異聞猿飛佐助の紹介:1965年日本映画。劇作家の福田善之が脚本を担当した映画のひとつで、篠田正浩の監督12作目にあたる。ラストシーンで、石原慎太郎が霧隠才蔵役で特別出演。石原慎太郎は篠田監督の次作「処刑の島」でシナリオを執筆することになる。
監督:篠田正浩 出演:高橋幸治(猿飛佐助)、戸浦六宏(稲村光秋)、渡辺美佐子、宮口精二、丹波哲郎、ほか
映画「異聞猿飛佐助」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「異聞猿飛佐助」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「異聞猿飛佐助」解説
この解説記事には映画「異聞猿飛佐助」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
異聞猿飛佐助のネタバレあらすじ:1
関ケ原の戦いの後、徳川家が覇権を得ますが、豊臣秀頼に従う大名も多く、まだまだ争いの火種はくすぶっている状態でした。間者、つまりスパイが暗躍したこの時期、ある忍者が信濃路を旅しています。彼の名前は猿飛佐助。彼が仕える真田家は東西どちらの陣営につくのか明らかにしていません。そのため、真田の思惑を探ろうとする連中が佐助にも接触してくるのです。この旅路で接近してきた浪人者である稲村光秋も、その1人のようです。用心しながらも彼と一緒に旅をする佐助。話をするうち、どうやら稲村の真意は別にあるようだと分かります。しかし、宿場で泊まった際、猪村は何者かに殺されてしまいます。
異聞猿飛佐助のネタバレあらすじ:2
やがて、佐助も徳川方隠密総帥である高谷左近一味に襲われることに。どうやら、高谷の隠密仲間郡山帯刀が豊臣側に寝返ったようです。稲村がその手引をしたことから、佐助もその仲間と間違えられたらしいのです。「郡山の居所を明かせ」と迫られる佐助ですが、もとよりそんな情報など知りません。逃げようとして捕らえられる佐助。しかし、左近にわざと逃亡させられ、諏訪藩の家老である堀川和孝の屋敷に匿われます。帯刀はこの和孝の息子でした。
異聞猿飛佐助の結末
やがて色々と探索の末、帯刀の居場所を突き止める佐助。徳川側だと見えた和孝も実は豊臣家に忠臣だと知って、この親子を逃がす手伝いをすることになります。一行が目指すのは豊臣家側の横河です。途中、橋の上で左近と切合になり、宿場まで行ってようやく彼を倒す佐助。旅も終わりに近づきます。しかし、佐助が霧隠才蔵を呼びに行ったすきに突然刃物が飛んできます。それによって和孝や帯刀が殺害。何も知らない佐助のところへ、豊臣方の野尻鷹之介という隠密総帥が近づきます。佐助は稲村を殺したのが鷹之介だと察知。本当の2重スパイは鷹之介で、すべては彼の策略でした。死闘を繰り広げる2人。鷹之介が優勢です。もう少しで殺られるというところで鷹之介の頭に鋭い苦無が刺さります。霧隠才蔵が助けに来たのです。ようやく佐助の旅は終わりました。
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