サンライズの紹介:1927年アメリカ映画。「吸血鬼ノスフェラトゥ」や「最後の人」で広く知られた巨匠F・W・ムルナウがアメリカに渡って撮ったサイレント映画史上に残る傑作。オールセットによる凝った撮影で、映像の交響楽ともいうべき仕上がりになっている。
監督:F・W・ムルナウ 出演:男(ジョージ・オブライエン)、妻(ジャネット・ゲイナー)
映画「サンライズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サンライズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サンライズの予告編 動画
映画「サンライズ」解説
この解説記事には映画「サンライズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サンライズのネタバレあらすじ:起
ある湖畔の町に、都会から来た女が滞在しています。女は夜になってから1軒の家へ。そこには若い夫婦と子供が一家水入らずで暮らしていますが、女はその夫にちょっかいを出し、2人は逢びきする関係になっているのです。
女は口笛を吹いて彼を呼び出します。今夜も密会し、キスを交わす2人。自分勝手な女は男に、農場を売り払って自分と都会へ来ないか、と誘います。そして妻とボートに乗り、そのボートをわざと転覆させて彼女を溺死させろ、と言うのです。
最初はそんな提案に激怒した男ですが、女と都会の幻想が彼を惑わし、やがてそれに従う気になります。
サンライズのネタバレあらすじ:承
次の日、男は逡巡しながらも妻をボートに誘います。男の計画も知らず、いそいそと従う妻。湖とボートは家の目の前です。2人はボートに乗って岸を離れます。夫のただならぬ表情に、何か不安を覚える妻。男は立ち上がって妻のそばへ近づきますが、その怯える姿を目にすると、彼女を溺死させるなど出来るものではありません。
あきらめて再びボートを漕ぎ、岸へ帰る2人。そして恐怖を覚えていた妻は、ボートが着いた途端、男のそばを逃げ出します。後悔した夫は彼女を追いかけますが、殺されると感じている妻は必死になって逃げます。
やがて、やってきた路面電車に乗り込む妻。夫も続いて乗車します。「怖がらないでくれ」と懇願する夫。
サンライズのネタバレあらすじ:転
路面電車はいつの間にか都会に着いていました。怯えきった妻はまた逃げ出しますが、走ってきた車にひかれそうになります。それを助けて抱きしめる夫。都会の様子を憎々しげに睨みつけます。
ガラス張りのレストランに入る2人。妻は泣き崩れ、夫は彼女を促してまた外へ。花をプレゼントし、ようやく妻はいつもの様子に戻ります。そばの教会では結婚式が行われていて、それを見た夫は心底から後悔。妻の膝に抱きついて自分も涙を流します。
仲直りした2人は理髪店で身だしなみを整え、しばらく都会でデートすることに。
サンライズの結末
夜が来て、自分たちの町に帰った2人。月明かりの下今度は気分も安らかにボートに乗ります。しかし、嵐が来て船は転覆。夫は助かりますが、妻は行方不明に。
そこへ都会からの女が再び現れ、計画がうまく行ったと勘違いします。都会へと誘う女に腹を立てる夫。そこへ妻が見つかったとの知らせが。
夫婦が抱き合うなか、都会から来た女は去っていきます。
以上、映画「サンライズ」のあらすじと結末でした。
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