ストーキング・ミー 狂気の微笑の紹介:2015年オーストラリア映画。男を虜にする魔性の女の狂気を描くエロティック・ホラー。美しく親切な熟女エミリーに惹かれるジャックは、ある夜ついに彼女の家に侵入する。しかし気配を察したエミリーにスタンガンで襲われ意識を失った。次に目が覚めた時、椅子に両手首を縛られていたジャック。そんな彼を前に、エミリーは妖しく微笑むのだった。
監督:ジョン・ジャラット 出演者:ジョン・ジャラット(ジャック)、カーリン・フェアファックス(エミリー)、アラン・フィニー(シラー)、ロバート・コールビー(ウィークス先生)、チャーリー・ジャラット(アレックス)ほか
映画「ストーキングミー 狂気の微笑」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ストーキングミー 狂気の微笑」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ストーキング・ミー 狂気の微笑の予告編 動画
映画「ストーキングミー 狂気の微笑」解説
この解説記事には映画「ストーキングミー 狂気の微笑」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ストーキング・ミー 狂気の微笑のネタバレあらすじ:捕まったストーカー
舞台は現代。病院で看護師として働くエミリーは、美貌と愛嬌で周囲の男性を虜にする中年女性です。夜、エミリーは自宅でリンゴを齧り、食べかけを庭に捨てました。コルクボードの不自然な空白に手を当て就寝します。そんな彼女を庭から1人の男が見ていました。食べかけのリンゴを拾い、エミリーの家に侵入した男の名はジャック。エミリーが勤める病院の院内薬局で働く中年男性です。彼はエミリーに魅了され、ずっと彼女に付き纏ってきました。そしてついに家に侵入してしまったのです。侵入に成功したジャックでしたが、気配を察したエミリーに背後からスタンガンで襲われ気絶しました。目を覚ますと彼は両手首を椅子に拘束され、布で口を塞がれていました。キッチンテーブルの向かい側に座るのは、妖艶に笑うエミリーです。ジャックは冗談のつもりだったと誤魔化そうとしますが、エミリーから薬缶で強烈に殴られました。エミリーはジャックが持ち込んだ鞄をテーブルに広げます。中にはナイフやメスなど、医療器具がたくさん入っていました。ジャックはエミリーが病院の男達と次々関係を持つことを非難し、アバズレだと挑発しながら拘束を解こうとします。自分は親切なだけでアバズレではないと話すエミリーは、「こういうことは初めてじゃないの」と言いながらナイトガウンを脱ぎました。彼女の背中には切りつけられたような深い傷痕が残っています。警察に通報しようとするエミリーに、ジャックは何でもするからやめてくれと懇願しました。それを受け入れたエミリーは、朝までに自分を納得させられたら解放すると約束します。
ストーキング・ミー 狂気の微笑のネタバレあらすじ:真夜中の問答
エミリーはここに来た理由を尋ねました。しかしジャックはエミリーが望むような答えを返さず、彼女を挑発し続けます。エミリーは以前結婚していましたが、夫は死亡しました。男は手に入れた女をすぐに捨てると非難するエミリー。ジャックは女も同じだと反論します。エミリーはジャックが毎日人の尻を観察していると気付いていました。何が注意を引くのか、分析しているのが女なのだと語ります。エミリーは手作りのアップルパイとアイスクリームを取り出し、ジャックに食べさせました。何故愛を信じてはいけないのか問うエミリーに、ジャックは愛などまやかしだと吐き捨てます。すると突然意識が朦朧とし始めました。エミリーの「私が欲しいんでしょ?」という声が聞こえますが、ジャックは「違う」と答えます。そして意識を手放す寸前、暗くなっていく視界に「休んでね」と笑うエミリーが映りました。
ストーキング・ミー 狂気の微笑のネタバレあらすじ:エミリーの狂気
