スパイダーマン:スパイダーバースの紹介:2018年アメリカ映画。マーベル・コミックを代表する人気ヒーロー“スパイダーマン”の映画版第7作にしてシリーズ初となる3DCGアニメ作品です。本作では原作にも登場する2代目スパイダーマンことマイルス・モラレスが主人公となり、無数の並行世界から現れた複数のスパイダーマンたちと手を組んで巨悪に立ち向かう姿を描きます。第91回アカデミー賞の長編アニメーション部門を受賞しています。
監督:ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン 声の出演:シャメイク・ムーア(マイルス・モラレス/スパイダーマン)、ジェイク・ジョンソン(ピーター・B・パーカー/スパイダーマン)、ヘイリー・スタインフェルド(グウェン・ステイシー/スパイダーグウェン)、ニコラス・ケイジ(ピーター・パーカー/スパイダーマン・ノワール)、マハーシャラ・アリ(アーロン・デイヴィス/プラウラー)、ゾーイ・クラヴィッツ(メリー・ジェーン・“MJ”・ワトソン)、ブライアン・タイリー・ヘンリー(ジェファーソン・デイヴィス)、リリー・トムリン(メイ・パーカー)、ルナ・ローレン・ベレス(リオ・モラレス)、ジョン・ムレイニー(ピーター・ポーカー/スパイダー・ハム)、キミコ・グレン(ペニー・パーカー)、リーヴ・シュレイバー(ウィルソン・フィスク/キングピン)ほか
映画「スパイダーマン:スパイダーバース」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スパイダーマン:スパイダーバース」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スパイダーマン:スパイダーバースの予告編 動画
映画「スパイダーマン:スパイダーバース」解説
この解説記事には映画「スパイダーマン:スパイダーバース」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スパイダーマン:スパイダーバースのネタバレあらすじ:起
ニューヨーク、ブルックリン。高校生のマイルス・モラレス(シャメイク・ムーア)は父で警察官のジェファーソン(ブライアン・タイリー・ヘンリー)の勧めに寄り全寮制の進学校へと転校することになりました。そんなマイルスは親しい友達の多くいる地元の学校を離れたくなかったのですが、ジェファーソンは弟アーロン(マハーシャラ・アリ)のようになりたくなければ耐えるよう諭しました。そんなジェファーソンは、ニューヨークの平和を守るヒーロー“スパイダーマン”のことを快く思っていませんでした。
マイルスは厳格な校風と慣れない環境で友達もできず、勉強にもついていけなくなっていました。そんなマイルスは夜になると寮を抜け出し、ニューヨークの街を歩きながら尊敬する叔父アーロンの元に向かいました。マイルスの学校生活の悩み相談に乗ってくれたアーロンは、マイルスを鉄道の高架下に連れて行きました。二人はこの壁でグラフィティをしていたところ、マイルスは1匹の突然変異した蜘蛛に咬まれました。
スパイダーマン:スパイダーバースのネタバレあらすじ:承
翌日、マイルスはいつのまにか自分の身体能力が目覚ましく向上していることに気付きました。マイルスは転校生のグウェン・ステイシー(ヘイリー・スタインフェルド)の身体に触れた際に手が彼女の髪の毛から離れなくなってしまい、彼女はやむなくその部分の髪の毛を刈り上げざるを得ませんでした。その後、マイルスは天井や壁に張り付く能力や驚異のジャンプ能力が自分に備わっていることを知り、自分はあのスパイダーマンと同じような能力を得たことに気付きました。
マイルスは真相を確かめるため再び高架下を訪れたところ、そこではあのスパイダーマン(クリス・パイン)が怪物グリーン・ゴブリン(ヨーマ・タコンヌ)と交戦しており、マイルスは混乱の最中、駅の地下道で“キングピン”ことウィルソン・フィスク(リーヴ・シュレイバー)が加速器を使って異世界への扉を開く実験をしていました。スパイダーマンは加速器を止めようとしましたが加速器は誤作動を起こしてしまい、グリーン・ゴブリンは死亡、スパイダーマンも重傷を負ってしまいます。スパイダーマンはマイルスに加速器のキーとなる小型メモリを託し、キングピンにとどめを刺されました。
