プロジェクト・イーグルの紹介:1991年香港映画。この作品は『サンダーアーム/龍兄虎弟』(1986年)の続編で、ジャッキー・チェンが監督・脚本・主演のアドベンチャー・アクション・コメディ映画です。「アフリカ大密林から、スペイン・モロッコ灼熱の砂漠へ」と題して、“アジアの鷹”と呼ばれるジャッキーが第二次大戦で隠匿された大量の金塊を、灼熱の砂漠の中、様々な敵と遭遇しながら3人の女性と共に巡る様子を軽妙なタッチで描いたものです。
監督:ジャッキー・チェン 出演者:アジアの鷹・ジャッキー(ジャッキー・チェン)、エイダ(ドゥドゥ・チェン)、エルサ(エバ・コーボ)、桃子(池田昌子)、アドルフ(アルド・サンブレル)、フランク(マーク・エドワード・キング)、伯爵(ボジダル・スミリャニッチ)、ほか
映画「プロジェクト・イーグル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「プロジェクト・イーグル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「プロジェクト・イーグル」解説
この解説記事には映画「プロジェクト・イーグル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
プロジェクト・イーグルのネタバレあらすじ:1.プロローグ:アジアの鷹・ジャッキー
通称「アジアの鷹」ことジャッキーは、ある巨大な石像の宝石を盗むため、アマゾンの奥地のある洞窟に侵入しました。ジャッキーがその宝石を盗んでいると、その地の原住民部族に見つかってしまいました。しかし、その原住民はジャッキーを止めませんでした。ジャッキーは宝石をバッグに入れ、石像から流れ出る水を汲んで飲むと、その原住民たちは槍を上げて怒りだしました。その水は聖水で、その原住民にとっては宝石よりも大事なものでした。ジャッキーは聖水を盗んだ罰として、その原住民の太った女性と結婚させられそうになりました。ジャッキーは慌てて逃げ出しました。ジャッキーはその途中で宝石を置き忘れてしまいましたが、もう戻ることはできませんでした。しかたなく、ジャッキーがある湖で釣りをしていると、新たな任務の通知が来ました。
プロジェクト・イーグルのネタバレあらすじ:2.新たな任務
ジャッキーは依頼主に会うため、スペインへ行きました。そこでジャッキーは露店の小物が気に入り、それを買おうとしました。その露店の店主は日本人女性(桃子)でした。彼女はトイレに行きたいと言い、ジャッキーに店番をして欲しいと頼みました。ジャッキーは快諾し店番をしていると、1人の女性(エルサ)がやって来ました。エルサはアフリカ像を1体購入して行きました。その様子を怪しい2人組の男たちが見ていました。彼らはエルサがジャッキーに渡した紙幣奪い、何かを確認していました。怒るジャッキーに、その男たちは代わりのお金を渡してその場を立ち去って行きました。ジャッキーは戻って来た桃子に、売れたお金を渡し、立ち去り、依頼主の伯爵の屋敷へ行きました。ジャッキーは伯爵から新しい仕事を依頼されました。それは、第二次大戦中にドイツ軍がアフリカに隠匿した大量の金塊を探し出すというものでした。その大量の金塊はヨーロッパ中から集められたものだったので、国家間での奪い合いが起こる前に、東洋人の手で回収するようにと、国連が伯爵に依頼したものでした。ただ、その金塊の手がかりは、ドイツ軍のハンス副官が18人の部下と共に、サハラ砂漠でその任務にあたっていたという事だけでした。ジャッキーは、砂漠の専門家のエイダとこの新たな任務にあたることになりました。その夜、ジャッキーは早速、ハンス副官の家に行きましたが、その家は売家となっていました。ジャッキーが家の中へ侵入し、残されていた荷物を探っていると、突然、1人の女性が家の中に入ってきました。その女性はなんと、昼間、アフリカ像を売った女性(エルサ)でした。ジャッキーは物陰に隠れて、彼女の様子を観ていると、今度は男が家の中に侵入してエルサに襲いかかりました。ジャッキーはエルサを助けるため、その男を抑え込みました。その時、銃を持った仲間の男が現れました。その男たちは金塊の在り処を知るため、ハンス副官の孫娘であるエルサを狙っていました。ジャッキーは間隙を突いて、男たちを倒すと、彼らは逃げていきました。
