ピラニアシャークの紹介:2014年アメリカ映画。新たな生物兵器として開発された「ピラニアシャーク」がニューヨークを恐怖に叩き落とすパニック&コメディ。とある研究所でピラニアサイズにバイオエンジニアリングされたサメが開発された。当初生物兵器として使用される予定だったが、あまりの凶暴ぶりに管理不能と見なされ、計画は頓挫してしまう。その生物に目をつけたビジネスマンは研究所を丸め込み「ピラニアシャーク」と称して各家庭に販売した。しかし当然事故が多発し、下水道に捨てられるピラニアシャークが続出。その結果、ピラニアシャークが下水道で大量に増殖してしまった。この事態に立ち向かうべく、害虫駆除会社のジャクソン達が立ち上がる。
監督:リー・スコット 出演者:ケヴィン・ソーボ(バーマン市長)、コリン・ガリアン(ジャクソン)、ラモーナ・マロリー(ロクシー)、ジョシュ・ハモンド(ベニー)、アル・スノー(パーソンズ博士)ほか
映画「ピラニアシャーク」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ピラニアシャーク」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ピラニアシャークの予告編 動画
映画「ピラニアシャーク」解説
この解説記事には映画「ピラニアシャーク」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ピラニアシャークのネタバレあらすじ:新たな生物兵器
アメリカ、ニューヨーク。クリスマスが迫る雪深い研究所では、ピラニアサイズにバイオエンジニアリングされた通称「ナノザメ」の研究が行われていました。しかし研究途中で突然変異を起こし、異常な再生能力と摂取行動を見せ始めます。
その凶暴性は凄まじく、人体に侵入して内側から食い破るという悲惨な事故まで起こしてしまいました。結果、ナノザメは管理不能として生物兵器には採用されず、政府からの受注も見込めなくなります。莫大な開発費用を投じていたブラックソーン産業の社長ドミニクは頭を抱えました。
そんな彼女の前に、どこからか話を嗅ぎつけてきた2人組のビジネスマンが現れます。彼らはナノザメを更に小さく改良し、ペットとして各家庭に売り出そうと提案しました。ドミニクははじめこそ拒否しましたが、莫大な利益をほのめかされ結局話に乗ることにします。こうしてナノザメは「ピラニアシャーク」としてネットや通販番組で取り上げられ、瞬く間に人気ギフトになりました。
その事態に危機感を抱いたのは、ナノザメの開発に携わった元研究所員ブロディです。凶暴なこの生物が街に溢れる前に、何か手を打たなければと考えました。
ピラニアシャークのネタバレあらすじ:ピラニアシャークの脅威
ニューヨークで小さな害虫駆除会社を営むジャクソンには、仲間が2人います。1人目はベニー、クリスマスを目前に5年交際した恋人と別れ落ち込んでいます。2人目はウォーリー、この3年間アート活動を理由に全く仕事をしていません。しかもテレビの通販番組でピラニアシャークに興味を持ち、ベニーのカードで勝手に購入して会社で飼育し始めます。
ジャクソンの息子ローレンスも流行に乗ってピラニアシャークを購入していました。ジャクソンはひと目でこの生物の危険性に気付きます。そしてローレンスに、始末する時は必ず漂白剤で殺してから庭に埋めろと忠告しました。間違っても下水道に流してはいけないと。
一方、ブロディはドミニクを自宅に拉致し、ピラニアシャークの弱点を知る開発担当者を教えろと要求しました。しかしドミニクが口を割らないため、ブロディはその場を妻エレンに任せて、自白させるための道具を買いに出かけます。ブロディがなかなか帰って来ないため、女性2人は次第に仲良くなっていきました。
翌日。早くもピラニアシャークに関する問題が噴出しました。共食いで数が半減した、指を食いちぎられた、猫を食い殺されたとニュースやSNSで取り上げられています。ウォーリーが購入したピラニアシャークも水槽の中で数が10倍に増えていました。水から出して観察してみると、一向に死ぬ気配がありません。どうやらこの生物は、驚くべく早さで環境に適応しているようです。
ピラニアシャークのネタバレあらすじ:恐れていた事態
