映画「サニーサイド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サニーサイドの紹介：1919年アメリカ映画。ホテルの雑用係が愛する女性を振り向かせようと奮闘するコメディ作品。とある農村のホテルで働くチャーリーは、唯一の従業員としてあらゆる仕事を行っていた。しかし朝寝坊をしたり、牛に逃げられたりとドジばかり踏んでいる。そんな彼にも美しい想い人がいた。ところが彼女は街からやって来た紳士に惹かれ始めてしまう。チャーリーは何とか娘を振り向かせようと、あの手この手でアピールを続けるのだが。監督・脚本・主演を務めるのは、喜劇王チャールズ・チャップリン。
監督：チャールズ・チャップリン 出演者：チャールズ・チャップリン（ホテルの雑用係）、エドナ・パーヴィアンス（村一番の美人）、トム・ウィルソン（ホテルの主人）、トム・テリス（都会からきた若者）、アルバート・オースチン（村の医者）ほか
この解説記事には映画「サニーサイド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
舞台はアメリカの農村、サニーサイド。日曜日の朝、ホテル・エバーグリーンの主人は目覚まし時計にたたき起こされました。ホテルの雑用係で唯一の従業員であるチャーリーは、寝坊の常習犯でこの日もまだ眠っています。
主人はわざわざ靴を履き、寝ているチャーリーの尻を蹴り飛ばして起こしました。チャーリーは目を覚ましたものの、二度寝、三度寝と繰り返し、その度に主人が尻を蹴り上げにやって来ます。
ようやく起きたチャーリーは掃除の後、朝食の支度に取り掛かりました。キッチンで雌鶏に卵を産ませ、乳牛を連れて来てカップに直接ミルクを注ぎます。主人がやって来て、早く仕事を始めろとまた尻を蹴りました。
村の住人は朝の礼拝に向かいますが、チャーリーは牛の世話があるため行けません。彼の教会は自然の中にあります。聖書に没頭していたチャーリーがハッと気付くと、牛が逃げ出していました。牛は村のいたるところで暴れています。
暴れ牛に取り縋ったチャーリーは橋の上で振り落とされ、頭を打ってしまいました。そんな彼の前に美しい４人の妖精が現れます。チャーリーは妖精達と素敵なダンスを楽しみました。
もちろんそれは気を失ったチャーリーの夢で、気付くと彼はホテルの主人達に橋の上に引き上げられていました。またドジを踏んだチャーリーは主人から尻を蹴り上げられます。
毎日こき使われているチャーリーですが、村一番の美人に恋をしていて、彼女に会うと心が晴れやかになります。チャーリーは立派な格好で娘の家を訪ね、一緒に語らったりピアノを弾いたりと幸せな時を噛みしめました。
兄弟や迷い込んで来たヤギの親子に邪魔されつつ、娘にアピールし続けるチャーリー。娘の父親が現れると、慌てて逃げ出します。
そんなある日、街から１人の紳士がやって来ました。到着早々不運にも気絶した彼はホテルに担ぎ込まれます。チャーリー達が村の医者を呼び看て貰うと、やがて目を覚ましました。チャーリーは紳士を部屋に案内し、ソワソワしてみましたが結局チップは貰えません。
すっかり回復した紳士は、ホテルのロビーにやって来ました。そこで村一番の美人と出会い、彼女に好意を抱いてしまいます。紳士は娘を追いかけて声をかけました。それを目撃したチャーリーは、想い人を取られてしまうと焦り頭を抱えます。
チャーリーはこれまで通りアピールをするべく、娘の家へ向かいました。しかし窓から様子を見てみると、娘は紳士と仲睦まじく談笑しています。チャーリーはショックを受け、肩を落としてその場から去りました。どうにかして娘を振り向かせたいチャーリーは、身なりを整え気合を入れて彼女に会いに行きます。
ドアが開く音に娘は目を輝かせますが、チャーリーだと分かるとあからさまに落胆しました。どうやら彼女は紳士の来訪を期待していたようです。それでもめげないチャーリーは紳士の真似をして娘を口説こうとしました。しかし彼女の心は既に紳士のものでした。
恋に破れたチャーリーは車道に飛び出し、走って来る車に向けて尻を突き出し死のうとします。ところがそれはチャーリーの夢でした。ぼうっとしていた彼はホテルのロビーでいつものように主人に尻を蹴られ、夢を見ていたことに気づきます。
紳士はもうホテルを出るところでした。彼は娘に好意を持ちますが、娘の方は興味が無い様子です。大喜びのチャーリーは紳士の荷物を手早く車に積み込みました。紳士をさっさと帰してしまったチャーリーが娘と抱き合い、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「サニーサイド」のあらすじと結末でした。
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