ソウ2の紹介:2005年アメリカ・カナダ映画。ソリッドシュチュエーションスリラー映画の第2弾。離婚後、息子との関係がうまくいかない刑事エリック。ある日同僚アリソンに呼ばれ、事件現場に赴くと、そこで顔見知りの男が惨殺されていた。現場の天井にはエリックへのメッセ―ジが。ついにジョンという星を挙げるも、すでに彼のゲームは始まっていた…。今回は監督が前作と変わり、ゲームの首謀者が逮捕されるという衝撃の展開から物語が進んでいきます。
監督:ダーレン・リン・バウズマン 出演:トビン・ベル、ドニー・ウォルバーグ、ディナ・メイヤー、リリク・ベントほか
映画「ソウ2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ソウ2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ソウ2の予告編 動画
映画「ソウ2」解説
この解説記事には映画「ソウ2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ソウ2のネタバレあらすじ:起
離婚後、関係がうまくいかない刑事のエリックとその息子ダニエル。ダニエルと仲違いをしたまま別れ、彼の行方を心配していました。そんなある日、エリックは同僚のアリソンに呼び出されて猟奇殺人の事件現場へと足を運びます。そこにはエリックの顔見知りの情報屋の惨殺死体が。さらに最近にわかに世間で話題をさらっている連続殺人犯ジグソウからエリック宛のメッセージが。彼は相手にしませんでしたが、刑事の勘を頼りに犯人が潜伏しているとおぼしき廃墟へとSWATを引き連れ赴きます。
ソウ2のネタバレあらすじ:承
そこにはジグソウが。数々のトラップで数名の隊員がやられてしまいますが、ついに犯人を捕らえることに成功しました。犯人はジョン・クレイマーという初老の男性。末期がんを患っていました。彼の指さす先にはモニターに映像が映っており、そこで震えるダニエルの姿もありました。ジョンはエリックにこう言います「私と2人で2時間話すゲームをしよう」。ダニエルの救出のため、またアリソンのすすめもあり、エリックはジョンのゲームに乗ることにしました。彼に動機やダニエルの居場所を聞くもはぐらかされ、らちがあきません。
ソウ2のネタバレあらすじ:転
一方モニターの中にはダニエルを含む8人が密室に捕らわれていました。うち一人は以前ゲームに参加した経験があるアマンダという女性で、彼女はすぐさまジグソウのテープレコーダーを見つけ出してルールを聞きました。8人が脱出するためにはお互いが協力する事。しかし彼らは解放までの時間以前に神経が破壊されるよう大気に混ざった少量の毒ガスを吸い続けていました。ジグソウの殺人トラップで一人目の犠牲者が発生し、密室空間はパニック状態に。残りの7人は部屋を出て別な場所へと足を進めますが、参加者を試すゲームが待ち受けていました。ひとり、またひとりと無残な死を遂げていく中、ついにザビエルという参加者が自分たちの共通点を発見しました。ダニエルを除く参加者全員は前科持ちで、エリックに冤罪で逮捕されていたのです。
ソウ2の結末
ザビエルは残忍な性格で、アマンダをひどい目に合わせ、あげく協力を要請したジョナスという男性を撲殺しました。脱出の為には参加者全員のうなじにつけられた番号を集めなくてはならず、ザビエルはアマンダとダニエルを殺害しようと追い回します。アマンダたちは白タイルの古く汚れたバスルームでザビエルと相対し、彼を撲殺します。その頃痺れを切らしたエリックはジョンに詰め寄り暴行を加え、ようやくダニエルの居場所に連れて行くと言わせました。ところが廃墟にはモニターに映っていた無残な死を迎えた参加者たちだけ。ジョンとエリックを取り逃がしたアリソンは、モニターの映像発信地を解析していました。そんな時、ジョンの金庫から生きた男性が発見ます。そう、ダニエルが生きていたのです。モニターの映像は1時間前のもので、ダニエルはジョンのゲームをクリアしていました。また参加者のアマンダはジョンの熱狂的な信者で、ジョンは彼女に遺志を継いでもらうため、ゲームを仕切らせていたのでした。その最初の被験者がエリック。そして豚の面をかぶったアマンダに鎖につながれ、エリックは死体だらけのバスルームに閉じ込められてしまうのでした。
「ソウ2」感想・レビュー
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アマンダはダニエルの唯一の味方で良い人そうに見えたのに、実は・・・というどんでん返しで最後に驚きました。注射器地獄のシーンとかも有名ですが、個人的には覗き穴のシーンも怖いです。ジョンには冷たくあたらない方が良いですね、ロクなことにはなりませんので。
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SAWシリーズはサスペンス要素も多く盛り込まれていて、いろんな謎が少しずつ明かされていくことに魅力を感じます。
前作ではアダム役も演じたリーワネルが脚本を一人でやっていましたが、2ではダーレンリンバウズマンと二人で脚本担当をしていて、私としては1を超えて目を離せない作品でした。
メイキング映像特典では、注射器の海に入るシーンを作り上げるために、スタッフの努力を見ることができます。
拷問器具(?)の作成シーンも見ることができて映画を見終わった後に見ることをおすすめします。
本編を見る前にメイキングを先にみてしまうとあぁ、そうなっているのかとマジックショーの裏側を見てしまった気分になるので、気を付けてください。
やたら残酷で血みどろのスプラッター映画、という偏見を持っていたのですが、実際に観てみると、見事なタイムリミットサスペンスであり、どんでん返しのあるミステリー映画でした。非常にうまく作られているなあ、と感じました。個人的にうまさを感じた点は、ダニエルが見つかったとき、ジグソウのセリフを回想して見せることで、トリックが観客にも登場人物にも前もって明らかにされていた、とわからせるシーンです。日本の映画だと、ここはダサくセリフで説明してしまうところだと思うのです。うまいつくりです。