刺青 SI-SEIの紹介:2005年日本映画。シンクロ中に整体師の精像に誘拐された美妙は、彫師であった精像から刺青を入れられることになります。理想の肌を見つけた精像の言われるがまま、刺青を彫らせる美妙でしたが、二人の立場は次第に逆転し、驚愕の真実を知ることになるという内容の官能ドラマです。吉井怜さんが惜しげもなく裸体を披露します。
監督:佐藤寿保 出演者:吉井怜(美妙)、弓削智久(精像)ほか
映画「刺青 SI-SEI」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「刺青 SI-SEI」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「刺青 SI-SEI」解説
この解説記事には映画「刺青 SI-SEI」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
刺青 SI-SEIのネタバレあらすじ:起
プールでシンクロの練習をする美妙。プールから上がると、整体師・精像によるマッサージが始まります。目覚めた美妙は水着のまま寝かされています。横にはマッサージをしていた精像が座っています。精像は美妙を眠らせ誘拐していたのでした。
絵画の修復を仕事とする精像は、「ここは潜水艦の中だ」と言いながら、自分の修復した様々な絵画を美妙に見せながら話をします。一冊の本を取り出すと、人殺しの絵が描かれています。やがて美妙が、それを食い入るように見はじめると、精像は美妙について調べた写真をスクリーンに順番に写し、経歴をしゃべりはじめます。
ストーカー行為のような精像に、美妙は怒りをぶつけます。すると精像は「オレは彫り物師だ。整体師をしながら理想の肌を探していた。そして求める肉体に巡り合えた」と言います。
刺青 SI-SEIのネタバレあらすじ:承
「肌に彫り物を入れる事にした」と精像が言うと、「刺青の事?」と美妙が聞きます。精像がうなずくと、美妙は「変化(へんげ)したい」と言って、刺青を入れられることを受け入れたのでした。
何を刺青にするか選ぶ精像に、「私に会わなければ、ただの絵画の修復師のままだったんでしょう?」と美妙が強気になり、徐々に立場が逆転します。そして美妙は「女郎蜘蛛を入れて」と言います。精像がスクリーンに女郎蜘蛛を映し出すと、美妙が「足が胸までくる様にして」と言います。
精像は「昔、彫精という彫師がいた。理想の女に会い女郎蜘蛛の刺青を入れた。女は彫精に性を求め、男の子を産んだ」と言うと、美妙が「それがあなたね」と言います。精像は話を続け「その後、彫精は自分の目を潰し隅田川に身を投げた。女が殺したとも言われている。そして女郎蜘蛛の女は次々男の体を求めて殺し続けた。しかし女は、彫精が体に埋め込んだ針によって死んでしまった」と言いました。
刺青 SI-SEIのネタバレあらすじ:転
「女郎蜘蛛は彫らない」と言う精像は、美妙と一緒に彫る絵を探します。そしてたどり着いたのが『滝夜叉姫』でした。精像はローソクの灯だけで、美妙の肌に滝夜叉姫を彫りつづけます。
何日かが経ち、美妙が眠りから覚めます。「早く絵を見たい」と言う美妙に「オレとお前は腹違いの兄妹だ」と言ったのです。ボディスーツを脱いだ美妙は驚きます。刺青は背中だけでなく、足まで全身に彫られていたのです。
美妙は「私に彫りたかったと言うより、女郎蜘蛛の女に復讐したかったんでしょう、そして私の皮を剥いでコレクションにするんでしょう」と言います。そして美妙は精像に抱き着き、手にしたメスで刺殺したのです。
刺青 SI-SEIの結末
死んだ精像を残し、美妙は精像の特殊眼鏡をかけて、出口を探します。やがて扉を見つけ、狭く暗い階段を登ります。
のぼった先にはマンホールのふたがあります。地上に出た美妙に飛び込んできたのは、目の前の海でした。潜水艦の中だという言葉もまんざらの嘘でもなかったようです。
ボディースーツをはだけ、滝夜叉姫の美妙の刺青を見せながら海を見つめる美妙の首筋に針が飛び出します。母・女郎蜘蛛の女と同じように、ハリを体に仕込まれていた美妙は死んでしまいます。そして美妙は滝夜叉姫の刺青を泳がせるように水中を漂ったのでした。
以上、映画「刺青 SI-SEI」のあらすじと結末でした。
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