セルジオ 世界を救うために戦った男の紹介:2020年アメリカ映画。国連人権高等弁務官を務めていたセルジオは、東ティモール独立を支えるなど輝かしい経歴をもっています。そんなセルジオがイラク戦争をきっかけにバグダッドへと派遣されます。国連は独立した組織であると自覚を持って取り組んでいたセルジオでしたが、爆発事件に巻き込まれてビルの下敷きになってしまいます。意識が朦朧とする中、セルジオは過去を振り返っていきます。ドラマ『ナルコス』で最恐麻薬王であるパブロ・エスコバルを演じて高く評価された、ヴァグネル・モウラがセルジオを演じます。
監督:グレッグ・バーカー 出演:ヴァグネル・モウラ(セルジオ)、アナ・デ・アルマス(カロリーナ)、ブライアン・F・オバーン(ギル)、ブラッドリー・ウィットフォード(ポール)、クレーメンス・シック(ギャビー)、ほか
映画「セルジオ 世界を救うために戦った男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「セルジオ 世界を救うために戦った男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
セルジオ 世界を救うために戦った男の予告編 動画
映画「セルジオ 世界を救うために戦った男」解説
この解説記事には映画「セルジオ 世界を救うために戦った男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
セルジオ 世界を救うために戦った男のネタバレあらすじ:起
2003年、セルジオは国連人権高等弁務官を務めており、イラク戦争が勃発したためイラクのバグダッドで4ヶ月働くことになりました。しかし、その3ヶ月後にカナルホテルにある国連本部で爆破事件が起き、セルジオは同僚のギルと共にビルの下敷きとなってしまいます。
遡ること3ヶ月前。アメリカ特国連使ポール・ブレマーは、イラクからの早期撤退を希望していましたが、食料不足などイラクの復興がなかなか進まず、イラク国民はアメリカに対して不満を募らせています。そのポールとセルジオは何かと衝突しており考え方が対立しています。
世界に真実を知らせたいセルジオは、占領の人権侵害を安全保障理事会に報告することを決意します。それを聞いて「その行為は許されないことだ」と言いポールは焦ります。その後にイラクの国連本部で爆発が起きます。
セルジオ 世界を救うために戦った男のネタバレあらすじ:承
3年前、セルジオは東ティモールで務めており、そこでカロリーナと出会います。その頃、東ティモールではインドネシアからの独立戦争を長年続けていました。セルジオはその戦争を終わらせるべく、シャナナ・グスマン将軍と話合いの場を設けます。
しかし、「独立のために24年間戦い続けたから簡単にはこの戦争を終われない」と断わられてしまいます。諦めることなくセルジオは再びグスマン将軍の元へと足を運びます。しかし、グスマン将軍が戦争の沈静化を認めることはありませんでした。
それにセルジオは怒りを抱き、カロリーナがそんなセルジオを慰めます。その頃から2人は深い関係になっていきます。
場面は爆発した頃に戻り、多くの犠牲者が出たこの爆発事故。まだ建物の下敷きになっているセルジオとギルでしたが、居合わせた米軍の医療スタッフが助けが来るまでの時間稼ぎの手当てをしてくれます。ギルは足がはさまれており、モルヒネを投与しないといけないくらいの危険な状態でした。
セルジオ 世界を救うために戦った男のネタバレあらすじ:転
場面はセルジオが東ティモールに勤務していた時に戻り、セルジオはインドネシア大統領官邸へと訪れています。この政府は何十年もティモール人を抹殺してきました。インドネシア大統領と会談をする際に、24年間で20万人が亡くなくなったことを謝罪してほしいとセルジオは依頼します。
それに怒ったインドネシア大統領でしたが、セルジオの交渉の上、インドネシアが謝罪する形となり交渉が成立します。セルジオの助けによって東ティモールは独立をすることができました。独立した夜に、セルジオは一般市民のパーティーへカロリーナと訪れ、幸せを噛みしめます。
場面はセルジオがバグダッドに来た頃に戻り、イラクの情勢が悪かったために、米軍が国連を手厚く警備をしていました。国連は独立した組織であるとわきまえていたセルジオは、国連が占領軍の一員だと思われたくないことを理由に、ここから出て行ってほしいと米軍に指示をします。
その対応をセルジオの仲間たちは不服に感じていました。その姿をみたセルジオは、「イラクの人々に向き合うためにバグダッドに来たことを忘れて欲しくない。」とみんなに喝を入れます。
セルジオ 世界を救うために戦った男の結末
場面は爆発後に戻り、なかなかセルジオたちの助けが来ません。これ以上ギルにモルヒネを投与すると死んでしまうので、ここから出るために足を切断するべきとの判断が下されます。切断中、米軍の警備を撤退させなければこんな事件は起きなかった、と責任を感じたセルジオはずっとギルに謝り続けました。
一方その頃、カロリーナは爆発の被害を受けたものの自ら歩ける状態でした。カロリーナは必死でセルジオを探し、ビルの隙間からセルジオの存在を確認して声を届けました。カロリーナが生きていたことにセルジオは安堵します。
意識が遠のくセルジオ。イラクの勤務が終了したら国連を辞めて学者に戻り、自分の故郷ブラジルに帰ることをカロリーナと約束します。しかし、セルジオはカロリーナに指輪を残して、帰らぬ人となりました。
この爆破をきっかけに国連はイラクを撤退し、内線は悪化しました。この爆破を指示したのはイラク、アルカイダの指導者ザルカーウィーでした。彼は後に殺害されましたが、創始したイスラム過激派組「ISIS」は2020年現在も健在です。帰国後、カロリーナはブラジルでセルジオの妻と認められます。
以上、映画「セルジオ 世界を救うために戦った男」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する