シュトロツェクの不思議な旅の紹介:1977年西ドイツ映画。「カスパー・ハウザーの謎」に続き、ブルーノ・Sを起用して作られたヘルツォーク7作目の劇映画。ロック・バンド、ジョイ・ディヴィジョンのボーカリストであるイアン・カーティスが自殺直前に見た映画としても知られている。
監督:ヴェルナー・ヘルツォーク 出演:ブルーノ・S(シュトロツェク)、エヴァ・マッテス(エーファ)
映画「シュトロツェクの不思議な旅」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シュトロツェクの不思議な旅」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「シュトロツェクの不思議な旅」解説
この解説記事には映画「シュトロツェクの不思議な旅」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シュトロツェクの不思議な旅のネタバレあらすじ:1
ドイツ・ベルリンの刑務所。シュトロツェクが出所予定です。酒がらみの犯罪行為で2年半も懲役刑に服していたのです。同じ監房に入れられていた囚人たちに別れを告げて、看守の前へ。酔っ払って何度も犯罪を犯しているため、もう酒は飲むなと戒められます。取りあえず分かったと答えるシュトロツェク。しかし、馴染みのバーの前に来るとそこに早速足を踏み入れます。そこで知り合いの娼婦であるエーファと久しぶりに再会。ポン引きに殴られたエーファをシュトロツェクは慰め、どこへもゆくあてがないという彼女を自分のアパートに連れてゆきます。シュトロツェクの部屋は刑期中、大家で年金生活者のシャイツ老人が住んでいました。
シュトロツェクの不思議な旅のネタバレあらすじ:2
3人の奇妙な共同生活が始まります。シュトロツェクは翌日から働き始めます。職業はストリート・ミュージシャン。しかし高層アパートの中庭でアコーディオンを弾いて歌うだけなので、金などもらえません。しかもポン引きたちが勝手に商売をやろうとしたエーファを見つけ、彼女を引きずってシュトロツェクの部屋にやってきます。そしてシュトロツェクのアコーディオンを無茶苦茶にしてしまうのです。ポン引きたちはそれからも部屋に来て、シュトロツェクやエーファに乱暴を働きます。もうベルリンにいることも苦痛になり、シュトロツェクは思い切ってアメリカへ移住することを決意します。何でも夢が叶うところだと思いこんでの事でした。エーファとシャイツ老人も同行します。
シュトロツェクの不思議な旅の結末
移った先はウィスコンシン州。現金がなくてもローンで物が買えることを知ったシュトロツェクは移動式住宅を早速購入。彼は見習いとして自動車修理工場で働き、エーファはウェイトレスとして食堂に勤めながらも、シャイツ老人と一緒にしばらく夢のような生活を楽しみます。しかし、彼らの賃金では住宅ローンなど払えるわけがありません。やがて住宅は持ち去られてゆき、彼らは住むところがなくなってしまいます。エーファはシュトロツェクに愛想をつかして別の男と駆け落ち。切羽詰まったシュトロツェクとシャイツは強盗をしますが、シャイツは捕まってしまいます。1人逃走するシュトロツェクは猟銃とニワトリを抱えてスキー・リフトで山へ。そこで自殺してしまいます。彼の夢は虚しく消えたのでした。
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