理髪店主のかなしみの紹介:2002年日本映画。脚フェチの理髪店店主が、店の前を通った麗子の美脚に魅了されてストーカー行為を続けるうちに、殺人事件に巻き込まれるという内容のちょっと危ない、ミステリーサスペンス映画です。脚フェチ、SMなどが集まり、コミカルに描かれる作品です。
監督:廣木隆一 出演者:田口トモロヲ(理髪店主)、須之内美帆子(麗子)、ひふみかおり(響子)、柄本明(坂口)、綾田俊樹(杉浦)、千原せいじ(黒崎)ほか
映画「理髪店主のかなしみ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「理髪店主のかなしみ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「理髪店主のかなしみ」解説
この解説記事には映画「理髪店主のかなしみ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
理髪店主のかなしみのネタバレあらすじ:起
下町の理髪店に、常連の坂口(柄本明)がやって来ます。坂口はいつも彼女とのSEXの話をしています。坂口が帰った後、店の前を美脚の女性が通り過ぎます。脚フェチの店主(田口トモロヲ)は気になり、ストーカーのようにつけまわします。
夜になると店主は、美脚の外国人先生の英語教室に通い、妄想にふけっていました。別の日、SMクラブの響子(ひふみかおり)と、ドMの杉浦(綾田俊樹)がやって来ます。響子を女王様と呼ぶ杉浦は、響子の言いなりで喜んでいます。
美脚女性の名が麗子(須之内美帆子)だとわかり、麗子が務めるレディースシューズの店に行きます。「女性にプレゼントしたい」と麗子に話しかけます。「足のサイズは?」と聞く麗子に「23cmです」と店主が答えます。「私と同じですね」と言うと、店主は麗子に色々なヒールを履いて歩いてもらいます。そして、お勧めのヒールを麗子に選んでもらって帰ります。
自宅では、コーヒーを飲みながらヒールを眺めています。坂口がやってきました。いつもと同じように彼女とのSEXの話を始めます。その日も店主は麗子が乗る電車に乗り、麗子に「この間、靴を選んでもらったお礼に食事に行きませんか?」と誘いますが断られます。バスを降りた麗子を見ていると、麗子は坂口の車に乗り込みます。
理髪店主のかなしみのネタバレあらすじ:承
店主が高級レストランで一人で食事をしていると響子が入って来ました。響子は「床屋さん、フラれたの」と言います。話しているうちに、店主が脚フェチだと分かった響子は、ライターを落として「拾ってよ」と言います。かがんで拾う店主の前で、スカートの脚を開いて見せます。じっと見ていた店主でしたが、何も言わず店を出ます。
麗子が理髪店に逃げ込んできます。店主は蒸しタオルで麗子の顔を覆い、体にカバーをかけます。追ってきたのは坂口の運転手の黒崎(千原せいじ)でした。店主が「ここは理髪店ですから女性の方は来ません」と言うと、黒崎は出て行きます。
裸足で逃げてきて汚れた麗子の脚を、店主はタオルで綺麗に拭きます。そして、麗子に選んでもらったヒールを差し出します。「いい人に送るんじゃなかったの?」と聞く麗子に、店主は「そうです」と言います。
夜になり、店主と麗子はヨットハーバーでワインを飲みます。「もっと飲もう」と言う麗子が、ヒールを脱いでワインを注ぎます。店主はそのワインを飲み干しました。
そして麗子は草むらでおしっこをします。店主はおしっこの散った靴をハンカチで拭きます。そして「教えてください、助けさせてください」と言うものの、麗子は「あなたには無理よ」と言います。
理髪店主のかなしみのネタバレあらすじ:転
坂口がやって来て、またSEXの話をし始めます。相手が麗子だと考えた店主は、坂口の首をカミソリで切る妄想をします。その後、響子と杉浦がやって来ます。
響子は杉浦の頭を「カッパみたいに切ってくれ」と言うと、杉浦が「それはやめて」と言います。そこで響子が「ヒゲを切ってやる」と迫ると、杉浦が怒りだし出て行きます。店主は響子を慰め、追い出します。
夜、店主がレストランで食事をしていると、坂口と麗子もいました。坂口に呼ばれ、店主も同じテーブルに着きます。坂口は麗子を「いつも話している彼女だ」と店主に紹介します。麗子は殴られたようで眼帯をしていました。
その後、理髪店に来た麗子。店主が彼女の脚の毛とわき毛を剃ります。そして眼帯をはずすとキスをし、二人はその場で抱き合います。店主は「あなたに迷惑はかけません、私が必ずあの人を殺します」と言います。店主が坂口を殺す妄想をし始めますが、どれも場当たり的でダメでした。
そんなある日、響子が「SMクラブをクビになった、雇ってくれない?」と言って入って来ます。店主が「一人で十分です」と言うと響子は「じゃあ結婚しよう」と言います。その時、麗子から呼び出しの電話がかかり、店主は慌てて飛び出します。
理髪店主のかなしみの結末
教えられた家に行くと、坂口が浴槽で死んでいました。そこへ黒崎が来て店主を金属バットで殴ります。店主を全裸にして縛り上げると、黒崎と麗子が「ホモ同士のヤクザと床屋が覚せい剤を打って死んだことにしよう」と話し始めます。
その時、坂口がバスルームから出てきます。すると黒崎が拳銃で頭を撃ち抜きます。警察に通報し、黒崎は坂口の通帳を麗子に渡し、「じゃあ明日」と言って車で走りだします。
下り阪になった時、ブレーキが効かない事がわかり、黒崎の車は激突し死んでしまいました。黒崎には受取人が麗子の生命保険がかけられていました。
警察がやってくると麗子が出てきて「車で男が逃げた」と証言します。その後、店主が全裸で出て来ると逮捕されました。
無実が証明された店主が釈放されると、ロハのパン屋の車に乗った響子が待っていました。「転職した」と、車の後ろ扉を開けると、パンをぶら下げて、縛られた杉浦が乗っていました。
理髪店に戻った店主は麗子の事が忘れられず、あの電車に乗ります。すると麗子が乗って来ます。電車を降りて後をつけると、麗子が怒って店主を蹴りつづけます。店主は麗子に蹴られることで喜びを覚えました。
普通の生活に戻った店主は、英語の先生の脚に見とれ、家では麗子のヒールを匂っていました。
以上、映画「理髪店主のかなしみ」のあらすじと結末でした。
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