プロジェクト・イーグルのネタバレあらすじ:3.アフリカへ
翌日、ジャッキーは伯爵から預かった鍵を、行きつけの鍵師に見せました。その鍵師は、鍵を調べ見て、暗号が必要な事と、開けたときに何かの機械が作動する仕掛けになっている事ジャッキーに告げました。それを聞いたジャッキーが、店を出ると2人の男達が現れました。その男たちはジャッキーの鍵を狙っていました。ジャッキーは執拗に追ってくる男たちから逃げるため、バイクで街中を逃げ回り、何とか逃げ切りました。ジャッキーはエルサから祖父の失踪の謎を知るため、アフリカへ一緒に連れて行ってほしいと頼まれました。ジャッキーと伯爵は了承しましたが、エイダは観光旅行ではないのだからと反対しました。エイダは伯爵に説得されて渋々承諾しました。かくして、ジャッキーとエイダとエルサの3人は、サハラ砂漠へ向けて旅立ちました。エルサはエイダが失踪した祖父に頼まれ、金塊を奪いにきたと思っていました。3人でホテルで夕食をとりますが、2人は口論し険悪な形になってしまいました。食事を早々に終わらせて、部屋に戻ると、エルサとエイダの部屋が何者かによって荒らされていました。エイダはエルサの仕業と嫌疑をかけ、エルサは怒って部屋に帰っていきました。ジャッキーはエイダに言い過ぎだと叱りに行きました。すると、そこに男たちが銃を持って侵入していました。そしてそこに、ルームサービスがやって来ました。エイダは適当にボーイをおい返そうとしましたが、ボーイはジャッキーとエイダの仲を勘違いし、コンドームを出してきました。エイダはそれを貰うハメになりました。ボーイとエイダの様子を見て疑問を抱いたエルサは、エイダの部屋へ行きました。その時、エルサはエイダの表情から異変に気づき、銃を隠し持って、2人を助けに行きました。その男たちは鍵を狙っていました。ジャッキーたちは、その男たちと激しい格闘の末、鍵を守りきりました。
プロジェクト・イーグルのネタバレあらすじ:4.砂漠
翌朝、ジャッキーたちは砂漠へと出発しました。その道中でジャッキーは偶然、桃子と再会し、車に乗せて共に野営地へと向かいました。桃子は生きている事の意味を求めて、砂漠を旅していると話しました。みんなが眠りについたとき、砂漠の盗賊たちが現れ、襲撃してきました。ジャッキーは撃ち殺されそうになったので、桃子がペットにしていたサソリを使って、刺されて死んだふりをしました。その間に、エイダとエルサは盗賊たちに拉致されてしまいました。2人を救うため、ジャッキーは何故か土地勘のある桃子のガイドで、盗賊たちのアジトへと向かいました。そこは奴隷市場となっていて、夜に奴隷の売買が行われている場所でした。ジャッキーたちは日没まで待ち、アジトに侵入しました。エイダたちは奴隷として売りに出されていました。ジャッキーは、奴隷を競り落とす振りをして2人に近づき、2人を助け出して、まだ仮免許の桃子が運転する車に乗って逃げました。ジャッキーたちが砂漠を歩いていると、例のあの2人組の男たちが銃を持って現れました。へとへとのジャッキーたちは抵抗する間もなく捕まってしまいました。ジャッキーたちは、へとへとになりながらも、地図を頼りに金塊が隠されているドイツ軍の秘密基地に辿り着きました。しかし、そこはただ砂地が広がっているだけでした。ジャッキーは男たちをその砂地の山から突き落として、野営地へと戻りました。野営地で出会った人たちが何者かに殺されていたので、ジャッキーは彼らを埋葬しました。荷物の片付けをしていた桃子は、ハンス副官が写っている写真を見て、神を祭っている場所だと呟きました。それを聞いたエルサは、買った人形が写真に写っている神とそっくりであることに気づきました。ジャッキーたちはその祭壇のある場所へと行くことにしました。
プロジェクト・イーグルのネタバレあらすじ:5.黒幕と金塊
