ビーチ・シャークの紹介:2011年アメリカ映画。砂を泳ぐ人喰いサメの現れたホワイトサンズ島に、町長の息子ジミーが帰って来ます。ジミーは一攫千金の為、ビーチで大学生を集め広大なパーティーを開く計画をしていました。開催の中止を迫る保安官ジョー達でしたが町長が賛成しパーティは始まります。人喰い鮫がいるのに、イベントを強行するというよくあるパターンのサメ映画ですが、この作品のサメは砂の中を泳ぐという新しい発想です。随所随所に名作映画のパロディもでてきます。
監督:マーク・アトキンス 出演者:コリン・ネメック(ジミー・グリーン)、ヴァネッサ・リー・エヴィガン(ブレンダ・ストーン保安官代理)、ブルック・ホーガン(サンディ・パワーズ)、エリック・スコット・ウッズ(ジョン・ストーン保安官)、ジーナ・ホールデン(アマンダ)ほか
映画「ビーチ・シャーク」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ビーチ・シャーク」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ビーチ・シャーク」解説
この解説記事には映画「ビーチ・シャーク」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ビーチ・シャークのネタバレあらすじ:起
ホワイトサンズ島の山まで続く広いビーチで、二人の若者がバイクで疾走しています。一人が砂のくぼみにはまり転倒すると、砂の中からサメが現れ食われてしまいます。いなくなった友達を探す友人も、砂から現れたサメに食われてしまいます。
この島に、町長の息子ジミーが帰って来ました。保安官のジョーは顔を見て機嫌が悪くなります。ジミーが「妹のブレンダは?」と聞いたことにより、ジョーは怒りだします。ジョーは保安官代理の妹・ブレンダとこの町を守っていて、首だけになったバイクの若者の遺体を調べています。ブレンダは「サメの歯型だ」と言うものの、ジョーは「こんな丘までサメは来ない」と言います。
一方ジミーは父親である町長に「この町を復興させるために”サンドマンフェス”と銘打って一大イベントをやる計画をぶち上げます。以前もジミーの話に乗って失敗した父でしたが、そこは愛する息子の為に了承します。
島にイベント企画をするウィリーとエリン、そしてジミーが金を借りているトニーの弁護士アマンダがやってきます。そして会場となるビーチに案内すると、ジョーとブレンダに会います。話を聞いたジョーは「前回、オレの妻も含め15人藻犠牲者を出しておいてまたやるのか」と突き放し、ブレンダは「借金だけ残して逃げたくせに」と馬鹿にします。
ビーチでいちゃついていた若いカップルがサメに食われてします。この事態を受け、緊急集会を行い、「ビーチの閉鎖をする」と言うジョーに、町民たちは「ビーチを閉鎖したら収入がなくなる、島を出て行くぞ」と脅します。聞いていた町長が「24時間だけ閉鎖する、集会は終わりだ」と言って解散します。
ビーチ・シャークのネタバレあらすじ:承
解散中、アンガーという老人がやって来て「奴は砂の中を泳ぐビーチシャークだ。1万ドルで殺してやる」と言います。話を聞いていたサメ博士のジャック・パワーズの娘のサンディが、ジョーに話しかけます。「遺体を調べると、全て同じ歯型のサメだ」と教えます。ジョーはサンディに一目ぼれします。
その夜も町民二人がボートでサメに食われ、残ったのは4本の腕だけです。ジョーとサンディが腕を調べていると、サメの歯を見つけます。サンディは「古代サメのようだが、この歯はまだ成長段階で若い子供の歯だ」と言います。
その時ブレンダから無線で、「巨大サメを捕まえた」と一報が入ります。桟橋に行くと、見知らぬ男が巨大なホオジロザメを吊るしています。サンディがチェックすると「このサメじゃない、それに死後1週間たっている」と言います。単なる賞金稼ぎのイカサマで、獲った男はジミーに「賞金はもらえないのか」と聞きます。男はジミーが呼んでいた花火師のスパーキーだったのです。
町が急に停電になり、送電線の周りでうろつくスパーキー達をジョーが捕まえます。ジミーが呼ばれると、「パーティの為に呼んだ花火師で停電は直せる」とジョーに言います。その時ビーチで調査していたサンディがサメに追い込まれています。ジョーが助けに行くと、アンガスの言うビーチシャークでした。
