ペット・セメタリーの紹介:1989年アメリカ映画。ある日、田舎の一軒家に引っ越してきたクリード一家。家の近くのペット霊園に亡くなった愛猫を埋葬したことから起こる怪現象を描いたホラー映画。スティーヴン・キングが自らの体験を基に1983年に発表した長編小説の映画化作品。続編となるペット・セメタリー2には、ターミネーター2でジョン・コナーを演じたエドワード・ファーロングが主演して話題となった。2019年には設定を新しくしてリメイク、再映画化された。日本公開は2020年1月。
監督: メアリー・ランバート 出演:デイル・ミッドキフ(ルイス)、フレッド・グウィン(ジャド)、デニーズ・クロスビー(レイチェル)、 ブレーズ・バーダール(エリー)、マイコ・ヒューズ(ゲイジ)ほか
映画「ペット・セメタリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ペット・セメタリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ペットセメタリーの予告編 動画
映画「ペット・セメタリー」解説
この解説記事には映画「ペット・セメタリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ペットセメタリーのネタバレあらすじ:起・新しい生活
大型トラックが爆走する道路沿いにある一軒家に、クリード一家が引っ越してきます。クリード家はハンサムな医師のルイス、美人で聡明な妻レイチェル、おませで元気な娘エリー、まだヨチヨチ歩きで愛らしい息子ゲイジの4人家族です。
エリーは広い庭がある家に大喜び。早速、木に付けられているタイヤのブランコで遊び始めます。レイチェルも家が気に入り、ルイスと抱きしめ合って喜びます。こうして美しくて幸せな家族の新しい生活がスタートします。
ブランコに乗っていたエリーは、庭に道があるのを発見します。道に気を取られてブランコに乗っているうちにブランコのロープがほどけてしまい、地面に落ちて泣き出します。ルイスとレイチェルが慌ててエリーのところに行きますが、幸い擦り傷程度のケガです。
ところが、みんなが目を離している間にゲイジが次々と大型トラックが走る道路に向かって歩き出してしまいます。レイチェルがゲイジが道路の方にいることに気付き、ルイスと一緒に大声で名前を呼びながら走ります。迫ってくるトラックをキョトンと見ているゲイジを、老人の男性が「危ないよ」と言いながら抱き上げます。レイチェルとルイスはゲイジが無事だったことに安堵しながら、老人にお礼を言います。
老人は向かいの家に住んでいるジャドだと名乗り、「道路には注意をね。昼も夜もトラックが走り回るんだ」と教えてくれます。ジャドはエリーにも優しく話しかけ、すぐにみんなで打ち解けて笑い合います。レイチェルがジャドに「あの道はどこに行くんです?」とさっきエリーが見つけた道について尋ねてみると、ジャドは真顔になり「・・・いわくがあるし、かなり遠い。今度ご案内しよう。話はその時に」と言うのでした。
新しい家での初めての夜。子供達と飼い猫チャーチがぐっすりと眠る姿を見て、幸せな表情をするレイチェル。ルイスは庭に出てひとりで道を見ていました。ジャドの言葉のせいか、何となく道が気がかりです。庭から向かいのジャドの家を見るとジャドが玄関前のウッドデッキにいるのが見え、そちらに行ってみることにします。
ジャドにビールを勧められ、一緒に飲みながら話をします。家の前の道路を絶え間なくトラックが爆走するのを見て驚くルイス。ジャドは君の奥さんが聞いてた道は、この道路とトラックのせいでできたと言います。「何がある?」と聞くと、「ペットの墓地(ペットセメタリー)」と言われ、思わず笑い出してしまうルイス。この道路のせいで動物がたくさん死ぬんだとジャドは言います。ルイスが「娘が猫を飼ってるんだ。名前はチャーチ」と言うと、「俺なら去勢手術をしとくな。夜歩きしなくなる。道路の行き来は命がけだ」と言われます。
