた言葉を思い出します。『鏡に映った自分の姿をよく見るんだ。』『美しいシンデレラか、それとも邪悪な継母か』『それが望まない姿なら鏡の中の自分に問いかけてみるといい』『自分の望む姿になるにはどうすればいいか』
ヘジンに頼み、ジヨンは会長の葬儀に参列し、何かを知っているであろう使用人のカーンを探します。途中で仲良くしていた使用人のユミに会い、会長が撮った写真だと言ってタブレットを渡されます。連行中のジヨンはその影像を見て、会長の愛犬ポクシルの首輪にカメラが隠されていた事を確信し、警察の車から逃走します。
ポクシリを預かっていたユミは、ソンヨルから暴行を受けて倒れ、ジヨンはポクシリを探すソンヨルを後ろから殴って逃げますが、捕まって首を絞められます。そこに意識を取り戻したユミが、ソンヨルを殴りジヨンは一命を取り留めます。
カジノの新オーナーとなったジヨンは“現代版シンデレラ”と報道され、世間から注目を浴びます。
ソンヨルの面会に行ったジヨンは「殺す必要があったの？」と聞くと、ソンヨルは「母が死にそうなので援助してほしいと何通も手紙を書いたが“連絡してくるな”と返事が来た」と話します。「覚えておけ、夢を見させてやったのも、目を覚まさせたのもこの僕だ」。するとジヨンは薄笑いを浮かべるのでした。
以上、映画「隠密な計画」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する