43年後のアイ・ラヴ・ユーの紹介:2019年スペイン,アメリカ,フランス映画。かつての初恋相手がアルツハイマーで施設に入った事を知った主人公のクロード。その初恋の相手に会うためにクロードはアルツハイマーを装い、彼女のいる施設に入所することを決めます。全てを忘れていた彼女に、クロードの想いがやがて奇跡を起こします…。
監督:マルティン・ロセテ 出演:ブルース・ダーン(クロード)、カロリーヌ・シロル(リリィ)、シエンナ・ギロリー(セルマ)、ベロニカ・フォルケ(ミス・マルコス)、セレーナ・ケネディ(タニア)、ベン・テンプル(デヴィッド)、ブライアン・コックス(シェーン)、ほか
映画「43年後のアイ・ラヴ・ユー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「43年後のアイ・ラヴ・ユー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
43年後のアイ・ラヴ・ユーの予告編 動画
映画「43年後のアイ・ラヴ・ユー」解説
この解説記事には映画「43年後のアイ・ラヴ・ユー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
43年後のアイラヴユーのネタバレあらすじ:起
70歳のクロード(ブルース・ダーン)は妻を亡くし、今では親友のシェーン(ブライアン・コックス)と毒づき合いながらも日々を楽しく謳歌していました。
元は有能な舞台評論家だったクロード、ある日、人気舞台女優のリリィ(カロリーヌ・シロル)がアルツハイマーで施設に入った事をニュースで知ります。実は過去にリリーと短い間ながら恋人関係にあったクロードは、当時の気持ちが再燃、どうしてもリリィに会いたい気持ちが湧き上がってきたのです。
そこでクロードは考えました。自分もアルツハイマーになった事にして、リリーのいる施設に入ってしまえばリリィに会えるのではないか、家族には旅行に行くと嘘を付き、医師には演技でアルツハイマーだと診断書を書かせ、クロードはシェーンとリリーのいる施設に向かいました。
そして施設のスタッフも騙し、リリーのいるアルツハイマー病棟に入ることになります。ようやくリリーと話が出来ると思ったクロードでしたが、当のリリィはクロードの事は全く覚えておらず、若い時の二人の写真を見せても「お子様の写真かしら?」という始末。
43年後のアイラヴユーのネタバレあらすじ:承
しかし、折れないクロードは花を贈り、二人の思い出の曲を流したり、クロードがリリーを諦める事になった顛末を話したりしました。しかしリリィの記憶は戻る気配もありませんでした。
リリィが思い出さずともクロードは懸命に話しかけ、リリィも少しずつクロードに心を開いてくれていますが、それは思い出したという事ではありません。
ある日、シェーンが様子を見に来た時に、リリィに夫がいることをシェーンは初めて知ります。クロードはその事をシェーンに隠していたのです。夫がいるなら話は別だとシェーンは怒って帰ってしまいました。
クロードはそれでも諦めません。リリィの若い時の映像を見せてリリィが反応したのを見て、手応えを感じたクロードは、ある計画を思いつきますが、それには協力者が必要でした。
43年後のアイラヴユーのネタバレあらすじ:転
孫娘のタニア(セレーナ・ケネディ)がクロードの家を訪れた事で、シェーンがアルツハイマーで施設に入っている事が娘にもバレてしまいます。家庭の不和で自暴自棄になりそうだったタニアを落ち着かせるため、クロードはタニアに全てを話し、自分がこの施設にいるある人の気持ちを取り戻したいというクロードの気持ちを伝え、そのために協力して欲しいと伝えました。
クロードは施設のイベントで行われる「冬物語」の観劇をジャックすることを考えたのです。予め予定してあった劇団には、施設内で集団食中毒があったとキャンセルを伝え、タニアが学校から連れてきた演劇部の人達を配役として用意します。この劇はかつてリリィが役をやっていたもので、クロードはきっとリリィの心に届き、記憶が蘇ると信じていました。
そして劇が始まります。夢中で劇を食い入るように見ているリリィ。そして配役の一人が台詞を詰まらせ、なかなか台詞が出てきません。その時、リリィが何かを思い出したかのように立ち上がり、台詞を続け始めたのです。
その見事な立ち振る舞いに感動したタニアも配役を変わり、リリィの相手役として見事に演じました。拍手喝采の中、劇は終了します。クロードの事を全て思い出したリリィ。駆けつけたクロードと長い月日を越えて再会を果たしました。二人は強く抱き合います。
43年後のアイラヴユーの結末
感動の再会を果たしたクロードでしたが、夫のいるリリィの家庭を壊すことまでは考えていませんでした。あの素晴らしい思い出をリリィともう一度、それだけで十分だったのです。クロードは全ての事情を話し、娘たちと暮らすために施設を出ることにしました。
仲良くなった仲間たちと別れを済ませ、リリィに事情を説明します。娘たちと暮らすから帰るよ。そうリリィに伝えると、納得したリリィとクロードは抱き合い、施設を去っていきました。
後にリリィの夫から感謝の言葉をもらったクロード。夫は「記憶は戻ったものの病気は止められない、でもありがとう。また会ってあげて欲しい」と話します。クロードは夫の心使いに深く感謝しました。
娘やタニアと暮らすことになったクロード。またいつもの自由な暮らしに戻りました。クロードは施設は悪くなかったがオムツはもう嫌だと話します。
クロードがカフェでコーヒーを飲んでると、シェーンがやってきました。やけに上機嫌で、もう薬は飲まなくていいんだと話すシェーン。実は過去に好きだった女性に勇気を出して再会を果たし、どうやら上手くいっているようです。
全てやりきり満足なクロードと、恋する気持ちを思い出したシェーン。2人はコーヒーで乾杯しました。
以上、映画「43年後のアイ・ラヴ・ユー」のあらすじと結末でした。
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