おとし穴の紹介:1962年日本映画。炭鉱の組合長にそっくりな坑夫が殺され、やがて自分が組合長の身代わりで殺されたことを知り、殺された理由を幽霊になって突き止めようとしますが・・・という、結末の見えないサスペンスミステリー映画です。
監督:勅使河原宏 出演者:井川比佐志(坑夫)、宮原カズオ(坑夫の息子)、大宮貫一(坑夫の仲間)、田中邦衛(殺し屋)、井川比佐志(第二組合長・大塚)、矢野宣(第一組合長・遠山)、佐々木すみ江(駄菓子屋の女)、佐藤慶(記者)ほか
映画「おとし穴」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「おとし穴」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
おとし穴の予告編 動画
映画「おとし穴」解説
この解説記事には映画「おとし穴」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
おとし穴のネタバレあらすじ:起
坑夫とその息子、仲間の3人は夜、きつい山仕事場から逃げ出し、農家の手伝いをしました。農家では金をもらえない代わりに、食事をもらっていました。しかし長くは居れず、3人はバスに乗って職を求めて動き出しました。通りに荷役人募集の張り紙を見つけ、早速向かいました。人手は足りていると言いながら、親方は雇ってやると言いました。早速仕事を始め、初日の荷役料をもらっている時、親方が坑夫に声をかけました。写真を見せ『これお前だろう』と言い、坑夫がそうだと言うと、地図を出して、ここへ行ってくれというものでした。坑夫は仕事にありつけたことで喜び早速地図を持って向かいました。
おとし穴のネタバレあらすじ:承
渡された地図通りに進むと小さな炭鉱の町がありましたが、人の居る気配がありませんでした。駄菓子屋に女がいるのを見つけた坑夫が女に問いかけると、地図に間違いはないと言いました。坑夫の息子が駄菓子をポケットに入れたのを見て、坑夫は叱り、金を払いました。山道を歩いていると、白いスーツの男が後をつけてきました。そして沼地で突然坑夫を何度も刺し、殺しました。坑夫は幽霊となって起き上がりました。白いスーツの殺し屋は駄菓子屋に行きました。女に殺人を見ただろうと言い、金を渡し、殺したのは耳の上にハゲのある男だったと言えと言いました。早速女は、交番に届けました。殺人現場に記者とカメラマンがいて、死体を見て、炭鉱の第二組合長の大塚だと言いました。
おとし穴のネタバレあらすじ:転
事務所に帰った記者が、第二組合に電話すると大塚が出ました。大塚に会い、死体写真を見せると大塚にそっくりでした。そして犯人の特徴が、対立する第一組合長の遠山と一致しました。ワナにはめられたと思った大塚は遠山に電話し、目撃者の駄菓子屋で待ち合わせました。そのころ駄菓子屋には殺し屋が来ていました。大塚が駄菓子屋に着くと女が殺されていました。女は幽霊になり坑夫の幽霊と仲良くなって話していました。丁度そこに遠山がやって来て、大塚が遠山を殺したと思い、遠山が大塚をなじりました。大塚は自分じゃない事を遠山に伝えようとして言い争いになりました。
おとし穴の結末
大塚と遠山はもみ合いながら、坑夫が殺された沼へと行きました。激しくやり合った後、大塚が遠山を沼に沈めて殺してしまいました。沼から出た大塚は力尽きて倒れました。やがて大塚と遠山の体から幽霊として二人が出てきて、顔を見合わせて消えました。幽霊の女と坑夫は山道で殺し屋を見かけました。二人は何故自分たちを殺したのだと迫りますが、幽霊の声は届きませんでした。そして殺し屋は大塚と遠山が死んだことを見届け、何かをつぶやき走り去りました。そのころ坑夫の息子は駄菓子屋の女が死んでいるのを見て、駄菓子を目いっぱいポケットに詰め込み走り出しました。すべての事件を目撃しているのは坑夫の息子でした。
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