世界にひとつのプレイブックの紹介:2012年アメリカ映画。同名小説を原作に、デビッド・O・ラッセルがメガホンを取った、風変わりなラブコメディ。妻の浮気で精神的な病を抱えた男・パットと、夫の死で自暴自棄になっている少し風変わりなティファニーの、でこぼこな恋愛を描く。リアルな人間描写と名優たちによる共演が素晴らしく、第85回アカデミー賞では、ヒロインを演じたジェニファー・ローレンスが主演女優賞を獲得し、その他8部門ノミネートされた。
監督:デヴィッド・O・ラッセル キャスト:ブラッドリー・クーパー(パット)、ジェニファー・ローレンス(ティファニー)、ロバート・デ・ニーロ(パット・シニア)、ジャッキー・ウィーヴァー(ドロレス)、クリス・タッカー(ダニー)、アヌパム・カー(パテル)、ジョン・オーティス(ロニー)、ほか
映画「世界にひとつのプレイブック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「世界にひとつのプレイブック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
世界にひとつのプレイブックの予告編 動画
映画「世界にひとつのプレイブック」解説
この解説記事には映画「世界にひとつのプレイブック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
世界にひとつのプレイブックのネタバレあらすじ:起
妻の浮気現場を目撃してしまったショックがきっかけで躁うつ病を患ってしまったパット(ブラッドリー・クーパー)は、8ヶ月で精神病院から退院してきたが、退院後も元妻ニッキ(ブレア・ビー)との復縁を望んでいた。周囲の反対を押し切り、どうにかニッキとヨリを戻そうと日々奮闘しているパットは、ある日、友人ロニー(ジョン・オーティス)のホームパーティに招待される。そこでロニーの義妹であるティファニー(ジェニファー・ローレンス)に出会うパット。ティファニーもまた、夫の突然死にショックを受けセックス中毒となり、セラピーの治療を受ける者だった。風変わりなティファニーからのセックスの誘いを断ったことがきっかけとなり、二人はちぐはぐな友人関係を始める。
世界にひとつのプレイブックのネタバレあらすじ:承
そこでティファニーは、パットの元妻ニッキと連絡をとるための橋渡しを条件に、彼をダンスコンテストのパートナーへ誘い出す。気乗りしないパットだったが、ティファニーとの友情を紡ぎ熱心にダンスに付き合う自分の姿を見れば、元妻も再び振り向いてくれるかもしれないという期待から、ティファニーのコンテスト出場を手伝うことに。ダンスレッスンの最中、ティファニーは元妻ニッキからの手紙をパットに渡す。舞い上がったパットは熱心にダンスレッスンに付き合うが、それを見て少し寂しげな顔をするティファニーがいた。
世界にひとつのプレイブックのネタバレあらすじ:転
レッスンも友情も、軋轢のあった兄や家族とも順調に進んでいると見えた矢先、アメフトのノミ屋をやっているパットの父(ロバート・デニーロ)が全財産を賭けた勝負に負けてしまう。おまけに、父に頼まれ観戦に行ったその試合では、騒動に巻き込まれ傷害事件を起こしてしまうパットと兄。コンテスト間近にもかかわらず、ダンスレッスンの約束をすっぽかしてしまったパットの元に、ティファニーが訪れる。
実は家族や周囲の友人からも、変人のティファニーと付き合うことを止められていたパットだったが、おしかけてきたティファニーの雄弁な説得により、自分たちのダンスコンテストの得点も賭けて、もう一度、起死回生の為のアメフトの賭けをセッティングする。
世界にひとつのプレイブックの結末
ダンスコンテスト当日、会場にパットの元妻ニッキの姿があった。それを見たティファニーは愕然として取り乱す。実はパットに、ニッキからの手紙だといって書いた手紙はティファニーが捏造したものであり、当日ニッキが会場にくると言ったのはティファニーの嘘だったのだ。自暴自棄になり出番の前に酒を飲みまくるティファニーをようやく見つけ出し、なんとかコンテストで無事にダンスが終了する。二人は賭けにセッティングした得点をクリアし、パットの家族や友人みんなで歓喜する。
するとティファニーはいつの間にか会場から消えていた。それに気づいたパットは、父親に説得される。ティファニーの愛は本物であると。会場を出て行ったティファニーを追いかけるパット。彼もいつしか、元妻ニッキへの未練を断ち切っていたのだ。誰もいない夜の街角で二人はキスをし、晴れて恋人となるのだった。
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