映画「パラダイス・アーミー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パラダイス・アーミーの紹介：1981年アメリカ映画。楽な生活を送るためにアメリカ陸軍に入隊した男達の騒動を描いたコメディ作品。毎日毎日怠惰な生活を送っていたジョンは、衣食住が保障されている軍で楽に暮らすことを考えついた。親友ラッセルを誘って入隊したものの、厳しい訓練に嫌気がさしてしまう。ところが思いがけず将軍から評価されてしまい、ジョン達は最新鋭部隊としてイタリアに派遣されることになるのだった。
監督：アイヴァン・ライトマン 出演者：ビル・マーレイ（ジョン）、ハロルド・ライミス（ラッセル）、ショーン・ヤング（ルイーズ）、ウォーレン・オーツ（ハルカ軍曹）、P・J・ソールズ（ステラ）ほか
この解説記事には映画「パラダイス・アーミー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
舞台はアメリカ。タクシー運転手のジョンは自堕落を絵に描いたような生活を送っています。職務怠慢の上に失業し、恋人からも見放されてしまいました。苛立ちつつも改善する気は無いジョンの部屋に、親友で教師のラッセルがやって来ます。テレビでアメリカ陸軍のCMを見たジョンは、衣食住が保障されている軍隊なら今より楽な生活が送れると考え、ラッセルを誘って入隊することにしました。アーノルド駐屯地に到着したジョンとラッセルは、同じ小隊のメンバーと顔を合わせます。女好きのターク、神経質なフランシス、痩せるために入隊したオックスなど落ちこぼればかり。その小隊の訓練係を務めるのは、鬼軍曹と噂されるハルカです。高圧的な彼をついつい茶化してしまったジョンは、早速目をつけられることになりました。
駐屯地に到着した翌日から、ハルカ軍曹による厳しい訓練が始まります。早朝から叩き起こされたジョン達は、胆力訓練や射撃訓練を課せられ早くも疲労困憊でした。軍曹の上官である中隊長のスティルマン大尉は、他の小隊より明らかに劣っている自分の部隊に落胆します。スティルマン大尉は、ある極秘任務に関わっていました。それは将軍のバーニキーが進めている計画で、EM50という最新鋭の都市攻撃車に関するものでした。バーニキー将軍はEM50に新兵の優秀小隊を乗せ、その勇姿を宣伝に利用したいと考えているのです。スティルマン大尉は御眼鏡にかなう小隊を用意しなければなりません。そうとは知らないジョン達は、許可なく兵舎を抜け出しハルカ軍曹から罰を言い渡されていました。厳しい訓練に、気に入らない上官。耐えられなくなったジョンは、軍を辞めてしまおうと夜中にこっそり逃げ出します。それを止めたのはラッセルでした。揉み合う２人の前に、ジープに乗った美人MP２人組が現れます。１人はステラ、もう１人はルイーズ。彼女達はジョンとラッセルをジープに乗せて兵舎まで送り、その上上官への報告はしないでおくと約束してくれます。チャーミングな２人にジョン達はすっかり夢中になってしまうのでした。
厳しい訓練が続く中、思いがけない事故が起こります。スティルマン大尉の無茶な命令が原因で、ハルカ軍曹が怪我をしてしまったのです。鬼軍曹が訓練から外れたことで、ジョン達は早速夜の街に繰り出しました。トップレスバーではしゃいでいると、ちょうど警察の捜査が入りオックス達は連行されてしまいます。ジョンとラッセルは居合わせたステラとルイーズの口利きによって免れました。駐屯地に戻った後、ステラ達がバーニキー将軍の留守宅の点検に向かうと聞いてジョン達も同行します。そしてジョンはステラと、ラッセルはルイーズとセックスを楽しみました。ジョンとラッセルが上機嫌で兵舎に戻ると、オックス達が深く項垂れています。今夜の所業がスティルマン大尉にばれてしまったのです。大尉は明日の訓練終了式で情けない行進を見せた場合、訓練のやり直しを将軍に進言すると言い放ちました。行進が身についていない小隊のメンバーは絶望します。そこでラッセルは徹夜の訓練を提案。しかしなかなか息の合わないメンバーにジョンが檄を飛ばし、彼らの心を掴んで士気を上げました。翌日。訓練終了式が始まりますが、ジョン達の姿はありません。徹夜で訓練を行っていた彼らは、うっかり寝坊してしまったのです。大遅刻で式に現れたジョン達は、起死回生の行進を披露し拍手喝采を浴びました。感心したバーニキー将軍は、「彼らこそ 私のEM50計画に欲しい兵隊だ」と言い出します。スティルマン大尉が絶句する中、ジョン達は最新鋭部隊としてイタリアに派遣されることになりました。
イタリアのミラノ駐屯地に到着したジョン達。エリート扱いに興奮しますが、そこに怪我から復帰したハルカ軍曹がやって来ました。「ヨーロッパ最強の隊に鍛え上げてやる」と笑うハルカ軍曹に、ジョン達は深いため息を吐きます。翌日、ジョン達は格納庫に集められEM50都市攻撃車のお披露目に立ち会いました。ところがその外観は平凡なキャンピングカーで、ジョン達は思わず笑ってしまいます。その夜、ジョンとラッセルは車の見張りを命じられました。EM50の説明書を読むラッセルは「すごい性能だ」と感嘆しますが、ジョンは退屈で仕方がありません。そこで現在ドイツにいるステラとルイーズに会いに行こうと提案し、２人はEM50を勝手に使用してしまいます。その後格納庫を訪れたスティルマン大尉が事態に気付きました。外部に知られれば大尉の責任問題となり、左遷は免れません。そこで小隊のみを使ってEM50を探しに行くことにしました。ハルカ軍曹は外部の優秀な小隊と偵察機を頼るべきだと話しますが、昇進を気にするスティルマン大尉は耳を貸しません。視界ゼロの悪天候の中、大尉の命令で強引に進む小隊のトラック。彼らは誤ってチェコスロバキアの国境を越えてしまい、すぐに包囲されました。１人事態を予測していたハルカ軍曹だけがトラックから脱出しており、ソ連軍に捕まった小隊の救出に向けて動き始めます。
ジョンとラッセルは、それぞれの恋人と楽しい夜を過ごしました。翌日４人がEM50に乗り込むと、救援要請が鳴り響きます。それはハルカ軍曹からのもので、小隊がソ連軍に逮捕されたと知ったジョン達は救出に向かいました。国境を突破し小隊が囚われている駐屯地に到着したはいいものの、特に作戦はありません。そこで説明書を熟読したラッセルが操縦を始めると、EM50はその真価を発揮しました。頑強なシャッターが車体を守り、ミサイルや火炎放射など、様々な攻撃を繰り出すEM50。ソ連軍が大騒ぎになっている隙にジョンとステラは車を降りて小隊を見つけ出し、全員を救出しました。単独で敵勢力を削いでいたハルカ軍曹も逃げ出すEM50の屋根に飛び乗ります。国境を強引に突破した彼らは無事ドイツへ戻ることが出来ました。この救出劇が評価され、ジョン達は陸軍の英雄だと称賛を浴びます。スティルマン大尉は責任を問われ左遷されてしまいました。小隊の陽気な歌が響く中、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画パラダイス・アーミーのあらすじと結末でした。
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