ついに恐れていた事態が起こりました。処分のためか、下水道に流されたピラニアシャークが増殖を始めたのです。ピラニアシャークは今やニューヨーク中の下水道と排水管の中にいました。ニューヨーク市長のバーマンは記者会見を開き、直ちに危険は無いと楽観的な考えを示します。しかし国は事の重大さを理解していました。
国防総省はバーマン市長に連絡を取り、大統領が緊急避難勧告を発令したと伝えます。国はピラニアシャークを殲滅するため、ニューヨーク市内に小型核爆弾を投下する決定を下しました。バーマン市長はようやく焦り始め、専門家を招集や避難の呼びかけを指示します。
一方、ブロディは一晩経ってようやく帰宅しました。ドミニクはすっかり改心しており、ピラニアシャーク問題の責任を取ると約束します。そのために、ナノザメの弱点を知る開発担当の科学者ハーロー教授とパーソンズ教授の家へ向かいました。
2人は大変な変わり者で、基本的に会話が成り立ちません。対人恐怖症のパーソンズ教授が外出を拒否したため、トゥレット症候群のハーロー教授に助力を請いました。彼女はピラニアシャークのサンプルが必要だと言います。そこでハーロー教授をブロディの家に案内し、購入したピラニアシャークを見て貰うことにしました。
ところが家に着くと、ハーロー教授はブロディ達に銃口を向けます。ナノザメを我が子のように愛しく思う彼女は、排除しようとするブロディ達を敵と見なしたのです。
ピラニアシャークのネタバレあらすじ:ピラニアシャークの弱点
ついに街中の水道からピラニアシャークが溢れ出し、人々を襲い始めました。ジャクソンとベニーはローレンス達を連れ会社に避難します。核攻撃のニュースを知ったジャクソンはすぐに逃げようとしますが、待ったをかけたのはウォーリーでした。彼は偶然にも、ピラニアシャークの弱点を見つけたのです。
ウォーリーが呑んでいた酒「ゴールドジャガー」には合成糖が含まれており、その酒を水槽に誤ってこぼしたところ、ピラニアシャークが全滅したのです。酒を煮詰めて給水配管に流し込めば、ピラニアシャークを排除出来ると話すウォーリー。ジャクソンとベニーは、その案に賭けてみることにしました。
ローレンス達を家に避難させたジャクソンは、銃を調達するためガンマニアの隣人ブロディを訪ねます。そこで銃口を向けるハーロー博士に出くわしますが、ベニーが一発殴って気絶させました。ブロディとドミニクも合流し、5人でバーマン市長のところへ向かいます。
ジャクソンは用意した駆除用の薬剤を見せ、これを市の水道網の中心に投入すれば街を救えると説得しました。バーマン市長はその案に賛成し、計画が実行されます。
ピラニアシャークの結末:殲滅作戦
ジャクソン、ベニー、ウォーリー、そしてブロディの4人は、武装して給水所に向かいました。中では急激に変異を遂げたピラニアシャークが空を飛び交い、4人を次々に攻撃して来ます。何とか切り抜けたジャクソン達は、水中の巨大なファンを作動させる必要に迫られました。しかしその作業はピラニアシャークがうようよいる水中に潜り、手動で行わなければなりません。
その役目を自ら担ったのはウォーリーでした。彼は街を救うために死も覚悟しています。ウォーリーはジャクソン達に別れを告げ、水中に潜っていきました。ジャクソン達は薬剤を投入します。そこへ巨大化したピラニアシャークが水中から飛び出して来ました。ブロディが冷静に発砲し、巨体は水中に沈んでいきます。
ウォーリーが命と引き換えに達成した任務の末、ピラニアシャークは全滅しました。ジャクソンは急いで計画の成功をバーマン市長に伝え、核攻撃はギリギリで回避されます。ジャクソン達は街を救った英雄として賞賛されました。
後日。ピラニアシャークを売りさばいた2人のビジネスマンは、人知れず南の島で休暇を楽しんでいました。そこにドリンクが差し入れられます。差し入れたのは、彼らを双眼鏡で見ているドミニクでした。彼女のそばには恋人となったベニーの姿があります。浮かれているビジネスマン2人を見て、ドミニクはニヤリと笑いました。
彼らに差し入れたグラスの中には、極小のピラニアシャークを潜ませてあります。再びのパニックを予感させながら、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「ピラニアシャーク」のあらすじと結末でした。
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