渇いた太陽の紹介:1962年アメリカ映画。テネシー・ウィリアムズの戯曲「青春の甘き小鳥」をリチャード・ブルックスが脚色・演出した作品。ブロードウェイ初演で主役を務めたポール・ニューマンが同じ役を演じている。エド・ベグリーがアカデミー賞の助演男優賞を受賞。
監督:リチャード・ブルックス 出演:ポール・ニューマン(チャンス・ウェイン)、ジェラルディン・ペイジ(アレクサンドラ・デル・ラーゴ)、シャーリー・ナイト(ヘブンリー・フィンレー)、エド・ベグリー(フィンレー)、ほか
映画「渇いた太陽」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「渇いた太陽」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「渇いた太陽」解説
この解説記事には映画「渇いた太陽」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
渇いた太陽のネタバレあらすじ:起
ハンサムな青年チャンス・ウェイン(ポール・ニューマン)は、自分の故郷であるフロリダ州のセント・クラウドへ車で帰ってきます。彼に同行しているのは、すでに中年に差し掛かった映画女優・アレクサンドラ・デル・ラーゴ(ジェラルディン・ペイジ)。
彼女は最近出演した映画が興行的に失敗すると予想して落ち込んでおり、女優業から足を洗おうと考えていました。憂鬱を紛らすために、いつもウォッカで酔っ払っている彼女につきそうチャンス。彼自身も数年前にハリウッドに青雲の志を持って乗り込んだものの、ロクな役にも付けずに尻尾を巻いて逃げ出してきたのです。
しかし、スターであるアレクサンドラと知り合ったのは幸運でした。彼女はチャンスに映画の仕事を世話してやると告げ、彼を若いツバメとして、絶えずそばに置いておくつもりです。
渇いた太陽のネタバレあらすじ:承
ホテルにアレクサンドラを預け、チャンスは昔付き合っていたヘブンリー・フィンレー(シャーリー・ナイト)と再び寄りを戻そうと考えます。
彼女の父親はセント・クラウドで幅を利かせる政治家であり、裏で色々と悪辣な行為を働いて私腹を肥やしていました。
そもそもウェイターだったチャンスがハリウッドに行こうと決心したのも、娘が惚れ込んでいる彼が目障りでいた父親のフィンレー(エド・ベグリー)に町を追い出されたからです。
渇いた太陽のネタバレあらすじ:転
フィンレーには美しい娘のヘブンリーが自慢で、政治家の職務の上でも役に立つ存在でした。
そんなフィンレーにとって、チャンスの帰郷ははなはだ迷惑なことでしかありません。おまけにチャンスは以前こっそり帰郷した時にヘブンリーを妊娠させていて、彼女はチャンスの知らないうちにその子供を堕ろしていました。
フィンレーの息子のトムも、その事でチャンスを憎んでおり、姿を見せたら報いを受けさせるつもりなのです。
渇いた太陽の結末
やがて、ヘブンリーの叔母の手引で彼女はチャンスと密会。チャンスの方も彼女への愛をふたたび燃え立たせるものの、アレクサンドラの機嫌を取ることも忘れません。
ところが、意外なことにアレクサンドラの映画が大ヒット。彼女はチャンスを捨ててハリウッドに戻る事に。一方でフィンレーの悪事がばれ、彼の政治生命は絶たれます。
密会がばれてトムによって暴行を受け、顔を傷つけられるチャンス。しかし、彼は心を入れ替え、ヘブンリーを連れて町を出るのでした。
以上、映画「渇いた太陽」のあらすじと結末でした。
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