映画「シークレット・アイズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シークレット・アイズの紹介：2015年アメリカ映画。アルゼンチン映画『瞳の奥の秘密』（2009年）をハリウッドでリメイクしたサスペンス・スリラーです。13年前の未解決殺人事件を追い続ける3人のFBI捜査官たち。そして事件は思わぬ展開へと突き進んでいきます…。
監督：ビリー・レイ 出演者：キウェテル・イジョフォー（レイモンド・“レイ”・カステン）、ニコール・キッドマン（クレア・スローン）、ジュリア・ロバーツ（ジェシカ・“ジェス”・コブ）、ディーン・ノリス（バンピー・ウィルズ）、マイケル・ケリー（レジナルド・“レグ”・シーファート）、ジョー・コール（マージン／ベックウィズ）ほか
この解説記事には映画「シークレット・アイズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
2011年9月11日の同時多発テロから1年経った2002年、アメリカ・ロサンゼルスでは政府とFBIが連携して『テロ対策合同捜査班』が編成されていました。FBI捜査官のレイモンド・“レイ”・カステン（キウェテル・イジョフォー）親友のジェシカ・“ジェス”・コブ（ジュリア・ロバーツ）とともにテロ対策班に参加していました。そんなある日、レイは検察局で新人の女性検事補クレア・スローン（ニコール・キッドマン）と出会い、その美しさに一目惚れしました。その時、駐車場のゴミ箱から遺体が発見されたとの通報が入り、レイとジェスは現場へ急行すると、遺体は何とジェスの娘キャロライン（ゾーイ・グラハム）だったのです。どうやらレイプされた後に捨てられたらしく、レイは取り乱して泣き崩れるジェスのために必ず犯人を捕らえると固く誓いました。
いたたまれなくなったジェスはロサンゼルスを離れることにし、引っ越しの手伝いをしていたレイはふと目にした写真の中にキャロラインをじっと見つめている不審な男が写っているのを発見しました。照合の結果、男の正体はマージン（ジョー・コール）という人物であることがわかりました。しかし、FBIの同僚はなぜかマージンに関わろうとせず、レイは上司のシーファート（マイケル・ケリー）を問い詰めると、マージンの正体は政府の諜報員であり、FBI上層部は殺人事件よりもテロ対策が重要だとして見て見ぬフリをしていたのです。怒りに燃えるレイは暴力的なマンガを所持していた容疑でマージンを逮捕しましたが、立件に消極的な上層部は証拠不十分を理由にマージンを釈放してしまいました。FBIに深く失望したレイは辞職して私立探偵となり、たった一人でキャロライン殺人事件の捜査を続けることを決めました。
事件から13年が経った2015年。レイはパソコンで刑務所送りになった受刑者一人ひとりの写真の照合をしていると、その中からマージンにそっくりな“ベックウィズ”なる男（ジョー・コール（二役））を見つけました。レイは検事に昇進していたクレアと13年ぶりに再会、協力を求めました。しばらくしてその場にジェスが現れ、13年ぶりの再会を果たしたレイはジェスにマージンを見つけたことを告げました。しかし、ジェスはなぜか怪訝な表情を浮かべていました。レイはベックウィズが自動車窃盗団のボスであることを突き止め、単独でアジトへ潜入するも捕まってしまい暴行を受けました。そこに駆け付けたのはレイのFBI時代の同僚だったシーファートとバンピー（ディーン・ノリス）でした。クレアから協力を断られたレイはあらかじめ彼らに連絡をしていたのです。レイらは銃撃戦の末にベックウィズを逮捕しますが、シーファートは撃たれて殉職してしまいました。
ジェスはレイの勝手な行動を非難すると、ベックウィズはマージンではないと告げました。その夜、レイとクレアを自宅へ招いたジェスは事情を打ち明けました。実は、マージンは13年前に死んだというのです。マージンが裁かれなかったことに恨みを抱いたジェスは自らの手で裁くことを決意、マージンの後をつけると警棒で殴ってトランクへ押し込み、人気のない河原で射殺したというのです。しかし、どうにも納得のいかないレイはジェスがまだ何かを隠していると思い、翌日密かにジェスの後をつけてみました。ジェスは人里離れた古い家畜小屋に入り、レイも潜入してみると、そこには鉄格子の檻に監禁され、老人のように変わり果てたマージンの姿がありました。マージンは実は死んでおらず、ジェスはあえてマージンを生かすことで死よりも辛い苦しみを与えようとしたのです。レイは拳銃を取り出し、考え込んだ後で拳銃をジェスに託しました。やがて小屋の中から一発の銃声が鳴り響き、外へ出たレイはスコップで黙々と穴を掘り始めました。
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