桃子のガイドでジャッキーたちは、目的地に着きました。ジャッキーたちは桃子と別れ、祭壇の中へと侵入しました。そこでジャッキーたちは、追手に囲まれ、必死に逃げ回りましたが、ある場所へ入ると追手は立ち止り、突然何かを唱え始めました。ジャッキーたちが不思議に思っていると、エイダが地面に足を取られ、体が沈み込んでいきました。ジャッキーたちはエイダを助けようとしましたが、エイダと共に地面の底から滑り落ちてしまいました。ジャッキーたちが落ちた地面の底には、空洞が広がっていました。そして、その壁にはドイツ語で「基地内禁煙」と書かれていました。そこにはエルサの祖父ハンス副官の遺体がミイラ化してありました。ハンス副官は何者かによってナイフで刺されて殺されていました。ジャッキーはハンス副官の遺体を探り、日記を発見しました。そこには、「重金属が届き、指示により第1研究所へ搬入、金塊に違いない。部下の毒殺を命じられ、暗号はイライサ(エルサの母)の誕生日を…」と記されていました。ジャッキーは部下たちの遺体を確認しましたが、1体足りませんでした。その時、ある男たちが現れました。その男たちのボスはハンス副官の部下だったアドルフでした。アドルフはハンス副官を殺し、毒薬を飲まなかったのでした。野営地で虐殺したのも彼の仕業でした。ジャッキーは、アドルフに捕らえていた桃子とエルサたちを連れて、その基地の奥へ奥へと逃げ込み、追っ手たちと格闘しました。しかし、ジャッキーたちは奮闘空しく、捕まってしまいました。アドルフたちの監視下で、ジャッキーたちは第1研究所へと向かいました。アドルフの手下がドアの装置に鍵を挿し、エルサの母の誕生日を入力しました。すると、天井からマシンガンが飛び出し、その手下はハチの巣にされ殺されてしまいました。それを見ていたジャッキーは日記と一緒にあったペンダントに手がかりがあると思い、ペンダントを詳しく調べました。ペンダントの両面には数字が刻まれていました。ジャッキーはそれを回して見えた3桁の数字を、鍵で入力しました。ジャッキーは慎重にドアに仕掛けられていた装置を解除し、扉を開けました。そこにはエレベーターがありました。ジャッキーたちはそれに乗り、さらに奥へと行きました。そして、その奥の部屋には大量の金塊がありました。ついにジャッキーたちは、金塊を見つけました。
プロジェクト・イーグルのネタバレあらすじ:6.脱出
アドルフの手下たちは大喜びしました。彼らが浮かれている間隙に、ジャッキーは銃を奪い、車椅子のアドルフを人質にとりました。しかし、手下の男たちは、全くアドルフを助けようとはしませんでした。アドルフは「裏にまだあるぞ。助けてくれたら場所を教える」と男たちに言いましたが、男たちは車椅子に乗っているアドルフではなく、ジャッキーに手伝わせようとしました。その時、アドルフは閉鎖装置を起動させて、男たちとジャッキーを閉じ込めました。ジャッキーは男たちと巨大な風洞実験室に閉じ込められ、そこで必死で戦いました。エイダたち3人は、ジャッキーを助けるため、その操作室にあったスイッチを手当たり次第に押しまくりました。その時、誤って基地の自爆スイッチを押してしまいました。アドルフはファンを操作し、自分を裏切った男たちを消しました。ジャッキーが操作室に来たとき、基地が自爆するまであと20分でした。アドルフは通風孔から脱出しろと、ジャッキーたちに指示しました。ファンの操作はアドルフが行いました。アドルフは昔の仲間たちと共に、基地で死ぬことを決意していました。アドルフは巨大なファンを操作し、強烈な風力でジャッキーたちを間一髪のところで外に脱出させました。ジャッキーたちは、無事に外へと脱出しましたが、240トンの金塊は基地と共に埋まってしまいました。
プロジェクト・イーグルの結末:本当に貴重なもの
そこへ例のあの2人組の男たちがやって来ました。男たちは銃でジャッキーたちを脅しました。ジャッキーは密かに持っていた金塊を投げ与えましたが、その男たちは「水をくれ」と要求してきました。人間にとって、もう砂漠のど真ん中では、金塊よりも水のほうが貴重なものでした。
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