レイチェルは中年女性の家政婦ミッシーに洗濯などを頼みますが、ミッシーに「医師の妻で幸せね。私なんて胃が痛むのに誰も・・でも当然。この年で未婚なんだから」などと言われて困惑します。
ジャドに道の先のペット霊園まで案内してもらうことになり、家族みんなで出掛けます。ペットセメタリーの中は、子供の手作りの感じのペットのお墓がたくさんありました。「道路のせいだ。動物を殺し大勢の子を悲しませた」と言うジャド。ペットセメタリーには道路以外で死んだ生き物のお墓もあります。ジャドはエリーに1924年に死んだ自分の愛犬の墓を見せ、お墓は死を知らせながら休む所なんだと話します。ペットセメタリーの奥には枯れ枝の山があり、先へ行けないようになっています。
その夜、チャーチもいつかは死んでしまうことを思って泣くエリー。次の日、エリーは新しい学校に初登校、ルイスも新しい病院に初勤務です。出勤途中にチャーチを動物病院へ連れて行って去勢をしてもらうことにします。ルイスの病院に、頭部に酷いケガをした青年が運び込まれてきます。見るからに助からないと分かる大怪我ですが、最後までできるだけの処置をするルイス。青年は亡くなり、ルイスが一人で青年の遺体の横に座っていると、青年は突然目を開いて呻きながらルイスの肩を掴んできます。驚いているルイスに向かい「男の・・・心ってのは岩のようにかたいものだ、ルイス」と言ってきます。「なぜ名前を?」と聞くと、青年は笑いながら「また・・・あんたの前に現れる」と言います。
夜、ベッドで眠っていると、また青年が現れ「おいで先生。行くところがある」と言い、「あんたを助けたい。理由はあんたが助けようとしてくれたから」とルイスをペットセメタリーに誘い出します。青年はペットセメタリーで枯れ枝の山を指差し、「行くな。先生。どんなに行きたくてもあそこへは行っちゃいけない。死者達が歩く場所へは」と言われます。
青年は「境界の向こうにある土地は腐っている」と言って宙に浮かび上がって消えます。ルイスは目覚めると家のベッドにいましたが、掛け布団をめくってみると足は泥だらけでした。職場で青年のカルテを見るルイス。青年の名前はビクター・パスコウと書いてあります。そしてカルテをゴミ箱に捨ててしまいます。
ペットセメタリーのネタバレあらすじ:承・チャーチの死
感謝祭を過ごすために家族みんなでレイチェルの実家へ行くことになりますが、レイチェルの父親が苦手なルイスは一人で留守番をすることにします。ジャドから「うちの芝生に猫の死骸が。娘さんのらしい」と電話があり、ジャドの家に行きます。チャーチを可愛がっていたエリーのことを思い、気持ちが沈むルイス。ジャドは「いい方法がある」と言い、ペットセメタリー向かいます。
ルイスがペットセメタリーのどこに埋めるのか?と聞くと、ジャドは枯れ枝の山を指差し、あそこを超えると言います。ルイスは「越えられない」と答えますがジャドが「大丈夫、前に2度ほど通った」とヒョイヒョイと行ってしまったため、後に続きます。枯れ枝の山を越えて岩山を登っていくと、石が図形のように並んで積まれている不思議な場所に辿り着きます。
ルイスが「こりゃ何だ?」と聞くと、「ミクマク族の埋葬地だ、ここにエリーの猫を埋める」と言うジャド。「手伝いたいが君でないとな。飼い主だから」と言われ、ルイスはここに埋める意味が分からないながらも、ジャドの言うとおりにチャーチを埋めます。
帰宅し、ジャドに今夜のことは家族には内緒だと言われます。「あれは何だった?」と聞くと、「あれはなルイス。秘密だったのさ。女にも秘密はある。だがどんな女にも男の本当の心なんか分からない。男の心は岩のようにかたい」。ビクターが言っていた言葉を思い出して愕然とするルイス。
