担え銃/チャップリンの兵隊さんの紹介:1918年アメリカ映画。何をやっても駄目な歩兵が、思わぬ大戦果を上げる様子を描いた戦争風刺コメディの傑作。第一次世界大戦の最中、ヘマを繰り返すアメリカの歩兵チャーリーは、訓練が終わるとすぐさま寝台に飛びつき眠りに落ちた。そんな彼も西部戦線に出征し、危険な斥候任務に志願する。木に化けながら捕まった戦友を助けた彼は、1人のフランス娘と出会った。チャーリーはドイツ将校に狙われた彼女を助け、更に戦線視察にやって来たドイツ皇帝の一行をそっくり捕虜にしてしまう。チャーリーは賞賛を持って迎えられるが、全ては彼が見ていた夢の出来事であった。別題は「チャップリンの 兵隊さん」「担へ銃」。監督・脚本・主演を務めるのは、喜劇王チャールズ・チャップリン。
監督:チャールズ・チャップリン 出演:チャールズ・チャップリン(歩兵)、エドナ・パーヴィアンス(娘)、ヘンリー・バーグマン(太ったドイツの兵士/ヒンデンブルク元帥/バーテンダー)、シドニー・チャップリン(チャーリーの同志/ドイツ皇帝)、アルバート・オースチン(アメリカ兵/ドイツ兵/皇帝の運転手)ほか
映画「担え銃/チャップリンの兵隊さん」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「担え銃/チャップリンの兵隊さん」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「担え銃/チャップリンの兵隊さん」解説
この解説記事には映画「担え銃/チャップリンの兵隊さん」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
担え銃/チャップリンの兵隊さんのネタバレあらすじ:ドジな歩兵
時は第一次世界大戦の最中。何をやっても駄目なアメリカ軍の歩兵チャーリーは、訓練中ずっと上官から注意をされていました。訓練が終わると、すぐにテントに戻り寝台にダイブして眠ります。そんな彼も西部戦線へ出征することになりました。
塹壕で敵の爆撃を背に受けながら、遠い故郷を思い起こします。兵士達にそれぞれの故郷から荷物が届きました。沸き立つ塹壕内ですが、チャーリーには何も届きません。気の毒がる戦友が食べ物を分けてくれようとしますが、チャーリーは断って肩を落としました。少しして、ようやくチャーリーにも荷物が届きます。
大喜びで開封すると、中にはリンバーガーチーズが入っていました。激臭に思わず仰け反ったチャーリーは、ガスマスクを装着し、手榴弾よろしく敵の塹壕にリンバーガーチーズを放り投げます。チーズが直撃したドイツ兵はパニックになり、塹壕内は大騒ぎになりました。
担え銃/チャップリンの兵隊さんのネタバレあらすじ:チャーリーの悲喜交々
雨が降ると、塹壕内は水浸しになります。チャーリーは呼吸だけ出来るようにして、水の中に体を横たえました。翌朝。全身びしょ濡れのチャーリーは、寒さに震えながら起床します。すると、15分後に攻撃開始だと伝令がありました。
チャーリーは敵の爆撃を背に、ちょくちょくドッグタグを確認します。落ち着かないチャーリーはコイントスに失敗したり、鏡を確認すると割れていたり、3人一度にタバコに火をつけてしまったりと縁起の悪いことに立て続けに遭遇しました。
15分後、攻撃が始まります。最後に塹壕を飛び出していったチャーリーは、1人で13人を包囲し捕虜とすることに成功しました。
担え銃/チャップリンの兵隊さんのネタバレあらすじ:フランス娘との出会い
斥候任務のために志願者を募る兵士。チャーリーは勢いで手を挙げてしまいますが、それは死ぬかも知れない危険な任務です。敵陣に潜り込むことを指示されたチャーリーは、木に変装して歩いていきました。敵兵が近づいて来ると立ち止まり、本物の木のように微動だにしません。
単独で行動していた戦友がドイツ兵に捕らえられ、危うく銃殺されそうになりました。居合わせたチャーリーは不意を突いて殴りかかり、戦友を助けます。ドイツ兵に追われたチャーリーは、半壊状態の民家に逃げ込みました。そこで美しいフランス娘と出会い、すっかり仲良くなります。
そこへ敵兵がなだれ込んで来ました。大急ぎで逃げ出したチャーリー。家が重みに耐え切れずに潰れてしまったため、逃げることは出来ました。しかしフランス娘が連合軍援助の罪で逮捕されてしまいます。ドイツ将校に手篭めにされそうになりますが、暖炉から侵入したチャーリーが将校を殴って気絶させました。
担え銃/チャップリンの兵隊さんのネタバレあらすじ:思わぬ好機
ドイツ将校をクローゼットに閉じ込めた途端、外が騒がしくなりました。何とドイツ皇帝達が前線の視察にやって来たのです。チャーリーは急いで将校の軍服に着替え、ドイツ兵の振りをしてやり過ごしました。
上手くフランス娘と外に出ると、またしても捕まった戦友が連行されて来ます。チャーリーは戦友を痛めつける振りをして油断を誘い、皇帝の車の運転手を昏倒させました。チャーリー達は運転手を装い車に乗り込みます。
そこに何も知らないドイツ皇帝達が戻って来ました。チャーリー達はそのまま車を走らせ、ドイツ皇帝一行を一気に捕虜にしてしまいます。
担え銃/チャップリンの兵隊さんの結末:平和と友好と、幻
チャーリー達の活躍はすぐに連合軍に広まり、彼らは大歓声の中迎えられました。とんでもない戦果を上げたチャーリー達は同志達に担がれ、喜びの声を上げます。「世界に平和を 人類に友好の心を」と字幕が出て来て、これにて大団円。
かと思いきや、チャーリーは戦友達に叩き起こされます。全てはテントの寝台で彼が見ていた夢だったのです。チャーリーの戦争はまだ続きますが、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「担え銃/チャップリンの兵隊さん」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する