パーソナル・ショッパーの紹介:2016年フランス映画。女優キーラのパーソナル・ショッパーとしてパリで働くモウリーンは三か月間、あるサインが送られるのを待っていた。前作『アクトレス〜女たちの舞台〜』に続いてクリステン・スチュワートを起用したオリヴィエ・アサイヤス監督が第69回カンヌ国際映画祭で監督賞に輝いた作品。
監督:オリビエ・アサイヤス 出演者:クリステン・スチュワート(モウリーン)、ラース・アイディンガー(インゴ)、自グリッド・ブアジズ(ララ)、ノラ・フォン・ヴァルトシュテッテン(キーラ)、アンデルシュ・ダニエルセン・リー(アーウィン)
映画「パーソナル・ショッパー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パーソナル・ショッパー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パーソナル・ショッパーの予告編 動画
映画「パーソナル・ショッパー」解説
この解説記事には映画「パーソナル・ショッパー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パーソナル・ショッパーのネタバレあらすじ:ルイスの家
落ち葉の降り積もった道で自動車を降りたモウリーンが門の錠を開けて双子の兄ルイスが住んでいた家に来る。自動車を運転してきた、兄の恋人だったララはモウリーンを置いて帰る。夜、モウリーンは「ルイス」と呼びかける。翌朝家に来たララにモウリーンは何かを感じたことを話す。家は兄の親友だった男女が購入を考えていた。
パーソナル・ショッパーのネタバレあらすじ:パーソナル・ショッパー
ルイスは三か月前に急死した。モウリーンも兄と同じ心臓の奇形があり定期的に検査を受けていた。兄妹は霊媒であった。一方が先に死んだら生きている方にサインを送るという約束をしていた。彼女は今、有名女優キーラのパーソナル・ショッパー――服やアクセサリーの買い付け係――としてパリで働いている。しょっちゅう家を空けて旅行をし、わがままで、服の試着をモウリーンに許さないキーラはいいクライアントとは言えないが、兄の死んだ街でサインを待ちたいモウリーンにとってはいい仕事だった。ある日、モウリーンはキーラの家でキーラの愛人のインゴと出くわす。インゴはキーラに捨てられるのを恐れていた。兄からサインが送られたらどうするのかと問うインゴに、モウリーンは自分の道を歩み始めると答える。再びモウリーンは兄の家で一夜を過ごそうとする。勝手に水道の蛇口から水が流れる。兄のサインだろうか。音が鳴り響きだし、煙のような物体が現れる。しかし、それは次第に女のような姿になるのだった。それが再び煙状になり消えるときにモウリーンは家を飛び出していた。
パーソナル・ショッパーのネタバレあらすじ:謎のメッセージ
モウリーンはロンドンに服の買い付けに行く。ロンドン行きの列車に乗ろうとする時、携帯電話に奇妙なメッセージが届き始める。謎の差出人はモウリーンの行動を全て見ているようだった。「別人になりたくないか」、「服を着てみたいと思わないか」。メッセージにそそのかされたモウリーンは、キーラが不在の家でキーラの服を身に着けて寝てしまう。
パーソナル・ショッパーのネタバレあらすじ:殺されたキーラ
メッセージにそそのかされて、モウリーンはキーラの服を隠れて身に着けるようになる。だが、ある晩、高価な宝石を買ってキーラの部屋に行ったとき、帰宅しているはずのキーラの応答がない。寝室を開けるとおびただしい量の血が。モウリーンはキーラの死体を発見し、部屋を飛び出してしまう。警察でモウリーンは調べられる。オマーンで働いている恋人のギャリーから旅行に来るように勧められていたが国外に出ることを禁じられてしまった。モウリーンは自分の部屋になぜか、キーラのために買った宝石があることに気づく。そして再び謎のメッセージが携帯電話に次々と入る。送信者はこの部屋に近づいてくる。そしてドアの下に、クラウンプラザ・ホテル329号室に来るように書かれた紙が挟められていた。モウリーンはクラウンプラザ・ホテル329号室に行く。だが、やはりクラウンプラザ・ホテルにいたインゴがホテルから出たところで、警察にキーラ殺害の容疑者として逮捕された。
パーソナル・ショッパーの結末:浮遊するコップ
その晩モウリーンはララの部屋に泊めてもらう。翌朝モウリーンはララの新しい恋人であるアーウィンと庭で話をする。アーウィンが帰った後、モウリーンの背後のララの家の中に男の姿をしたものが現れて窓の向こうを横切り、やがてガラスのコップが落下して音を立てる。割れたガラスを片付けるモウリーンはアーウィンが落ちやすい場所にコップを置いたのだろうと思う。モウリーンはオマーンを訪れる。ギャリーと過ごす予定の山のホテルに着く。だが通された部屋で彼女は空中に浮遊するガラスのコップを見る。コップは落ちて割れる。彼女はルイスなのかと問う。彼女はいくつかの問いを続けるが、その度に壁を叩くような音が答えとして返ってくるばかりである。
この映画の感想を投稿する