ロッキー2の紹介:1979年アメリカ映画。前作のロッキーを経て大スターとなったスタローンが制作、監督、主演と三役をこなしたロッキーシリーズ2作目の映画で、ファイトシーンの壮絶さから大ヒットを記録します。
監督:シルヴェスター・スタローン 出演:シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、パート・ヤング、カール・ウェザーズほか 挿入歌: Rocky II
映画「ロッキー2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ロッキー2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ロッキー2の予告編 動画
映画「ロッキー2」解説
この解説記事には映画「ロッキー2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ロッキー2のネタバレあらすじ:体の心配
建国記念のタイトルマッチに出場し、相手と健闘をしたロッキーは終了後相手と同じ病院にいきます。その時、相手はロッキーに再試合を申し出ますが、ロッキーは断ってしまいます。ロッキーは病院で網膜手術をする予定でいました。この手術は、盲目になる可能性があり、エイドリアンも心配をします。しかし無事に手術は終わり、彼は家へ帰ります。
ロッキー2のネタバレあらすじ:変化
無名だったときと比べ、ロッキーには目に見えるほど変化が押し寄せていました。なにしろ建国記念のマッチで戦い抜いたおかげで、彼を支持する人間と金融を支援するエージェントが現れたからです。それはエイドリアンにプロポーズする力にもなっていました。ロッキーはエイドリアンにプロポーズをすると、彼女は首尾よく承諾し、小さな式典を開いて結婚式を挙げます。ほどなくしてロッキーはエイドリアンが妊娠していることを知ります。
ロッキー2のネタバレあらすじ:危険な勝負
そのころ、先のタイトルマッチで名声が傷ついた相手は、どうにかロッキーを潰そうと考えていました。ロッキーはそれに答え、再び戦おうとします。しかし、それは視力を弱らせることでもあり、ロッキーの体をいたわるエイドリアンにとっては悪い冗談でしかありませんでした。ジムのトレーナーも、最初はロッキーが再試合をすることには気が進まないでいましたが、相手がロッキーを公式に侮辱したことで、火がつき、再試合の練習をロッキーがするようになりました。エイドリアンは度重なる過労から、昏睡状態に陥ります。赤ちゃんがいる体で、昏睡した彼女をロッキーは心配して、彼女が治るまでずっと病室を離れませんでした。
ロッキー2の結末:戦いの結果
戦いの夜が来て、ついに再戦をします。相手はロッキーを攻め立てますが、ロッキーは順調に相手を攻撃していきます。そして最後の一撃を見舞った相手は、落ちていきます。相手は初めて負けてしまいました。ロッキーは勝利をものにします。初めてヘビーチャンピオンとなった彼は、この試合をしてくれた相手に感謝をしました。
この「ロッキー」の続篇、「ロッキー2」は、シルヴェスター・スタローンが主演・脚本に加えて演出も担当している、ワンマン映画ですね。
「ロッキー」の後、主演した「F・I・S・T」も、監督兼任の「パラダイス・アレイ」も、今一つパッとしなかったスタローンとしては、なんとしても、この映画を成功させたかったに違いありません。
彼のそんな初心に帰った、その気迫が、作品の出来は別としても、この映画の強烈な熱気となって表れていたと思います。
物語は、前作のあの感動的なクライマックスから始まります。
あのチャンピオン・アポロとの死闘。駆けつける恋人・エイドリアン。
予想以上の頑張りを見せたロッキーは、一躍、人気者になります。
CM出演の話もきたし、家も買った。
エイドリアンと結婚し、彼女は愛の結晶を身ごもります。
そんな中、アポロは再試合を求めるんですね。
あの時、ロッキーを叩きのめせなかった不満。
つまり、焦りを露わな怒りに変えての挑発なんですね。
だが、ロッキーは、この挑発には乗らない。
エイドリアンとの約束があるからだ。
しかし、生活は次第に苦しくなり、彼は精肉工場や沖仲仕などの肉体労働で働くが、うまくいかない。
妻も身重のまま、ペットショップで働きます。
とうとうロッキーは、再試合の調印をしてしまう。
それを知った妻は、倒れて早産、昏睡状態のまま、生死の境をさまようことになるのです。
神の前で、妻の蘇生を祈るロッキー。
やがて、意識を取り戻した妻は、ロッキーの手を握りしめて、ひとこと言う。
「私とベビイのために勝って」。
あまりにもベタな場面ですが、でも、いい場面ですね。
そして、これからが、レビューでも触れられていたように、アドレナリンの上がる、怒涛のいい場面へとなだれ込んでいきます。
朝陽を背に、力いっぱいのトレーニングをするロッキー。
人間、やる気を起こした時の爽快な感情の高まりを、映像のリズムに再現した見事な場面ですね。
そして、チャンピオン・アポロとの激闘、勝利。
恐らく、公開当時、アメリカの映画館では、観客のもう総立ちの拍手が鳴り響いていたでしょうね。
もう、本当にベタな演出なんですが、観る者の心理を十分に読み込んだ、うまい盛り上げ方ですね。
それだけに、当然、結果は予想がついていたにもかかわらず、でも、わかっていても、ロッキーに声援を送りたくなる魅力を、この映画は持っているんですね。
裏町で、力いっぱい生きて行く勇気。土壇場で立ち上がる、その意欲。
ストレートに、素直に、観る者の心に響いてきます。
映画を観るという行為の中で、これはやはり、大切な事なのだと思いますね。