次の日、ルイスは庭掃除の途中でガレージに行くと、チャーチがいて驚きます。餌を持って呼ぶとチャーチが来ますが、汚れて酷い匂いがしている上に性格が凶暴になっていて、頬を引っかかれてしまいます。ジャドの家に行き「生き埋めにしたのかもしれない」と言ってみますが、ジャドに「首がグニャグニャだったし、地面から離す時も霜でテープをはがすような音がした。死んでたよ」と言われます。
わけが分からないルイス。ジャドは子供の頃に愛犬が死んだ時に、ミクマク族の古着商が昨夜の俺と同じことをしたと話します。しかし、戻って来た愛犬は以前とは様子が違っていて、2回目に死んだときに今のペットセメタリーに埋めたと言います。ルイスに「今までに人間は?」と聞かれ、慌てた様子でビール瓶を倒しながら否定するジャド。家に帰ってバスルームで熱い湯に浸かっていると、チャーチに浴槽の中にネズミの死骸を落とされて激怒します。
レイチェルと子供達を迎えに空港へ行くと、エリーに「チャーチが車に轢かれてパパたちが埋める夢を見たの、チャーチは本当に元気?」と聞かれます。帰宅して、チャーチが臭いと言うエリー。家政婦のミッシーが「私は胃ガン、これ以上痛みに耐えられない。すみません」というメモを体に貼って首つり自殺をしてしまいます。レイチェルは過去の辛い体験が思い起こされて気持ちが沈んでしまったため、ルイスとエリーとジャドがミッシーの葬儀に出ます。
レイチェルは子供の頃、脊髄の病気で部屋に閉じ込められるように暮らしていた姉に対する恐怖心と、姉が亡くなった時の自責の念にかられており、そのことを泣きながらルイスに告白します。ルイスは「君の両親と合わない理由がまた見つかった。8歳の子供に危篤で錯乱している姉を看させるなんて・・」とレイチェルを慰めます。
ペットセメタリーのネタバレあらすじ:転・悲劇
ルイスたちはジャドも呼んで庭で食事をし、美しく楽しい時間を過ごします。ルイスとゲイジは凧揚げをしますが、ルイスが目を離した隙にゲイジが凧に引っ張られる凧糸巻きを追いかけて道路の方に走って行ってしまいます。レイチェルが叫び、ルイスとジャドが全力で走りますが間に合わず、ゲイジはトラックに轢かれて亡くなってしまいます。
魂が抜けたように呆然とゲイジの写真を眺めるルイス。エリーはゲイジと一緒に写ってる写真を大事そうに持ち、神様がゲイジを返してくれるまでずっと持ってると言います。ジャドが「それは無理だよ」と言うものの、エリーが不憫で仕方がありません。
ゲイジの葬儀が行われます。レイチェルの父親が「地獄へ落ちろ!なぜ道路で遊ばせた」とルイスに怒鳴って殴りかかります。泣きながら止めるレイチェル。この騒動でゲイジの棺が倒れてしまい、ルイスは怒りに震えますが、その場にいた人に気持ちを抑えるようにと言われます。帰宅後にエリーに「神様には人を生き返らせる力があるよね?うんとその気になれば。信じていい?」と聞かれ、「いいだろう」と答えるルイス。寝室に行くと眠っているレイチェルの体の上にチャーチがいて、ルイスに向かって唸り声を上げて威嚇をしてきたため、苦々しい思いで「出てけネコ!」と呟きます。
ジャドが再びルイスの家を訪れると、ルイスが来て「息子を埋葬した。疲れた」と言いながら酒を飲み始めます。ジャドは「君の考えは間違いだ。君が今夜悩んでいるのは俺のせいだ。・・・息子さんを埋葬地にか。考えなかったとは言わせない。前に聞いたな。ミクマク族の埋葬地に人間を埋めたかと。俺はウソをついた。実は・・・君が考えてることをやった男がいた。名はティミー。・・戦場からの帰国の途中で戦死した。親父のビルは悲嘆に暮れたあまり結果も考えずに遺骸をあの埋葬地に埋めたんだ」。
