リオ・グランデの砦の紹介:1950年アメリカ映画。ジョン・フォード監督が「アパッチ砦」「黄色いリボン」に続く“騎兵隊三部作”の第三作として製作した西部劇です。インディアン討伐に派遣された指揮官が、新兵として配属された息子や仲違いした妻との関係を経てインディアンとの戦いに臨んでいきます。
監督:ジョン・フォード 出演者:ジョン・ウェイン(カービー・ヨーク)、モーリン・オハラ(キャサリーン・ヨーク)、クロード・ジャーマン・ジュニア(ジェフ・ヨーク)、ベン・ジョンソン(トラヴィス・タイリー)、ハリー・ケリー・ジュニア(ダニエル・”サンデー”・ブーン)ほか
映画「リオ・グランデの砦」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リオ・グランデの砦」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「リオ・グランデの砦」解説
この解説記事には映画「リオ・グランデの砦」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リオ・グランデの砦のネタバレあらすじ:起
1879年の夏、アメリカ・テキサス州のメキシコとの国境付近にあるリオ・グランデの砦では、アパッチ族討伐部隊の指揮官カービー・ヨーク中佐(ジョン・ウェイン)や司令官のフィリップ・シェリダン将軍(J・キャロル・ネイシュ)らがアパッチ族対策に頭を悩ませていました。メキシコを拠点とするアパッチ族は度々国境を越えてはリオ・グランデを襲い、アメリカ軍の権限の及ばないメキシコに逃げ帰っていたので、アメリカ軍としては打つ手がないのです。ある日、リオ・グランデの砦に新兵が配備されることになりました。砦側は180名の要望をしていたのですが実際に配備されたのはたったの18人、しかも経験の浅い若者ばかりです。そしてこの新兵の中には、ヨーク中佐とは15年間も会っていなかった息子のジェフ(クロード・ジャーマン・ジュニア)も加わっていたのです。
リオ・グランデの砦のネタバレあらすじ:承
士官学校に通っていたジェフは数学の成績が悪いことから退学となり、騎兵隊に入隊したところ偶然にも父のいるリオ・グランデの砦になったとのことです。ヨーク中佐はジェフに対して特別扱いはしないことを告げます。そしてジェフやタイリー(ベン・ジョンソン)、サンデー(ハリー・ケリー・ジュニア)ら新兵は教育係クィンキャノン曹長(ヴィクター・マクラグレン)の下で訓練に入り、タイリーやサンデーは難なく馬を乗りこなしていました。しかしある日、連邦保安官補(グラント・ウィザース)がタイリーを探しにやってきました。実はタイリーは殺人事件の容疑者として追われており、騎兵隊に紛れ込んでいたのです。
リオ・グランデの砦のネタバレあらすじ:転
ある日、15年間も別居していたヨーク中佐の妻キャサリーン(モーリン・オハラ)が砦に現れ、ジェフを連れ戻そうとしました。15年前の南北戦争時、北軍に属していたヨーク中佐はシェナンドー渓谷の戦いの際、軍の命令でやむなくキャサリーンの親戚の家や農園を焼き払っており、キャサリーンは未だに根に持っていたのです。しかし、ジェフは自らの意志で砦に留まることを告げます。そんな中、タイリーが連邦保安官補に逮捕され、連行されようとする姿を見て、キャサリーンはタイリーのような好青年は逮捕してヨーク中佐ら“放火魔”は野放しにするのかと皮肉り、弁護士を探そうとします。そして、連行されようとしていたタイリーは馬を奪って逃走してしまいます。
リオ・グランデの砦の結末
なかなか好転しないアパッチ対策や弱腰のアメリカ政府に対して業を煮やしたシェリダン将軍は、軍法会議にかけられることを覚悟の上でヨーク中佐にリオ・グランデ川を渡って国境を越え、アパッチを殲滅するよう命令します。シェリダン将軍はアパッチとの全面戦争を前に女と子供を避難させようとしましたが、アパッチの急襲により子供たちがさらわれてしまいます。ヨーク中佐率いる部隊は遂にリオ・グランデ川を越えてメキシコに入り、逃亡していたタイリーも駆け付けて協力します。ヨーク中佐は敵の矢を受けて負傷しますが部隊は見事に子供たちを救出、アパッチを撃退して作戦を成功させます。砦に戻ったヨーク中佐はキャサリーンに我が子の成長を伝え、寄りを完全に戻しました。その後、ヨーク中佐やジェフらは作戦の成功を讃える式典に出席、ヨーク中佐とキャサリーンは我が子の成長を誇らしげに喜んでいました。
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