映画「ボストンストロング～ダメな僕だから英雄になれた～」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ボストン ストロング～ダメな僕だから英雄になれた～の紹介：2017年アメリカ映画。2013年に起きたボストンマラソンテロ事件は全米に大きな衝撃を与えました。一人の平凡な男性がテロの被害から生還しますが、両足を失います。突然英雄となった男性はその境遇と自らの障害に悩みますが、周囲の支えにより障害を克服、他人にも勇気を与えるようになります。『ボストン・ストロング』は、その男性と家族、恋人の愛と葛藤を描いたストーリーです。タイトルの「ボストンストロング」（ボストン強く）とは、テロに負けるな、というメッセージの込められた言葉で当時の流行語になりました。
監督：デヴィッド・ゴードン・グリーン 出演：ジェイク・ギレンホール（ジェフ・ボーマン）、タチアナ・マズラニー（エリン・ハーリー）、ミランダ・リチャードソン（パティ・ボーマン）、クランシー・ブラウン（ビッグ・ジェフ）、ほか
この解説記事には映画「ボストンストロング～ダメな僕だから英雄になれた～」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジェフ・ボウマン(ジェイク・ギレンホール)は地元のスーパーで働く青年、ミスして上司に怒られる毎日、彼が好きなのは野球チーム、ボストン・レッドソックスです。バーで野球を見ていたら元彼女のエリン(タチアナ・マスラニー )が現れ、ボストンマラソンのための寄付を集めます。いまも彼女に好意をもつジェフは募金集めを手伝います。ジェフはエリンをマラソンの応援に行くといますが、エリンは信じません。
大人になってもいまだに両親と暮らすジェフ、両親に溺愛されています。マラソン当日、ジェフはエリンの応援にいきます。ゴール近くで待つジェフ、そんな中、爆弾が炸裂します。エリンはマラソンを途中でやめ、家族に電話し無事を報告しますが、テロのニュースを見て被害の大きさに驚きます。ジェフはカルロスに救われ病院に運ばれます。エリンは病院でジェフの姿を見てショックを受けます。
ジェフの母パティ(ミランダ・リチャードソン)と父ビッグ・ジェフ(クランシー・ブラウン)が病院に到着します。医師はジェフは助かったが、両足を失い義足が必要になると両親に告げます。ジェフのスーパーの上司は会社の医療保険の情報を知らせに病院を訪れますが、両親に当たり散らされます。意識を取り戻したジェフは犯人を見たと紙に書きます。
ジェフはFBIの捜査に協力し、犯人の一人は殺害、もう一人は逮捕されます。ようやく包帯の取れるジェフ、異常な痛みを感じますが、エリンはジェフを励まします。ジェフは退院しますが、マスコミと群衆が駆けつけ”Boston Strong”の象徴として有名人になっていました。ジェフの自宅で退院祝いのパーティーが開催され、父と母は大喜びです。しかし、ジェフはエリンにシャワーを浴びるのを手伝ってくれるように頼むなど、一人では生活できません。ジェフは車椅子を押されながら生活しますが、倒れたりする困難さにストレスを感じます。
リハビリを開始するジェフをマスコミは英雄扱いします。義足も作られ、ジェフは歩く練習を始めます。テロ生存者として地元の英雄であるジェフのもとに、アイスホッケーの試合前に旗をふって地元チームを応援するという依頼がきます。ジェフはエリンに一緒に試合に行くことを頼みます。試合当日、大歓声に迎えられるジェフとエリン、しかしその後、ジェフは不機嫌になりエリンに当たり散らします。
自宅に戻り、落ち着いたジェフはエリンに謝罪します。その夜、エリンはジェフと体を重ねます。そしてジェフはエリンに義足で歩けるようになることを誓います。ジェフはエリンと暮らし始めますが、パティは２名の関係を心配します。アメリカのテレビ界の超人気者のオブラ・ウインフリーがジェフをインタビューしたいというニュースが届きます。興奮するパティに、ジェフとエリンはストレスがたまることはしたくないと断ります。家族はジェフとエリンにがっかりします。
エリンはジェフとの子供を妊娠していることがわかります。しかし、ジェフは相変わらずリハビリに苦しみ、有名人扱いされる自分の境遇に馴染めません。酒を飲むジェフは友達と酒酔い運転をして警察に捕まりますが、有名人であるがゆえに警官からも記念写真を一緒に撮ることをたのまれます。
シャワーで倒れトイレで用を持たせないジェフ、エリンが排泄物を掃除します。パティからテロの時にジェフを助けたカルロスに会うことを勧められるジェフですが、最悪の日を思い出したくありません。ジェフはリハビリ担当の医師と義足のトレーニングをしますが、ストレスがたまります。ジェフはストレスからエリンと口論し怒鳴りあい、それにパティも加わります。
ジェフは相変わらずストレス発散のため酒を飲みますが、バーで「オバマがイランと戦争をするためにボストンテロを起こした」と話す男たちと喧嘩します。エリンはジェフに妊娠の事実を告げますが、ジェフは気が動転し怒鳴りまくります。怒ったエリンはジェフの元を去ります。ジェフは這いつくばりながら彼女を追いかけます。アパートに入れさせないエリンに、ジェフはしつこく粘ります。這いつくばりながら、爆発の瞬間を思い出すジェフ、カルロスが彼を助けたシーンを思い浮かべます。
ジェフはカルロスに会うことにします。なぜ爆発現場にいたのかと問いかけるジェフに対し、カルロスは、当日死んだ二人の息子のため星条旗を掲げてゴールで待っていたと言います。息子の一人はイラクで戦死、もう一人は自殺しました。カルロスはジェフを助けたのは、助けることのできなかった二人の息子を助けたような気がしたと話し、ジェフに感謝します。
カルロスと会った後、ジェフは歩きたいという気持ちを強くし、義足で歩く練習をします。念願のレッドソックスの始球式にジェフはカルロスと招待されます。エリンはテレビでジェフを見ています。始球式終了後、ジェフは一人の若者から話しかけられます。若者も兄弟をイラク戦争で失ったが、ジェフを見て希望を持ったと言います。ジェフについてレポートを書いた少女もジェフに話しかけます。
パティに連れられてエリンに会いに行ったジェフは父親になる決意をしたようです。エリンは義足で歩くジェフをレストランから見ています。ジェフはエリンに愛を告白します。映画の最後、写真と字幕で、レッドソックスがワールドシリーズで優勝したこと、ジェフとエリンの子が生まれたこと、エリンが数年後のボストンマラソンで完走したこと、が流れます。
以上『ボストンストロング～ダメな僕だから英雄になれた～』のあらすじと結末でした。
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