エミリーは鼾をかいて眠るジャックをじっと見ていました。ふいに苛立った彼女はフライパンを掴んで殴ろうとしますが、ジャックの体にも自分と同じような傷痕があるのを見て手を下ろします。目を覚ましたジャックに、アイスクリームに催眠剤を混ぜ、落ち着かせるために鎮静剤も投与したと答えるエミリー。常軌を逸した行動に、ジャックは流石に恐ろしくなります。エミリーは、男は力で主導権を握ったつもりでいるけれど、支配しているのは女の方だと言いました。何故ストーキングしているのかと聞かれたジャックは、自分が男として現役だからと答えます。被害者が恐怖に染まっていく過程を面白がるジャックに、エミリーはアバズレへの復讐かと吐き捨てました。女はセックスで演技をしていると話すエミリーに、それは男も同じだとジャックが笑います。演技を始めた2人は互いに興奮していきました。そこへドアを叩く音が響きます。ジャックは咄嗟に助けを呼ぼうとしますが、エミリーに口を塞がれてしまいました。ドアを叩いたのは近所に住む老人で、声が聞こえたので気になって様子を見に来たそうです。テレビだと誤魔化したエミリーは部屋に戻り、ジャックを思い切り殴りました。エミリーは「君に夢中だ」と微笑むジャックをナイフで刺し、キスをする妄想に耽ります。
ストーキング・ミー 狂気の微笑のネタバレあらすじ:ジャックが語る真実
何故この家に来たのかと聞かれ、苛立ったジャックはエミリーを痛めつけるためだと吐き捨てます。そしてトイレに行きたいと言い出しました。拘束を解く訳にもいかず、エミリーは動揺しながら何とか花瓶に小便をさせます。念入りに手を洗った後、音楽をかけジャックを誘うように踊り出しました。この部屋に来たのはジャックだけではないと告白するエミリー。今までも侵入してきたストーカー達を拘束し、たっぷり痛めつけてきたのです。しかしジャックは微笑みながら、錯乱状態で満足感を得ているのだと話しました。エミリーはジャックの前で、わざと他の男と親しげにしていました。「それなら俺たちは互いのためにいるってことだ」と語るジャック。2人に共通する関心事はセックス。自分達は年寄なので選択肢など無いと話します。ジャックは自分を殺せと言い出し、エミリーは激怒して「あなたが欲しいの」と訴えました。麺棒や本で顔面を殴られ続けたジャックは、拘束を解きエミリーを襲おうとします。しかしエミリーはテーブルの下から銃を取り出しました。ジャックはエミリーを宥めつつ、恋は駆け引きだと話します。何故何人もの男達が簡単にエミリーに落ちたのか。それは、エミリーが簡単に足を開く女だとジャックが吹聴して回っていたからでした。ロープの手入れも鍵の細工も、自分達の写真をコルクボードから外したのも自分だと言うジャック。そして他の男達を殴るエミリーを庭から眺め、本来の姿を堪能していたと言うのです。エミリーは動揺し、あまりの気持ち悪さに嘔吐してしまいました。振り向きざまに発砲すると、弾はジャックの肩に当たりました。ジャックは仰向けに倒れて気絶します。
ストーキング・ミー 狂気の微笑の結末:2人の愛情表現
目を覚ましたジャックは、殺されかけたことに腹を立てました。エミリーは2人で死ぬつもりで、薬をテーブルに広げます。自分には何も無い、ただの抜け殻だと呟くエミリー。男は皆浮気をする、女を捨てると泣く彼女に、ジャックは「君にずっと恋してるんだよ」と言いました。拘束を外し、「君を愛してる」と話すジャックにエミリーは手当たり次第に物を投げつけます。包丁で切りかかったり、殴ったり、突き飛ばしたり。それでもジャックは近付いて来ます。ついに彼に捕まったエミリーは、愛しているなら殺してくれと哀願しました。ジャックはエミリーをテーブルに寝かせ、首を絞めます。そしてぐったりとした彼女を見下ろしました。数時間後、エミリーは店でリンゴを手に取っていました。彼女に愛しそうに触れるのはジャックです。2人は人目も憚らずにキスをして、「君は俺のものだ」「私はあなたのもの」と囁き合いました。2人が幸せそうに笑い、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画ストーキング・ミー 狂気の微笑のあらすじと結末でした。
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