セラフィム・フォールズの紹介:2006年アメリカ映画。リーアム・ニーソンとピアース・ブロスナンのダブル主演で贈る西部劇です。かつて“セラフィム・フォールズ”という土地で起こった不幸な出来事を巡り、復讐心に燃える男と追われる男の、雪山そして荒野で繰り広げられる攻防戦を描きます。
監督:デヴィッド・フォン・アンケン 出演:リーアム・ニーソン(カーヴァー)、ピアース・ブロスナン(ギデオン)、マイケル・ウィンコット(ヘイズ)、アンジェリカ・ヒューストン(マダム・ルイーズ)、エド・ローター(パーソンズ)ほか
映画「セラフィム・フォールズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「セラフィム・フォールズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
セラフィム・フォールズの予告編 動画
映画「セラフィム・フォールズ」解説
この解説記事には映画「セラフィム・フォールズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
セラフィム・フォールズのネタバレあらすじ:起
1868年、冬のアメリカ・ネバダ州のルビー山脈。ギデオン(ピアース・ブロスナン)は捕えた野ウサギを焚き木で焼いていたところでした。そこに銃声が数発鳴り響き、ギデオンは左腕を撃たれてその場から逃げ出しました。ギデオンに発砲したのはカーヴァー(リーアム・ニーソン)と彼に雇われた賞金稼ぎたち、ポープ(ロバート・ベイカー)とヘイズ(マイケル・ウィンコット)、パーソンズ(エド・ローター)にキッド(ジョン・ロビンソン)の計5人です。
ギデオンが冷たい川に転落しながらも何とか這い上がり、熱したナイフで左腕から弾丸を摘出、まずはポープをナイフで殺した後、クマ用の罠を張ってキッドを捕えました。カーヴァーはもがき苦しむキッドをピストルで楽にさせました。続いてギデオンはカーヴァー一味を誘き寄せるために火を起こし、物陰に隠れて始末しようとするも果たせず、逃げたギデオンは一軒の開拓者の家に逃げ込みました。
セラフィム・フォールズのネタバレあらすじ:承
ギデオンは馬を盗もうとしていたところ、この家の娘シャーロット(シャノン・ゼラー)に見つかってしまいライフルを突きつけられました。しかし、ギデオンは怪我と極度の疲労から倒れ込んでしまい、シャーロットはギデオンを家に連れて行くと怪我の手当てを施しました。ギデオンは帰って来たシャーロットの父に馬を売ってくれるよう頼みますが断られ、一晩だけ泊めてもらえることになりましたが、ギデオンは夜中に馬を奪って逃亡しました。
それから程なくしてカーヴァー一味がシャーロットの家に現れ、ギデオンの行方を聞いてきました。その際、馬が奪われたことを知ったカーヴァーは、死んだ仲間の馬を代わりにシャーロット一家にあげることにしました。
一方のギデオンは、線路建設中のテント村を経て、逃走中の銀行強盗3人組に遭遇しました。そのうちの一人はギデオンのことを知っており、ギデオンはその男に殺されそうになったので逆に殺し、馬を奪って逃走しました。
セラフィム・フォールズのネタバレあらすじ:転
ギデオンを追うカーヴァー一味でしたが、所詮は金で雇われただけの関係なので次第に仲違いをし始めました。やがて一味はギデオンが殺した銀行強盗の死体を発見、それを見たパーソンズはこの男もまた懸賞金が付いたお尋ね者であり、その死体を連れて行けばギデオン追跡の報酬よりも高い250ドルになるので自分はここで降りる、と言い出しました。カーヴァーはパーソンズの馬を撃ち殺し、連れて行きたければ歩いていけ、と突き放しました。パーソンズは男の死体を抱えて一味から離れました。
その頃、平原を逃げていたギデオンでしたが、とうとう馬は力尽きて倒れ込みました。ギデオンは「もういいんだ、よくやったよ」と馬の首をナイフで切って仕留めました。その後、カーヴァー一味は馬の死体を発見、周囲を探していたところ、何と馬の腹の中からギデオンが飛び出してヘイズを倒し、一人残ったカーヴァーと対峙しました。そこでなぜカーヴァーがここまで執拗にギデオンを追っていたのかが明らかになっていきます。
セラフィム・フォールズの結末
かつての南北戦争時代、北軍の大尉だったギデオンは部隊を率いて南軍の残党狩りに出向いていました。やがてギデオンの部隊は南軍の大佐だったカーヴァーの家を包囲、部下が家の中を探索したところ、家の中にはまだ生まれて間もないカーヴァーの赤ん坊の姿がありました。しかし、部下はギデオンへの報告を怠り、ギデオンの部隊はそのままカーヴァーの家に火を放ち、赤ん坊を助けに家の中に入ったカーヴァーの妻ローズ(アンジー・ハーモン)と長男は焼死してしまったのです。罪の意識に苛まれたギデオンは除隊を願い出、一方の家族全員を失ったカーヴァーは復讐の鬼となり、以後3年間に渡ってギデオンを追い続けていたのです。
遂にギデオンとカーヴァーの最後の一騎打ちが始まりました。渾身の殴り合いのあとギデオンはカーヴァーの腹を銃で撃ち、そしてカーヴァーの銃を自分の頭に当てて「お前の意思だ」と覚悟を決めますが、カーヴァーは引き金を引きませんでした。戦い終えたギデオンとカーヴァーはそれぞれ別の方向へと歩き出し、その場には突き刺さったギデオンのナイフと水筒だけが残されていました。
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