映画タイヨウのうたの紹介:2006年日本映画。XPという紫外線に当たることのできない病気をかかえたYUI演じる雨音薫(あまねかおる)が、塚本高史演じる藤代孝治(ふじしろこうじ)と出会うことで、諦めていた恋や生きることに必死で向き合っていく物語。
監督:小泉 徳宏 出演者:YUI、塚本高史、麻木久仁子、岸谷五朗、通山愛里ほか
映画「タイヨウのうた」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「タイヨウのうた」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
タイヨウのうたの予告編 動画
映画「タイヨウのうた」解説
この解説記事には映画「タイヨウのうた」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
~出会い~ タイヨウのうたのあらすじ
紫外線に当たることのできない病気をかかえた薫(YUI)は、太陽が昇るころに寝て太陽が沈むころから音楽活動をするという生活を送っている。暗いうちに家の窓から外を覗いていると、バス停付近で友達とサーフィンに向かう待ち合わせをしている孝治(塚本高史)が目に入り薫は、面白い行動をしている孝治の様子がとても気になっていた。
ある日、薫は友人の美咲(通山愛里)を連れていつもの広場でギターの弾き語りをしていると、偶然通りかかった孝治に気づき、追いかけて自分のプロフィールを伝えた所で美咲に連れ戻される。その後、美咲に孝治の話を打ち明けると、薫が通うはずの高校に通っていることが分かり、美咲が孝治について調べてくれ、話を聞いているうちに薫はますます孝治への興味が増していく。ある日、薫は夜中にいつも孝治が待ち合わせをしているバス停に座っていると偶然、孝治がやってくる。そこで二人は話し、孝治が薫の音楽ライブを聴きにくるという約束を交わす。
~楽しい時間~ タイヨウのうたのあらすじ
孝治や美咲は夏休みに入り、孝治は薫との約束を果たすために二人でいつもの広場へ向かうが、違う人に場所を取られてしまう。そこで、孝治のバイクに乗り他の場所を探すことになり、途中いろんな場所で遊んで楽しみながら良い場所を見つける。薫の弾き語りが始まるとたくさんの人があつまってくるが、その中でも薫は、孝治を見つめながら歌う。孝治は、初めて聴く薫のキレイな歌声にうっとりする。ライブも終わり海岸に来て、二人で話をしながら時間を忘れてしまっている薫は、明け方が近づいていることに気づかずにいた。まだ病気のことを知らない孝治は、朝日を見て帰ろうと提案する。しかし薫は必至で帰りたいとお願いし、不思議に思う孝治は引き止めるが、薫の焦っている表情を見てバイクを走らせる。
~いろんな思い~ タイヨウのうたのあらすじ
太陽が少し昇り始めたころにようやく家にたどり着いた薫は、紫外線に当たってしまった。美咲や、両親が心配して探し回っていたところに孝治は取り残されて、訳が分からなくなっていた。そこで美咲から薫の病気のことを聞いた孝治は、病気について必死で調べる。薫は病院で先生の診察を受けて、紫外線に当たってしまったことで病気の症状が進行してしまう可能性があることを告げられる。その帰りの車の中、父(岸谷五郎)との会話で孝治のことを聞かれるが、病気を理由に諦める決意を話し、それを母(麻木久仁子)がなだめる。その後薫は、気持ちも塞いで家で静かに過ごしていたが、ある日二階から降りてくると孝治や美咲や父、母が食卓に食事を用意して座っていた。薫は突然のことに驚いて怒ったが、ご飯を食べながらみんなで楽しく会話が始まり、孝治は薫に、歌をCDにしないか?と提案し歌を作成することになる。そして、孝治は薫の病気のことも受け入れて、太陽が沈んでから会おうと約束する。
~みんなの元に届く歌~ タイヨウのうたの結末
孝治は、薫のCD作成にかかる費用をためるため、必死にアルバイトをする。薫は歌の練習をするため、家でもギターの練習をしているが、ある時病気の症状が出始め指を思うように動かせなくなる。薫はショックで寝込み、歌も歌わなくなるが、孝治やみんなに励まされギターが弾けなくても歌は歌える、と前を向くようになる。そして、CDレコーディングの日になり、薫は両親や美咲、そして孝治とレコーディングスタジオに向かいレコーディングを始める。CD完成までには長い時間がかかり、その間にも薫の病気の進行は止まらず、病院で薫の命が長くないことを聞いた父は肩を落とす。病気が進行しても、薫に寄り添う両親や孝治、美咲に励まされながら楽しく前向きに生きた薫の生涯の幕が閉じる。薫が亡くなってしばらく経ったころ、ラジオから流れてきた音楽に両親は耳を疑う。薫のCDになった歌がラジオで紹介されていて、美咲と孝治も喜び合い、最後に孝治がCDを一人でしっとりと聞いているシーンで終了する。
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