ルイスが「信じるよ。結果って何だ」と尋ねると「時には死の方がいい。あそこから帰る人間は変わるんだ。全然別人になってる。向こうの穴から出た生命はもう人間じゃないんだ」。その後、怪物のようになって誰も手が付けられなくなったティミーは村人達によって家ごと焼かれてしまいます。ジャドは「あの土地は腐ってる。埋葬地は邪悪なんだ」「ゲイジの死はあの土地と関係があるかも。あの土地のパワーを君に教えたからだ。俺が殺したんだ!」と涙を浮かべながら苦悩します。
レイチェルは両親とエリーと共にシカゴの実家へ行くことになります。ルイスだけ残って数日後に行くことになり、空港まで見送りに行きます。エリーはシカゴに行きたがらず、レイチェルの父親に「いやな夢を見たの。パパとゲイジとパクスコウとかいう人もいたわ」と話します。レイチェルの父親はルイスに「悪かったよ。気が立ってて」と謝ります。
みんなが出発した後、シャベルを持って墓地へ行くルイス。美しい花に囲まれたゲイジの墓の横に座り、「間違いだ。あの事故はひどすぎる」と呟いていると、ビクターが現れて「あの境界を・・・超えてはならない。土地が・・・腐ってる」と厳しい表情で忠告されます。ルイスは泣きながら「もしダメなら・・・生き返った息子がティミーのようなら、すぐ眠らせる」と言います。
シカゴのレイチェルの実家で泣き叫びながら目覚めるエリー。悪い夢を見ただけよと言うレイチェルに「違うわ。パクスコウが言ったの。パパがすごく悪いことをするって」。レイチェルが「そのパクスコウって誰?お化け?」と聞くと、「幽霊よ。いい幽霊。私達に教えに来たんだって。ずっとパパのそばにいたけど、パパの魂がその・・サク・・思い出せない」と泣き出します。幽霊なんていないのとなだめるレイチェル。「でもパパが大丈夫かどうか電話してね?」と言われ、電話することを約束します。
部屋を出て歩きながら「パクスコウ?前にどこかで・・」と呟いているとビクターが現れ「パスコウだ」とレイチェルに話しかけます。レイチェルにはビクターの姿が見えず、「パスコウ?エリーはそう言ったのかしら」とエリーの言葉を思い返します。「パパの魂が・・サク・・」。「『錯乱』だ」とレイチェルに呟くビクター。レイチェルはエリーが言いたかったのは「錯乱」ではないかと思い立って愕然とし、走り出します。レイチェルの様子を見て微笑むビクター。
ペットセメタリーの結末:境界を越えて
ルイスはゲイジの墓を掘り起こします。レイチェルは家に電話しますがルイスが出ないため、ジャドに「ルイスがお邪魔してるかと」と電話します。ジャドは嫌な予感がしながら「ルイスが来たら電話させる」と言いますが、レイチェルはそっちに帰ると言います。ジャドは「よせ」と言いますが、レイチェルは「急ぐので」と電話を切ってしまいます。
ルイスが墓を掘っていると、パトカーが来たため隠れます。パトカーが行ってしまうとクスクスと笑いながらまた掘り続けるルイス。ジャドはウッドデッキの椅子に座って、ルイスの帰宅を待つことにします。「やったな・・バカめが」と呟くジャド。棺から出したゲイジの遺体を抱きしめながら「任せとけ。大丈夫だからな」と語りかけるルイス。
レイチェルは飛行機を降りた後はレンタカーで自宅へ向かいますが、タイヤがパンクして立往生してしまいます。レイチェルに向かって「悪霊があんたを引き留める気だ」と言うビクター。
ルイスはミクマク族の埋葬地にゲイジを埋め、「帰っておいで。皆の所へ」と語りかけます。ルイスは家に帰りますが、ジャドはウッドデッキで居眠りをしていてルイスの帰宅に気が付きません。ルイスはすぐにベッドに倒れ込んで眠ってしまいます。
玄関のドアが開いて小さな人影が家の中に入り、ルイスの往診カバンからメスを取り出します。目が覚めたジャドはルイスの家の明かりが点いてるのを見て、慌てて立ち上がりますが、小さな足跡が自分の家の中に続いているのを発見して家の中に入ります。家の中の様子を窺うと、「隠れんぼしようよ」とゲイジの可愛らしい声が聞こえてきます。
