七人の無頼漢(ぶらいかん)の紹介:1956年アメリカ映画。7人組の悪党に妻を殺され、金を奪われた元保安官が、幌馬車の夫婦と出会いながら悪党たちに復讐していく様を描いた西部劇です。名優ジョン・ウェインがノンクレジットでプロデューサーとして参加しています。
監督:バッド・ベティカー 出演者:ランドルフ・スコット(ベン・ストライド)、ゲイル・ラッセル(アニー・グリーア)、リー・マーヴィン(ビル・マスターズ)、ウォルター・リード(ジョン・グリーア)、ジョン・ラーチ(ペイト・ボディーン)、ドン・“レッド”・バリー(クリート)、ジョン・ベラディーノ(クリント)、ジョン・フィリップス(ジェド)、チャック・ロバーソン(メイソン)、スチュアート・ホイットマン(コリンズ中尉)、ほか
映画「七人の無頼漢」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「七人の無頼漢」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
七人の無頼漢の予告編 動画
映画「七人の無頼漢」解説
この解説記事には映画「七人の無頼漢」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
七人の無頼漢のネタバレあらすじ:起
元保安官のベン・ストライド(ランドルフ・スコット)は、7人組の無頼漢に金融機関「ウェルズ・ファーゴ」集配所の事務員だった愛妻を殺され、復讐に燃えていました。一味を追うストライドは、7人のうちクリント(ジョン・ベラディーノ)とジェド(ジョン・フィリップス)を見つけて射殺、馬を奪って旅を続けました。
旅の途中、ストライドは泥にはまって立ち往生している幌馬車を見つけ、乗っていたジョン・グリーア(ウォルター・リード)と、その妻アニー(ゲイル・ラッセル)に協力して馬車を移動させました。夫婦に感謝されたストライドは、たまたま夫婦と行き先が同じなので、ひとまず同行することにしました。
ジョンはストライドに、ある仕事を請け負っていることを明かし、これからカリフォルニアのフローラヴィスタに向かうと伝えました。ジョン夫婦はストライドがかつて住んでいたシルヴァースプリングスに立ち寄っていました。
七人の無頼漢のネタバレあらすじ:承
旅の途中、ストライドとジョン夫婦はコリンズ中尉(スチュアート・ホイットマン)率いる騎兵隊に出くわし、これより先住民を討伐するのでフローラヴィスタに行くのは無理だと告げられました。しかし、ストライドはジョン夫婦を見捨てることができず、警戒しながら駅馬車の休息所に入って様子を確認したところ、自分がかつて逮捕したことがあるビル・マスターズ(リー・マーヴィン)とクリート(ドン・“レッド”・バリー)がその場にいました。
ストライドは自分は無実だと訴えるマスターズを警戒しつつ、ジョン夫妻に今夜はここに泊まると伝えました。しかし、マスターズはストライドが保安官だったことを、ストライドの妻が殺されたことをジョン夫妻に教え、ジョンはその途端に顔色を変えました。
アニーはストライドにこのことで尋ねてみると、12年間保安官を務めたストライドは半年前に選挙で落選し、職探しの末にようやく保安官補の職は得たもののプライドが許さず、妻が働きに出たことを打ち明けました。
ストライドの妻は事件当日も集配所で働いており、集配所が7人組に襲撃された際に2万ドルの金塊も奪われたのです。マスターズはストライドに自分の目的は敵討ちなどではなく金塊であると伝え、7人組の情報については教えようともしませんでした。
七人の無頼漢のネタバレあらすじ:転
翌日、ストライド一行はマスターズとクリートを連れ、先住民らを追い払いながら移動を続けました。やがて砂漠を通過した一行は先住民に追われていた男(クリフ・ライオンズ)を助けましたが、実はこの男は7人組の一人であり、ストライドを背後から狙いましたがマスターズに射殺されました。マスターズはストライドに、この男はストライドのことを知っていたようだと伝えました。
一行は途中で休憩に入り、ストライドはアニーから妻のことで自分を責めないでと慰められました。そんなアニーにマスターズは好意を抱き、マスターズが無礼な話をすることに腹を立てたストライドはマスターズを殴ってクリート共々追い出しました。その後、ストライドはアニーから敵がフローラヴィスタにいるのではと尋ね、ストライドはそうかもしれないと答えました。
その頃、マスターズとクリートは一足先にフローラヴィスタに辿り着き、7人組のボスであるペイト・ボディーン(ジョン・ラーチ)に会っていました。ボディーンはマスターズを仲間に引き入れようと考え、奪った金塊をジョンに運ばせていることを明かしました。
七人の無頼漢の結末
ストライドはジョン夫妻よりも先にフローラヴィスタに向かうことにし、二人に別れを告げました。ところが、ストライドは途中の岩場でボディーンの手下メイソン(チャック・ロバーソン)らに襲われ、何とか倒したものの負傷して意識を失ってしまいます。
ストライドはジョンとアニーに助けられ、二人はストライドをフローラヴィスタに連れて行って医者に診せようかと考えましたが、ジョンはここでアニーに、実は金に困っていたためにボディーンから金塊を運ぶ仕事を依頼されたことを打ち明けました。
そのことを知ったストライドは金塊を使ってボディーン一味を誘き寄せることを思いつき、自分が囮になるので金塊を街に置いたら立ち去るようジョンに指示しました。しかし、ジョンはストライドを放っておけずにフローラヴィスタに向かい、町に着いたジョンはボディーンに金塊がストライドの元にあると告げました。
しかし、保安官に通報しようとしたジョンはボディーンに殺されてしまい、ボディーンは手下を率いてストライドの待つ渓谷へと向かいました。待ち構えていたストライドはボディーン一味と対決しますが、ボディーンは後からやって来たマスターズに殺され、マスターズはクリートをも殺しました。
ストライドの前に現れたマスターズはジョンが死んだことを伝え、金塊を独り占めにしようとしましたが、ストライドは一瞬早く銃を抜いてマスターズを倒しました。
その後、「ウェルズ・ファーゴ」に金塊を返したストライドは、シルヴァースプリングスで保安官補になることをアニーに伝え、彼女に別れを告げて旅立ちました。
以上、映画「七人の無頼漢」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する