スパイダーマンの死はニューヨーク中に衝撃を与え、マイルスは玩具店でスパイダーマンのコスプレを着てスパイダーマンの葬式に参列しました。そして、マイルスは自らの能力を活かしてスパイダーマンの跡を継ぐ決意を固めました。マイルスは早速スパイダーマンになるための特訓を開始しますが、その際に小型メモリを壊してしまいます。その直後、マイルスの前に死んだはずのスパイダーマンが現れ、その正体は異次元からやってきたもう一人のピーター・パーカー(以下ピーターB、ジェイク・ジョンソン)であることを明かしました。ピーターBは本来の世界では冴えない中年ですが、元の世界に戻るためにもマイルスを指導することにしました。
スパイダーマン:スパイダーバースのネタバレあらすじ:転
マイルスとピーターBはメモリのデータを入手するためキングピンの研究所に潜入、主任研究員“ドクター・オクトパス”ことオリヴィア・オクタヴィアス(キャスリン・ハーン)の会話を盗み聞きして、異次元からきた者はこの世界に長く留まることはできずにやがて死に至ることを知ります。マイルスは不完全ながらも自分が透明化できることに気付きますが、ピーターBはオクトパスのパソコンからデータを盗み出そうとしたその時、背中から6本のアームを生やしたオクトパスが襲いかかってきました。
そんな二人の危機を救ったのは女性スパイダーマン“スパイダーグウェン”であり、その正体は実は他の異次元から来ていた転校生のグウェンでした。マイルスら3人は研究所から脱出、その足でこの世界の亡きスパイダーマンことピーターの叔母メイ(リリー・トムリン)の元を訪れました。そこには、ピーターBやグウェン同様にそれぞれ別の異次元からやってきた、モノクロ映画の世界から来たスパイダーマン・ノワール(ニコラス・ケイジ)、未来のアニメ世界から来た、ロボット“SP//dr”を操る少女ペニー・パーカー(キミコ・グレン)、動物の世界から来た子豚のスパイダー・ハム(ジョン・ムレイニー)が集結していました。マイルスは彼らを元の次元に戻す決意をしますが、スパイダーマンたちはまだ未熟なマイルス抜きで行動しようと考え、思い悩んだマイルスはアーロンに相談しようとしました。ところが、家にはアーロンの姿はなく、代わりにキングピンの手下プラウダーが現れました。
マイルスは透明になって様子を伺うと、何とプラウダーの正体はアーロンであることが明らかになりました。マイルスはその場から逃げ出し、メイの家に戻りましたが、その跡をキングピンがプラウダー、スコーピオン(ホアキン・コシオ)、トゥームストーン(マーヴィン・”クロンドン”・ジョーンズ三世)、オクトパスを引き連れて追ってきました。スパイダーマンたちはキングピンの部下らと交戦する最中、マイルスはプラウダーに捕まってしまい、マスクを剥いで自らの正体を明かしました。プラウダーは甥を殺すことができず、キングピンに射殺されてしまいます。ちょうどパトロール中だったジェファーソンはアーロンの遺体を発見、スパイダーマンに殺されたのだと思い込んでしまいます。
スパイダーマン:スパイダーバースの結末
寮に戻ったマイルスの元にピーターBたちが現れ、自分が加速器を止めると告げると、マイルスには無理だと言って彼を蜘蛛の糸で縛り付けて去っていきました。しかし、自ら拘束を解き放ったマイルスは遂にスパイダーマンとしての力を覚醒させ、メイの家で手に入れたスパイダーマンスーツをスプレーで黒く染め、ピーターBらの跡を追いました。
その頃、キングピンの研究所では、加速器を巡ってピーターBらスパイダーマンたちとキングピン一味が死闘を繰り広げていました。そこに透明化能力を自由自在に操れるようになったマイルスが駆け付け、ピーターBらは加速器をマイルスに任せると手下たちを次々と倒していき、マイルスがこじ開けた異次元への扉を使ってグウェンらスパイダーマンたちはそれぞれの次元へと戻っていきました。最後に残ったピーターBもマイルスの成長を確信して元の次元に戻り、マイルスは一人でキングピンに立ち向かっていきました。死闘の末、マイルスは必殺技“ヴェノムストライク”を発動させてキングピンを倒し、加速器を破壊することに成功しました。駆け付けたジェファーソンは自分がスパイダーマンを誤解していたことに気付き、マイルスは正体を隠したままジェファーソンと「また一緒に戦おう」と誓い合いました。その後、マイルスはジェファーソンと共にアーロンを称えるグラフィティを描き、2代目スパイダーマンとして戦い続ける決意を新たにしました。
以上、映画「スパイダーマン:スパイダーバース」のあらすじと結末でした。
色んなスパイダーマンが登場する作品としてスパイダーマン好きにはたまらない作品。擬音が文字ででてくる等マンガ的な表現が面白かった。ストーリーは主人公の成長物としては悪くなかったが、せっかく様々なスパイダーマンが登場する所が売りなのに主人公の成長に重点が置かれていて他のスパイダーマンの登場する機会が少なく、戦闘シーンも少なめで物足りなかった。次回作ではさらに多くのスパイダーマンが登場する予定なので期待している。