カルテット!人生のオペラハウスの紹介:2012年イギリス映画。原作は、ダニエル・シュミット監督のドキュメンタリー映画「トスカの接吻」を原案とした舞台「想い出のカルテット~もう一度唄わせて~」です。長く人生を歩んできた、音楽を愛する老人たちが、いろいろないざこざを乗り越えながら、かつての輝きを取り戻そうとする映画です。コメディもありますが、ドラマ的要素の方が強い気がします。美しい音楽とコンサートの様子が見どころです。生きるすばらしさと、老いてもいつでも、人間は輝けるチャンスを持っていることを教えてくれる映画です。
監督: ダスティン・ホフマン 出演: マギー・スミス(ジーン・ホートン)、トム・コートネイ(レジー・パジェット)、ビリー・コノリー(ウィルフ・ボンド)、ポーリン・コリンズ(シシー・ロブソン)、マイケル・ガンボン(シドリック・リビングストン))ほか
映画「カルテット!人生のオペラハウス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カルテット!人生のオペラハウス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
カルテット!人生のオペラハウスの予告編 動画
映画「カルテット!人生のオペラハウス」解説
この解説記事には映画「カルテット!人生のオペラハウス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カルテット!人生のオペラハウスのネタバレあらすじ:音楽家たちの老人ホーム
イギリスの郊外に、かつて音楽家として活躍していた老人たちが暮らす老人ホームがありました。老人たちは音楽を奏でながら楽しく暮らしていましたが、老人ホームは資金難に見舞われて、閉鎖の危機を迎えていました。入居者たちは生誕祭で開かれるコンサートを成功させなければ、ホームから出ていかなければならなくなりました。そのコンサートをしきっているのが、シドリックでした。そんな中、かつて有名なオペラ歌手だった、ジーン・ホートンが新しい仲間として入居することになりました。ジーンはかつて親交のあったシシーやジーンたちと昔を思い出して喜びました。しかし入居者のレジーはジーンがホームにやってきたことに不快感を示します。
カルテット!人生のオペラハウスのネタバレあらすじ:レジーとジーン
実はレジーとジーンはかつて結婚していましたが、ジーンがレジーを傷付けて離婚に至っていました。レジーはかつて自分が彼女から傷付けられてことを思い出し、彼女を避けます。ジーンは実はレジーがホームに入居をしていることを知っており、彼に謝罪するために、このホームに入居してきたのでした。レジーはジーンを拒みますが、彼女の涙を見て彼女を受け入れます。そして離婚してからずっと彼女との共演を避けていましたが、生誕祭のコンサートで共演することを決意します。ジーンを迎えての歌唱はすばらしいものになるはずでした。
カルテット!人生のオペラハウスのネタバレあらすじ:歌を拒絶するジーン
ジーンは仲間の説得にも関わらず、歌を唄おうとはしませんでした。ホームを資金難から救うために、コンサートの成功のためには、かつてたくさんの人々を魅了したジーンの歌声が必要でした。しかし、彼女は過去の栄光にこだわりすぎて、老いた自分を認められず、唄うことが怖くなっていました。シシーは彼女を説得に花束を持って彼女の部屋を訪れますが、彼女は冷たく花束を投げつけます。そのときに、シシーが実は痴呆が進んでいることが分かります。ジーンは自分のしたことを反省し、唄うことを再び決意します。
カルテット!人生のオペラハウスの結末:感動のコンサート
誕生祭のコンサートの日がやってきました。かつてのライバルだったアンもコンサートに出演することとなり、ジーンはちゃんと唄えるかどうか不安とプレッシャーでいっぱいになります。そんな彼女を仲間が励まします。彼女は仲間にかつての過ちを話します。レジーのことが大好きだったのに、お酒に酔った勢いでテノール歌手と浮気をしてしまったこと、実はまだレジーのことを愛していることを告白します。しかし、やり直すことなど無理なのだと彼女はうなだれます。外で話を聞いていたジーンが彼女に言いいます。「やり直すのに遅いことはない。」と。勇気がわき出てきた彼女はコンサートで素晴らしい歌声を披露することができます。そして舞台袖で、ジーンはレジーにもう一度プロポーズされるのでした。
以上、「カルテット!人生のオペラハウス」のあらすじと結末でした。
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