サバービコン 仮面を被った街の紹介:2017年アメリカ映画。最も輝いていた1950年代のアメリカ。郊外に開発された理想の美しい住宅街サバービコン。6万人の白人家族が夢の暮らしを営むこの街に黒人家族が引っ越してきた。彼らの受け入れをめぐり街は炎上。黒人家族に対する嫌がらせはヒートアップし暴動へと発展していく。ところが、本当に恐ろしい事件はすぐ隣で起きていた。50年代のアメリカ郊外の住宅街で実際に起きた人種差別をベースに、理想的なアメリカのメッキが剥がれていく過程を描く。コーエン兄弟らしいひねりのきいたプロットと、ジョージ・クルーニーが与えたスパイスで世界は見た目通りではないことをサスペンスタッチで叩きつける。ファッション、インテリア、さらにはスーパーに並べられた缶詰まで50年代の情景などを完璧に再現しているところも注目の作品。
監督:ジョージ・クルーニー 出演:マット・デイモン(ガードナー)、ジュリアン・ムーア(ローズ / マーガレット)、 オスカー・アイザック(バド・クーパー)、ノア・ジュープ(ニッキー)、グレン・フレンシュラー(スローン)、アレックス・ハッセル(ルイス)、ゲイリー・バサラバ(ミッチ)、ジャック・コンレイ(ハイタワー)、カリマー・ウェストブルック(デイジー・マイヤーズ)、トニー・エスピノサ(アンディ)、リース・バーク(ウィリアム・マイヤーズ)ほか
映画「サバービコン 仮面を被った街」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サバービコン 仮面を被った街」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サバービコン 仮面を被った街の予告編 動画
映画「サバービコン 仮面を被った街」解説
この解説記事には映画「サバービコン 仮面を被った街」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サバービコン 仮面を被った街のネタバレあらすじ:起
1950年代のアメリカのとある郊外。そこには繁栄が約束された理想的な住宅街サバービコンがありました。ここに暮らすロッジ家は、サラリーマンのガードナーが手に入れた夢のマイホームに、息子のニッキー、車事故で脚を不自由にした妻ローズと、ローズの双子の妹で家事を手伝っているマーガレットと共に暮らしていました。街の雰囲気は明るく、住民たちはみな笑顔。まさに幸せを絵に描いたような住宅街でした。
サバービコン 仮面を被った街のネタバレあらすじ:承
ところがある日、ロッジ家の隣に黒人家族マイヤーズ家が引っ越してきたことで、平和な街だったサバービコンはざわつき始めます。地区ではじめての黒人受け入れをめぐり自治会は大混乱。マイヤーズ家が視界に入らないよう高い壁を建設することにしました。そんな大人たちの事情をよそに、ニッキーはマイヤーズ家の息子アンディと野球を通じて仲良くなります。ところが、ロッジ家に平和を脅かす事件が起きてしまいます。深夜、ロッジ家に2人組の押し込み強盗が入り家族はクロロフォルムを嗅がされ眠らされてしまいました。ニッキーが病院で目を覚ますと、母ローズが亡くなったことを聞かされます。悲しみから心を閉ざすニッキーをミッチ叔父さんは「妹を殺した奴らに復讐してやる」と憎しみを込めて励ますのでした。
サバービコン 仮面を被った街のネタバレあらすじ:転
強盗事件の捜査は難航し、犯人は一向に捕まりません。ところがある日、ガードナーの元に容疑者を捕まえた連絡が入ります。面通しのために警察を訪れるとニッキーは子供という理由で立会いを許されず、ガードナーとマーガレットが立会いました。「この中に犯人はいるか?」と問われる警察に2人の答えはNO。しかし、隙を見て立会い室に入室してしまったニッキーはそこに犯人の姿があったことを知ってしまいます。2人は何かを隠している、そう感じたニッキーはさらに心を閉ざしていくのでした。一方、黒人受け入れに反対するサバービコンの住民たちは、マイヤーズ家への嫌がらせを加熱させていき、大規模な暴動にまで発展していきました。
サバービコン 仮面を被った街の結末
ローズを殺害した2人組の犯人は報酬金を支払わないガードナーへ執拗に迫り、マーガレットとニッキーを殺してガードナーへ揺さぶりをかける計画を立てました。そんな中、保険調査員のバドがロッジ家を訪れます。巧妙にマーガレットから情報を引き出し、ローズの死に関与している2人をあからさまに嗅ぎつけます。時同じくしてガードナーの職場には警察官が現れ、過去にガードナーがマフィアから多額の借金をしていることや、家賃が3ヶ月滞納されていることなどを問い詰めます。何とか切り抜け家路についたガードナーでしたが、保険調査員バドと対峙することとなります。ところがバドの口から出たのは、自分も一枚噛ませろという提案。もう逃げられなくなったガードナーが答えに困っていると、バドの様子が急変していきます。マーガレットが出したお茶に洗剤が入れられていたのでした。苦しむバドを襲い殺害したガードナーはバドの遺体を車ごと捨てにいきます。それを見ていたローズ殺害犯の1人。マーガレットとニッキーの殺害を示唆しガードナーに報酬金を払うよう迫るものの、思わぬ衝突事故に遭い死んでしまいました。ロッジ家ではマーガレットがニッキーを亡き者にするため薬を混ぜた食事を用意していました。そこに侵入したのは、ローズ殺害犯の片割れ。マーガレットは絞め殺され、ニッキーが狙われますが、間一髪のところでミッチ叔父さんが自らの命と引き換えに助けてくれました。こうしてたくさんの人が死んでしまったロッジ家にニッキーとガードナーが2人。震えるニッキーにガードナーは、父親に殺されるか2人で逃げるか二者択一を迫ります。翌日。暴動から明けたサバービコンは静けさを取り戻していました。テーブルにはガードナーの亡き姿。マーガレットが作った毒入りの食事を口にしたのでした。外ではアンディがキャッチボールをしています。静かにグローブを持ってアンディとキャッチボールをはじめたニッキーでした。
以上、サバービコン 仮面を被った街のあらすじと結末でした。
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