RUN/ランの紹介:2020年アメリカ映画。生まれつき病弱な17歳のクロエは車椅子生活を余儀なくされていたが、常に前向きで大学に進学する予定で希望に満ち溢れていた。そんなある日、クロエは自分の体調や食事の管理を完璧なまでにしてくれる母ダイアンに不信感を抱き始める。ダイアンが新しい薬と称して差し出した緑色のカプセルを、クロエは懸命な調査によって犬用の薬だと突き止める。なぜ最愛の娘に嘘をついて、危険な薬を飲ませるのか。そこにはダイアンが長年ひた隠しにしてきた世にも恐ろしい秘密があった。
監督:アニーシュ・チャガンティ 出演:サラ・ポールソン(ダイアン・シャーマン)、キーラ・アレン(クロエ・シャーマン)、パット・ヒーリー(郵便配達人トム)、サラ・ソーン(看護師)ほか
映画「RUN/ラン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「RUN/ラン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
RUN/ランの予告編 動画
映画「RUN/ラン」解説
この解説記事には映画「RUN/ラン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
RUN/ランのネタバレあらすじ:起
郊外の一軒家で暮らす17歳のクロエは生まれつき病弱で、苦難に満ちた人生を送っていました。
彼女は、慢性的な不整脈、血色素症、喘息、さらには筋肉機能不全による下半身麻痺のため車椅子生活を余儀なくされていました。
それでも地元ワシントン大学の合格通知書を待つ日々で、クロエの心は希望に満ち溢れていました。
母のダイアンは優秀なホームスクールの教師で、クロエの体調や食事を完璧なまでに管理し、誰よりも深い愛情でクロエの夢を後押ししていました。
RUN/ランのネタバレあらすじ:承
そんなある日、クロエは買い物袋から母ダイアンの名義で処方された薬を見つけました。その”トリゴキシン”と記された緑色のカプセルを新しい薬と称して自分に飲ませようとする母親に不信感を抱いたクロエは、トリゴキシンについて調べようとしましたが、何故かネットが接続不能に。
見知らぬ人へ電話をかけて調べてもらった結果、心疾患に使われる薬だと判明しました。しかし、トリゴキシンは緑ではなく赤だったのです。
クロエはダイアンを映画館へ誘い出し、上映中にトイレに行くと偽って、向かいにあるかかりつけ薬局に駆け込みました。薬剤師から聞き出したのは、あの緑色のカプセルは犬用で決して人間が飲んではいけない薬だったのです。
もし人間が誤飲すれば下半身麻痺を起こすと言うのです。ショックのあまり発作を起こしたクロエは、薬局まで追いかけてきたダイアンに注射を打たれ気絶しました。
RUN/ランのネタバレあらすじ:転
翌朝、自分の部屋で目を覚ましたクロエはドアを外からロックされて監禁されたことを知ります。知恵を使って部屋から出れたものの、昇降機の電源が切られており階下へ降りることができません。転げ落ち、傷だらけになりながら脱出すると、全速力で車椅子を走らせました。
途中、森林を分けた一本道で郵便配達人サムを見つけたクロエは事情を話し助けを求めました。するとちょうどそこへダイアンが通りかかりました。クロエを匿っていることを察したダイアンは、サムに娘を返すよう懇願しましたが、彼は警察に行くと言い断りました。ダイアンはサムに注射で気絶させ、クロエも眠らせました。
クロエは自宅の地下室で目を覚ましました。鍵はかけられ車椅子も繋がれていました。しかしゴミ箱に入っていたワシントン大学の合格通知書を見つけたクロエは、怒りが頂点に達します。
さらには、自分の出生の秘密まで見つけてしまいました。クロエは、生後間もなく息を引き取ったダイアンの子供の代わりに病院から誘拐された赤ん坊だったのです。
RUN/ランの結末
恐怖に慄くクロエ。
そこへダイアンが入ってきました。何もかも知ってしまったクロエの記憶を消そうと薬物を差し出すダイアン。クロエは決死の覚悟で置いてあったリン酸を飲み、ダイアンはしかたなく病院へ運びました。
病院へ運ばれれば命は助かると思ったクロエ。すぐに救急措置がなされ一命は取り留めたものの、まだ話すことができず身体も動かせません。
そんなクロエを、看護師が目を離した隙にダイアンが連れ出しました。しかし、取り囲まれた警備員が発砲した衝撃でダイアンは階段から転げ落ち、クロエは無事保護されました。
それから7年後。
はつらつと近況を語るクロエの姿がありました。語っていた相手は寝たきりになっていたダイアンです。
「薬の時間よ」
そう言ってクロエが差し出した薬は、あの緑色のカプセルだったのでした。
以上、映画「RUN/ラン」のあらすじと結末でした。
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