ポゼッサーの紹介:2020年イギリス, カナダ映画。タシャは人間の意識に乗り込みその人格をコントロールしてターゲットを殺害後、乗っ取った人物を自殺させる暗殺者。しかし、彼女は家族と時間を過ごせないことに悩み始めます。ある日、タシャはコリンの意識に乗り込み暗殺を実行しようとしますが、うまく行かずコリンの本当の意識との闘争が起こります。『ポセッサー』は暗殺者の葛藤を描いたサイコスリラー映画です。
監督:ブランドン・クローネンバーグ 出演:アンドレア・ライズボロー(タシャ・ヴォス)、クリストファー・アボット(コリン・テイト)、ロッシフ・サザーランド(マイケル・ヴォス)、タペンス・ミドルトン(エヴァ・パース)、ショーン・ビーン(ジョン・パース)、ジェニファー・ジェイソン・リー(ガーダー)、ほか
映画「ポゼッサー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ポゼッサー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ポゼッサーの予告編 動画
映画「ポゼッサー」解説
この解説記事には映画「ポゼッサー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ポゼッサーのネタバレあらすじ:起・他人の心理を乗っ取る殺人者タシャ
ホリーは頭に何かを付けられ、パーティー会場へ向かいます。彼女はパーティー会場である男性に近づき、めった刺しにします。ホリーは誰かに話しかけられ、殺人を命令されていた様子です。彼女は銃を自分の口に向けるものの自殺できず、最後は警官に射殺されました。
タシャ(アンドレア・ライズボロー)は苦しみながら体に取り付けられた機械を取り除きます。タシャはpossessor(ポゼッサー、他人の意識を所有する殺人者)として、殺人装置を体に取り付けられ、ホリーの心理に忍び込んで男性殺害を実行したのです。
上司で暗殺者のガーダー(ジェニファー・ジェイソン・リー)はタシャの任務をチェックし、その仕事に満足します。ガーダーは「次の仕事は大きい」と言うものの、タシャはしばらく家族と休みたいと話します。しかし、ガーダーは不満そうです。
タシャは自宅に帰り、夫マイケル(ロシフ・サザーランド)と息子アイラに会います。テレビではホリーによる殺人と射殺のニュースが流れます。タシャはマイケルと一緒にいても流血の悪夢をみます。
彼女はガーダーに電話します、夫のマイケルは妻が殺人の仕事をしていることを知らないようです。マイケルは出張の多いタシャに不満をぶちまけます。タシャはガーダーに電話し、次の仕事を引き受けます。タシャはガーダーに会います。ガーダーも暗殺者ではありますが、もう年なのでタシャに大きな仕事をしてもらいたいと話します。
ポゼッサーのネタバレあらすじ:承・タシャの新たな任務
ガーダーはタシャに新たな任務を与えます。それはリードという男からでした。リードは大企業の社長で義理の父ジョン(ショーン・ビーン)と娘エヴァ(タペンス・ミドルトン)を殺すため、ガーダーに仕事を依頼してきました。リードは二人を殺害後、会社を乗っ取るつもりです。
タシャは、エヴァの婚約者コリン(クリストファー・アボット)の意識に乗り込むことを計画し、彼の行動を監視します。タシャはコリンの意識に滞在し、ジョンとエヴァのパーティーで二人を殺害し、コリンを自殺させることを計画します。ガーダーはコリンを誘拐し、タシャはコリンの意識に乗り込みます。
(タシャに意識を支配されたコリン、ベッドの上で意識不明のタシャの体とともに進行します。)
コリンはタシャの意識とともに、エヴァの家で目を覚まします。エヴァはコリンの態度がいつもと違うことに気づきます。コリンは勤務先のジョンの会社に行きますが、コリンは明らかに様子が変です。
コリンは隠しカメラでクライアントを監視する仕事をしていると、突然意識を失います。コリンの意識は支配するタシャは仕事がうまく行かないことに焦ります。ガーダーはコリンの意識にいるタシャに連絡、タシャは任務をやり遂げると言います。
コリンはエヴァの家に行きます。エヴァは彼の異変を心配しています。彼はエヴァの女友達リータに会うものの、会話に溶け込めません。
ポゼッサーのネタバレあらすじ:転・タシャとコリンの心理上の戦い
パーティ当日、会場でコリンはターゲットであるジョンを見つけます。ジョンは上機嫌でコリンを参加者に紹介します。コリンはジョンを殺害しようとしましたが、会場から追い出されます。
ベッドにいるタシャの体は、任務がうまく行かないことに体を震わせます。ジョンとエヴァは別室で酒を飲んでいると、コリンが現れます。ジョンは「警察を呼ぶぞ」とコリンに警告すると、コリンはジョンをナイフでめった刺しにします。コリンはエヴァを銃殺し、彼の意識にいるタシャはコリンを自殺させようとします。
コリンは口に銃をくわえると、突然苦しみ始めます。彼は頭のなかで、タシャの幻影に苦しんでいます。ベッドにいるタシャは血を吐きます。コリンは自殺できず、頭の装置をナイフで刺してパーティ会場から逃げ出します。
(コリンの意識をコントロールしようとするタシャと、それに対するコリンの意識の戦いとなります。)
ガーダーはベッドのタシャの横で、装置がコリンにより傷つけられ、タシャがうまく彼をコントロールできていないことを知ります。コリンの本当の意識が自分の体の異変に気づき、意識が戻ったようです。コリンは友人リータの家にとりあえず向かいます。
コリンはリータに、エヴァの家に行けないからここに居たいと言います。リータは2日後に出ていくように言います。しかし、タシャは再びコリンをコントロールし、コリンにリータを射殺させます。コリンはニュースを見て、ジョンは生き残ったがエヴァは死んだことを知ります。
ポゼッサーの結末:タシャとコリンの心理戦の結末
ガーダーの部下エディーがコリンを訪ねます。エディーはコリンを倒して意識不明にし、タシャの意識を完全にコリンに植えつけようと装置を修理します。しかし、コリンの意識とタシャの意識は格闘します。
コリンは自分の意識の中で、タシャの正体を突き止めるため、彼女の自宅などの情報を手に入れます。コリンが起きるとタシャの意識はコリンを自殺させようとします。しかし、彼はできません。ベッドのタシャは、夫マイケルの名前を叫びます。
コリンの本当の意識は真相を確かめようと、タシャの自宅へ向かいます。彼はタシャの息子アイラに会い、自宅の場所を確かめます。コリンはマイケルに会い「タシャはどこだ?」と銃を突きつけて脅します。コリンは「タシャが自分に何をした?」とマイケルを脅迫します。
タシャの意識はコリンの意識に語りかけ、「自分はあなたをコントロールしている」といいます。彼女は「マイケルを愛しているが、彼を殺せ」とコリンに命じます。タシャの意識にコントロールされたコリンはマイケルを殺害します。
コリンは自殺しようとしますができません。そこへ、ガーダーに意識を乗っ取られたアイラが来て、コリンをナイフで刺します。コリンはアイラを銃殺し、自らも出血多量で死にます。
任務を完了したタシャは、ベッドで目を覚まします。その横にはアイラの意識を乗っ取ったガーダーがいます。ガーダーは、家族を殺し任務に専念できるタシャに満足そうです。
以上、映画「ポゼッサー」のあらすじと結末でした。
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