やってきた町長が砂を泳ぐサメを見て「ビーチは閉鎖だ」と言います。そこへサメが砂から飛び出して町長を食うと、配線を直していたスパーキーも食われてしまいます。その時、スパーキーの持っていた電気ボックスが爆発し、サメは粉々になったのです。これを見たジミーは「サメはもう死んだ」と言ってパーティーの準備を進めます。
ビーチ・シャークのネタバレあらすじ:転
サンディから「サメの事がわかった」とジョーに連絡が入ります。サンディの研究室に行くと「サメは赤ちゃんだ。古代サメじゃなく、砂の中も泳げるように進化したサメだ。赤ちゃんがいるという事は母親サメもいるはずだ」と言います。
一方、埠頭にはエリンの勧誘作戦が功を奏し、多数の大学生が船から降り立ちます。ジョーとサンディはジミーに「まだサメはいる」と言って、パーティーの中止を迫りますが、「いるという証拠がない」と言って、ジミーはパーティを強行します。
”サンドマンフェス”がジミーのあいさつで始まります。DJが音楽を大音量で流し、ビーチで多くの大学生たちが踊りはじめます。この様子を高台からジョー、サンディ、ブレンダがサメに注意しながら見ています。
ステージ裏では、パーティーの成功にアマンダが興奮し、ジミーにキスを迫ります。丁度様子を見に来た元カノのブレンダが見て怒って帰ります。弁解をするジミーでしたが、そこへサメが現れ、アマンダが首だけ残して食われます。この騒動に出てきたウィリーとエリンんがアマンダの首を見つけ驚きます。「オレは降りる」と言って帰ろうとしたウィリーをエリンがサメに食わせます。ジミーはエリンに「このままパーティを続ける、君しかいない」と言います。
盛り上がるビーチの中をジミーが酒を飲みながら歩いていると、サメたちが現れ大学生たちを食いはじめます。逃げ惑う大学生の中、台無しになったパーティを悔しがるジミーをブレンダが助けに行きます。しかし逃げる途中、ブレンダは下半身を食われてしまいます。
ビーチ・シャークの結末
ジミーがブレンダの遺体にキスをしていると、ジョーから無線が入ります。ブレンダの死を知ったジョーは怒り狂い「お前を殺しに行く」とジミーに怒鳴ります。パトカーで逃げるジミーが、埠頭に集まる多数の大学生を見かけ、ジョーに知らせます。サンディになだめられたジョーはジミーに「大学生を避難させろ」と命じます。ジミーが拡声器で避難させているとアンガスがやって来ます。
「武器を集めてこい」と言うアンガスにジミーは警察署へ向かいます。そこにはジョーとサンディがいて、アンガスもやって来ました。アンガスは「サメを砂場に集めて、砂を溶かしてガラスの中に閉じ込める」と言います。
砂場にする場所に着くと、そこは海から砂浜が続く山のふもとです。「スピーカーで音と振動を出しここに集めればいい」と言うサンディに、「ナパームで砂を解かそう」とジミーが言います。
海辺からスピーカーを山のふもとまで並べます。そしてアンガスがレコードをセットします。ナパームといえば曲は”ワルキューレの騎行”です。大音量で曲が流れ出すと、サメたちがスピーカーに沿って砂場に集まります。その時、音が消えてしまいます。「配線が外れたんだ、見に行ってくる」とジョーが言います。サンディが「危険よ止めて」と言うと、ジミーが「僕が行く、元々は僕のせいだ」と言って走り出します。
配線はサメに引きちぎられていました。「僕には直せない」と言うジミーは大声で歌いはじめ、砂場にサメを集めます。そしてサメたちはジミーを食います。このタイミングでアンガスが火炎放射器を放つと、ナパームに引火しサメたちはガラスの中の閉じ込められたのです。
喜んだのもつかの間、山から母親の巨大サメが飛び出てきてアンガスを食ってしまいます。追い込まれたサンディが火炎放射器をサメの口に放り込んで逃げると、爆発し粉々になります。「ビーチシャークがミンチシャークになった」とジョーが言います。
トレーラーハウスから出てきたエリンが、トニーからの電話に「ジミーと連絡が取れない」と言っています。その時、砂からサメが出てきてエリンは食われてしまいます。
以上、映画「ビーチ・シャーク」のあらすじと結末でした。
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