「ゲイジかい。遊びに来たんだね」とナイフを手にするジャド。ベッドの下を探そうとして屈んだ瞬間にチャーチが鳴いたため、そっちに気を取られているとベッドの下にいたゲイジが、メスでジャドのアキレス腱部分を深く切り付けます。突然の痛みに倒れ込んでいると、ベッドの下から出てきたゲイジがメスを持って唸りながら近付いて来ます。ゲイジは叫び声をあげたジャドの口をメスで裂き、喉を噛み裂いてジャドを殺害します。
その頃、ヒッチハイクで家に辿り着いたレイチェル。運転手にお礼を言うと、助手席にビクターが現れて「俺もお別れ。この先は禁じられてる」と言って去ります。レイチェルが家に行こうとすると、ジャドの家から「レイチェル」と呼ぶ声とゲイジの笑い声が聞こえたため、ジャドの家に行ってみます。
玄関で声をかけてみますが、鍵は開いているのに返事がありません。家の中に入ってみると、姉の幻影が出てきて「背骨をねじ曲げてやる」などと叫ばれ、ショックで倒れそうになります。すると、姉の幻影は消えてゲイジが現れ、可愛らしい表情で歩いて来ます。「ママ、いい物があるよ」とメスを見せるゲイジ。レイチェルは我が子を抱きしめようと泣きながら近付きますが、ゲイジにメスで刺されてしまいます。
目が覚めたルイスはゲイジの足跡を見て「ゲイジ・・・」と喜びの表情になりますが、自分の往診カバンが開けられていてメスがないことに気が付いて「大変だ・・・」と呟きます。レイチェルの父親から電話があり、「娘は無事に着いたかね?」と聞かれ、ゲイジの足跡を見ながら「ええ無事に」と話を合わせます。「エリーがひどく心配してる・・・『夢でママが殺された』と」と言われますが、今は急いでいると言って電話を切ります。
また電話がなり、出てみるとゲイジからでした。「ジャドの家だよ。来て遊ばない?最初はジャドと遊んで次はママと遊んだ。パパも遊ぶ?とても面白かったよ。次はパパと遊びたいな」と言われます。ルイスが「何をした?」と聞くと、キャッキャと笑い出すゲイジ。ルイスは注射器に薬をいれて、ジャドの家に行きます。
ジャドの家の前にいたチャーチを捕まえて注射を打ちます。ぐったりと動かなくなったチャーチに「死んじまえ!」と叫ぶルイス。ジャドの家の中は荒れ果て、怪奇な空間に変わっていますが、階段に落ちているレイチェルのハイヒールを拾った瞬間に元の家に戻ります。
楽しそうなゲイジの声が聞こえ、ルイスは注射器を手にして「遊ぼう」とゲイジを探します。寝室のベッドの下を見るとジャドの無残な遺体があり、ショックを受けます。別のところを探すために廊下を歩いていると、天井裏からレイチェルの遺体がぶら下がり、ゲイジが邪悪な顔で笑いながらルイスに飛びかかってきます。
ものすごい力で噛みつかれた上に、メスで何か所も切られ、堪らずゲイジを投げ飛ばすルイス。床に倒れたゲイジは「パパ・・・」と一生懸命小さな体で起き上がり、メスを持ってまた唸りながら近付いてきます。「おいで・・・」と言って愛しいゲイジの首に注射を打つと、注射の痛さに泣き出すゲイジ。「ずるい。すごくずるい」と言ってよろめきながら歩いて座り込み、やがて動かなくなります。
悲痛な表情で呆然とするルイス。ルイスはジャドの家に油を撒いて火をつけてから家を出ます。家もゲイジも炎に包まれていきます。ルイスはレイチェルを抱きかかえてミクマク族の埋葬地へ向かいます。必死に止めるビクターに「ゲイジの時は待ち過ぎた。だがレイチェルはうまくいく。死んだばかりだ」と言うルイス。
ルイスは家に戻ってトランプをして待っていると、レイチェルが玄関のドアを開けます。ルイスは、血だらけでゲイジにかじられて片目がないレイチェルを嬉しそうに見てキスをします。レイチェルはキスをしながらテーブルの上にあったナイフを持ちます。そしてルイスの叫び声が響き渡るのでした。
以上、映画「ペット・セメタリー」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する