魂萌え!の紹介:2006年日本映画。関口敏子は二人の子供を育て上げた平凡な専業主婦。夫は無事に定年退職の日を迎えるが、その3年後の63歳の時に隆之は心臓発作で急逝してしまう。葬儀の日、夫宛に女性から掛かってきた一本の電話をきっかけに、平凡だった敏子の人生は変わっていく。桐野夏生が毎日新聞で連載していた小説を原作に、坂本順治が監督と脚本を担当し映像化した作品。
監督:阪本順治 出演:風吹ジュン(関口敏子)、田中哲司(関口彰之)、常盤貴子(関口美保)、藤田弓子(美奈子)、由紀さおり(和世)、今陽子(栄子)、加藤治子(宮里しげ子)、豊川悦司(野田)、寺尾聰(関口隆之)、三田佳子(伊藤昭子)、ほか
映画「魂萌え!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「魂萌え!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「魂萌え!」解説
この解説記事には映画「魂萌え!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
魂萌え!のネタバレあらすじ:起
映画好きの専業主婦の関口敏子(風吹ジュン)は、定年を迎える夫・隆之(寺尾聰)の帰宅を待ち、娘の美保(常盤貴子)と三人で御祝いの食卓を囲みます。気持ちよく酔った隆之は敏子に握手を求め、何事かを呟くのですが敏子には夫が何を言ったのか分かりませんでした。
そんな日から三年たったころ、隆之は心臓発作を起こし、風呂場で倒れて亡くなります。葬儀を済ませ、家で寛いでいるところに、夫の携帯電話宛に女性から電話が掛かり気になる敏子。
そんな敏子の元へ学生時代の友人たちが集まるのですが、そこへ夫が習っていた蕎麦の会の講師だという男性が訪ねてきます。
魂萌え!のネタバレあらすじ:承
亡くなった日も蕎麦の会に行っていたはずだと言う敏子に、その日隆之は会に来ていなかったと言う講師の今井。夫に対する疑惑を深める敏子に、友人の和世(由紀さおり)と美奈子(藤田弓子)は気にしないようにと助言しますが、栄子(今陽子)だけは「気になるのは当たり前」と言い、相手の女性に電話をかけるよう促すのです。
そして敏子は電話に出た伊藤昭子(三田佳子)に、自宅に線香をあげに来るよう誘うのでした。翌日、焼香に訪れた昭子に隆之とは同じ会社で10年の仲だったと聞かされ、ショックを受けた敏子は昭子からの香典袋を破り捨てるのです。
魂萌え!のネタバレあらすじ:転
隆之の納骨を済ませると、息子の彰之(田中哲司)は同居を迫り、遺産の話も勝手に進める傍若無人ぶりに敏子は腹を立てて家出をします。家出をした時に泊まっていたカプセルホテルで知り合った老婆と話したことで、自分自身の人生を見つめ直すことになった敏子。
そんな敏子が蕎麦の会で隆之の送る会をすると今井から誘われ出かけて行くと、そこは昭子が経営する蕎麦屋だったのです。そこで隆之が共同出資者になっていたと知り、敏子は気分を悪くしてしまい介抱してくれた塚本という男性と一晩を過ごしたのでした。
塚本との恋愛も楽しみ、これから変わっていきたいと思った敏子でしたが、塚本から「自信なさげで慎ましい所が良い」と言われ、敏子は「私は慎ましいのなんて嫌」と言い彼に別れを告げます。
魂萌え!の結末
昭子に再開した敏子は「隆之があなたの事を時代遅れの家具みたいだと言っていた」と聞かされ、敏子は思わず花瓶を割ってしまい二人は感情をぶつけ合います。
そんなある日、大好きな映画を見た敏子は映写技師になってみたいと思い立ちました。家を処分し映写技師の老人に弟子入りした後、一本立ちした敏子は夫の声が入っている携帯電話に向かい「今の私を見たらあなたは何て言うかしら。握手した時あなたは有難うと言ったのね」というメッセージを残します。
そして、敏子が映写技師として仕事をしている場面で、「魂萌え!」は幕を閉じたのでした。
以上、映画「魂萌え!」のあらすじと結末でした。
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